2型糖尿病の治療法の一つであるBOTについて、基礎インスリンと経口血糖降下薬の併用療法がある。この治療法において、新しい経口血糖降下薬の効果を調べるために、治験を行う。
この治験に参加できる人は、20歳以上で80歳未満の2型糖尿病患者で、男性でも女性でも参加できます。ただし、HbA1cが9.0%以上12.0%以下で、随時血糖が170mg/dl以上であることが必要です。また、過去8週間以内にインスリン、GLP-1受容体作動薬、SGLT2阻害薬による治療を受けていないこと、内服している経口血糖降下薬が3剤までであること、SU薬を内服している場合は用量が一定範囲内であることが条件です。また、除外される人もいます。例えば、1型糖尿病や2次性糖尿病患者、高度腎機能障害患者、高度肝機能障害患者、ステロイド剤使用中の患者、非定型抗精神病薬服用中の患者、免疫チェックポイント阻害薬使用中の患者、活動性担癌患者、重症感染症患者、重傷外傷患者、試験薬が禁忌もしくはアレルギーを有する患者、妊娠中、妊娠の可能性がある患者、もしくは試験期間中に妊娠を希望する患者、試験期間中のコンプライアンス維持が困難と判断された患者、糖尿病性昏睡の状態にある患者は参加できません。
この治験は、2型糖尿病の治療について研究するものです。治験のタイプは介入研究で、フェーズ2になります。主要な評価項目は、治療を受けたグループとしていないグループのHbA1cの変化量の比較です。また、治療を受けたグループとしていないグループの24週間後のグリコアルブミン、血糖、血圧、脂質プロファイル、インスリン投与量、体重、腹囲、体成分、低血糖頻度、副作用・有害事象などの変化量も評価します。評価方法にはHOMA2-IR、HOMA2-%βなどがあります。
介入研究
介入24週間後における2群間でのHbA1cの変化量を主要評価項目とする。
以下の項目に関する2群間での介入24週間での変化量の差を評価する。
1.グリコアルブミン (%)
2.空腹時血糖 (mg/dL)
3.食後2時間血糖 (mg/dL)
4.収縮期血圧 (mmHg)
5.拡張期血圧 (mmHg)
6.脈拍 (bpm)
7.脂質プロファイル (TG(mg/dL), HDL-C(mg/dL), LDL-C(mg/dL))
8.eGFR (ml/min/1.73m2)
9.尿中アルブミン/クレアチニン比 (mg/gCr)
10.基礎インスリン投与量(単位/日)
11.体重 (kg)
12.腹囲 (cm)
13.体成分体脂肪量 (kg)
14.体成分骨格筋量 (kg)
15.低血糖頻度(非重症・重症 (回/人年))
16.その他副作用・有害事象
17.Cペプチドインデックス ((空腹時Cペプチド ÷ 空腹時血糖)×100)
18.HOMA2-IR
19.HOMA2-%β (%)
(HOMA2-IR, HOMA2-%βはHOMA calculator (https://www.dtu.ox.ac.uk/homacalculator/)で算出)
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
インスリンデグルデク、経口セマグルチド、ダパグリフロジン
トレシーバ、リベルサス3mg、フォシーガ5mg
横浜市立大学附属市民総合医療センター
神奈川県横浜市南区浦舟町4丁目57番地
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