この治験の目的は、肝移植後に免疫寛容が生じた患者や免疫抑制剤を継続している患者の肝組織やリンパ球における免疫制御の仕組みを調べ、免疫寛容を誘導・維持するための分子メカニズムやバイオマーカーを見つけることです。また、免疫抑制剤を減量・離脱するだけで免疫寛容に至った症例と、細胞治療により免疫寛容が誘導された症例との間で、関与するバイオマーカーに差違があるのかも調べます。
この治験に参加するための条件は、年齢や性別に制限はありません。ただし、生体肝移植を受けた患者で、肝生検を予定している人、そして自分自身または代理人が自由意思で同意した人が対象です。ただし、研究責任者が実施が難しいと判断した患者は除外されます。
この治験は、生体肝移植を受けた患者さんとそのドナーさんを対象に行われます。研究のタイプは観察研究で、主に肝臓の組織や血液中の細胞、分子の状態を調べます。具体的には、肝組織の病理所見や、血液中の細胞の発現量、移植片中の細胞の発現分布や強度、分子やサイトカイン遺伝子の発現量、リンパ球中の分子やサイトカイン遺伝子の発現量、免疫抗ドナー応答性などを評価します。治験の目的は、移植後の免疫反応や治療効果を詳しく調べることです。
観察研究
1.肝組織病理所見
2.末梢血中の寛容系/炎症性細胞の発現量
3.移植片中の寛容系/炎症性細胞の発現分布及び強度
4.移植片中の炎症性/制御性分子・サイトカイン遺伝子の発現量
5.移植片中に浸潤するリンパ球中の炎症性/制御性分子・サイトカイン遺伝子の発現量
6.免疫抗ドナー応答性の評価(CD4+T細胞、CD8+T細胞の分裂能)
情報なし:
利用する薬品情報はありません
順天堂大学
東京都文京区本郷2丁目1-1
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