日本人の肺動脈性肺高血圧症小児患者(生後3 カ月以上15 歳未満)に対するマシテンタンの有効性,安全性,及び薬物動態を評価する多施設共同,非盲検,第3相試験

治験

目的

本治験の目的は、小児集団における24週時の血行動態指標に対するマシテンタンの影響を評価することである。

基本情報

募集ステータス
募集中


フェーズ3

参加条件

性別

男性・女性


年齢

3ヶ月 以上15歳 未満


選択基準

ーNice 2013 Updated Classification Group 1に属する肺動脈性肺高血圧症(PAH)

ー過去の右心カテーテル検査[RHC]によりPAH と診断された患者、ここで,肺静脈閉塞及び/又は重大な肺疾患がない場合は,PAWP を心カテーテル法で評価した左心房圧(LAP)又は左室拡張末期圧

(LVEDP)(僧帽弁狭窄症がない場合)と置き換えることができる。

ー世界保健機関(WHO) 機能分類(FC)I~IV

ーPAH 特異的治療未施行の患者又はPAH 特異的治療薬を投与中の患者

ー妊娠の可能性がある女性は,スクリーニング時の高感度血清検査β-ヒト絨毛性ゴナドトロピン分画(β-hCG)が陰性でなければならず,治験薬の初回投与開始時の尿妊娠検査が陰性でなければならない。

ー女性の被験者は妊娠してはならない。また、被験者は治験期間中及び治験終了後最長4週間は卵子を提供しないことに同意しなければならない。


除外基準

ー門脈圧亢進症,住血吸虫症,肺静脈閉塞性疾患,及び/又は肺毛細管血管腫症に起因するPAH,及び新生児遷延性肺高血圧症の患者

ー以下の疾患を有する患者:肺静脈狭窄症の患者、気管支肺異形成症の患者

スクリーニング時に,重度の肝機能障害の患者(Child-Pugh クラスC など)

ー治験期間中又は治験薬の最終投与後4 週以内に,妊娠中又は授乳中の場合,又は妊娠を計画している場合。

ーマシテンタン又はその添加物にアレルギー若しくは過敏症を呈する,又は忍容性がないことが確認されている。

ーオープンシャントに伴うPAH患者、単心室などの先天性心臓異常を有する患者、肺疾患による肺高血圧症の患者、および腎機能不全の患者

治験内容

介入研究


主要結果評価方法

ベースラインから24 週時までの肺血管抵抗係数(PVRI)の変化率。

24 週時のPVRI の変化率は100*(24 週時のPVRIをベースライン時のPVRIで除した値)として算出する。


第二結果評価方法

・ベースラインから24週時までの肺血行動態パラメータである肺血管抵抗(PVR)の変化量

・ベースラインから24週時までの平均右心房圧(mRAP)の変化量

・ベースラインから24 週時までの肺血行動態パラメータである、平均肺動脈血圧(mPAP:2×拡張期肺動脈血圧+収縮期肺動脈血圧)を3で割ったものとして算出)の変化量。

・ベースラインから24 週時までの心係数(CI:心拍出量を体表面積で割ったものとして算出)の変化量。

・ベースラインから24週時までの心肺の肺血行動態を測定するパラメータである、心拍出量(CO:心拍ごとに心室から排出される血液の量。1回拍出量(1心拍あたりの各心室の拍出量)と1分あたりの心拍数の積として算出。)の変化量。

・ベースラインから24 週時までの肺血行動態を測定するパラメータである、全肺血管抵抗(TPR)の変化量。

・ベースラインから24 週時までの肺血行動態を測定するパラメータである、安静時の混合静脈血酸素飽和度(SvO2)の変化量。

・ベースラインから24 週時までの世界保健機関(WHO)機能分類(FC)の改善を、低リスク(I度、II度)、中リスク(III度)、及び高リスク(IV度)のカテゴリー別に評価。

・ベースラインから24 週時までのPanama FC の改善を、低リスク(I度、II度)、中リスク(III度)、及び高リスク(IV度)のカテゴリー別に評価。

・ベースラインから24 週時までの運動耐容能(6 分間歩行テスト[6MWT]により評価した6 分間歩行距離[6MWD])の変化量。6 分間歩行テストは、発達的に実施することができる6 歳以上の小児において、6 分間の歩行で被験者が移動できる距離を評価する、励まし型ではない検査。

