慢性腎臓病と高血圧を合併している患者に対して、血圧が下がらない場合に、薬を変えることで腎機能や高K血症を悪化させずに、夜間の血圧を改善できるかを調べる治験が行われます。
この治験に参加できる人は、18歳以上で、慢性腎臓病(CKD) stage G4-5(eGFR 30 ml/min/1.73m2未満)で、ARBという薬を飲んでいる人です。また、血圧が一定の基準以上であることが必要です。ただし、両腎動脈狭窄がある人や、妊婦、授乳中の人、高カリウム血症、血管浮腫の既往、肝機能障害、サクビトリルバルサルタンに過敏症がある人、アンジオテンシン変換酵素阻害薬やアリスキレンフマル酸塩を飲んでいる人、最大用量でARBを飲んでいる人、急性冠症候群や脳卒中を起こしたことがある人、悪性腫瘍の治療中の人、心不全を合併している人は参加できません。また、担当医が試験に適さないと判断した場合も参加できません。参加する場合は、本人の同意が文書で得られる必要があります。
この治験は、CKD G4-5という腎臓の病気と高血圧を合併している人を対象にしています。治験の目的は、ARBからサクビトリルバルサルタン(ARNI)への薬の切り替えが、収縮期血圧にどのような影響を与えるかを調べることです。治験の期間は12週間で、24時間平均収縮期血圧の変化量を評価します。また、治験の安全性も評価します。治験の評価方法には、血液検査や尿検査、診察室血圧や家庭血圧の降圧目標達成率などが含まれます。治験に参加することで、新しい薬の効果や安全性について貢献することができます。
介入研究
ABPMを用いて測定した24時間平均収縮期血圧の,ARBからサクビトリルバルサルタン(ARNI)への切り替え時点からサクビトリルバルサルタン投与12週間後の変化量
・【Key Secondary Endpoint】安全性の評価(血清Cr値30%以上の上昇,高K血症の発生割合)
・ABPMを用いて測定した24時間平均拡張期血圧の変化量
・ABPMを用いて測定した日中平均収縮期血圧の変化量
・ABPMを用いて測定した日中平均拡張期血圧の変化量
・ABPMを用いて測定した夜間平均収縮期血圧の変化量
・ABPMを用いて測定した夜間平均拡張期血圧の変化量
・24時間,日中,夜間の収縮期血圧,拡張期血圧の標準偏差(SD)・変動係数(CV)
・Dipper, Non-dipperの割合の変化
・早朝平均家庭血圧の変化量, 家庭血圧変動性(SD)の変化量
・診察室血圧の変化量
・診察室血圧,家庭血圧の降圧目標達成率
・脈拍,体重・BMIの変化量
・血液検査(以下の項目の変化量)
・ 血算
・ Alb,AST,ALT,BUN,Cr,eGFR, UA, Na, K, Cl, Ca, P
・ NT-proBNP
・ PRA,PAC
・ LDL-コレステロール,HDL-コレステロール, 中性脂肪
・尿検査(以下の項目の変化量)
・ 対数化UPCR (g/gCr)
・ 尿NAG/クレアチニン比,尿β2ミクログロブリン
・ 尿ナトリウム/クレアチニン比
情報なし:
サクビトリルバルサルタンナトリウム水和物錠
エンレスト
横浜市立大学附属病院
神奈川県横浜市金沢区福浦3-9
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