・ベースラインから24 週時までの血漿中NT-proBNP濃度の定量を実施し、BNP 前駆体の N 端側フラグメント(NT-proBNP)の変化量。

・ベースラインから24 週時までの心エコー検査で評価した三尖弁輪の収縮期変動(TAPSE:右心室(RV)の縦方向の収縮機能を評価するための指標、三尖弁輪の外側が心尖に向かってどの程度収縮運動しているかを測定)の変化量。

・ベースラインから24 週時までの心エコー検査による左室 Eccentricity Index(LVEI:左室(LV)内径は乳頭筋の高さで傍胸骨短軸像を用いて、小数第1位までミリメートル(mm)単位で記録)の変化量。

・ベースラインから24 週時までのPedsQLTM 4.0 Generic Core Scales Short Form(SF-15)の変化量。PedsQL 4.0 SF-15は、全般的な身体、感情、社会及び学校の機能(15の質問)を評価するQOL評価の調査票であり、幼児(2~4歳)、若年小児(5~7歳)、小児(8~12歳)、青年(13~14歳)といった様々な年齢層に適合している。0=全くない、1=ほとんどなし、2=ときにあり、3=しばしばあり、4=ほぼ常にあるという0~4の尺度で評価。

・ベースラインから24 週時までの加速度測定で評価した身体活動の変化量。被験者の身体活動(カウント/分)を加速度計で評価。これは機能的能力、疾患重症度及び予後を評価するためのツールとして使用される。

・全ての評価時点(投与開始日~12週時まで)でのマシテンタン及びその活性代謝物(aprocitentan)の血漿中濃度を報告する。

・ベースラインから52週時までの運動耐容能(6 分間歩行テストにより評価した6 分間歩行距離)の変化量。

・ベースラインから52週時までのBorg CR10Scaleにより評価した労作時呼吸困難の変化量。呼吸困難及び労作をBorg CR 10スケールにより評価する。この尺度は、被験者の呼吸困難感及び労作レベルの強さを評価するために使用され、範囲は 「かなり弱い」 すなわち1から 「非常に強い」 すなわち10までである。感覚又は感じが10よりも強い場合、「最大値」は、10よりも大きな数字例えば、12又はそれ以上を使用できる。( そのため,「絶対的最大値」のときにはドット「・」に印をする)。

・ベースラインから 52週時までの加速度測定で評価した身体活動の変化量。

・ベースラインから 52週時までのWHO FC の改善を評価。

・ベースラインから 52週時までのPanama FC の改善を評価。

・ベースラインから 52週時までの血漿NT-proBNP に対する変化率。

・ベースラインから 52週時までの心エコー検査で評価したTAPSE のベースラインからの変化率。

・ベースラインから 52週時までの心エコー検査で評価したLVEI のベースラインからの変化率。

・ベースラインから 52週時までのPedsQLTM 4.0 Generic Core Scales Short Form(SF-15)の変化量。

・最長3年間での有害事象(adverse event:治験薬を投与された被験者に生じたあらゆる好ましくない医療上の事象であり、必ずしも当該治験薬との明確な因果関係がある事象のみを指すわけではない)が発現した被験者数。

・最長3年間での重篤な有害事象(SAE:死に至る、生命を脅かす、入院又は入院期間の延長が必要となる、永続的又は顕著な障害・機能不全に陥る、被験者の出生児に先天異常・先天性欠損を来す、又は重要な医学的事象となる、あらゆる好ましくない医療上の出来事と定義)が発現した被験者数

・最長3年間でのマシテンタンの早期中止に至ったAEを発現した被験者の数。

・最長3年間での特に注目すべき有害事象(AESI:貧血/ヘモグロビン値低下、浮腫/体液貯留、肝機能障害/アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)及び/又はアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)増加、及び低血圧)が発現した被験者数。

・最長3年間での安全性に関する臨床検査値異常(血液生化学検査、血液学的検査及び尿検査を含む)が発現した被験者数。

・ベースラインから3年までの臨床検査値の変化(血液生化学検査、血液学的検査及び尿検査を含む)が認められた被験者数。

・ベースラインから3年までのバイタルサイン(拡張期血圧(DBP)、収縮期血圧(SBP)、脈拍数(PR)、身長、体重を含む)の変化が認められた被験者数。

・ベースラインから3年までの心電図(ECG)パラメータの変化が認められた被験者数。

利用する医薬品等

一般名称

Macitentan


販売名

なし