この治験は、子どもたちの血液循環に影響を与える可能性がある薬の効果を評価することを目的としています。具体的には、24週時の血行動態指標に対する影響を調べます。
男性・女性
3ヶ月以上
15歳以下
この治験は、肺動脈性肺高血圧症という病気を対象に行われます。治験のフェーズはフェーズ3で、治験の主要な結果評価方法は、24週間後の肺血管抵抗係数(PVRI)の変化率です。また、24週間後の様々な肺血行動態パラメータの変化量も評価されます。さらに、治験薬の安全性についても評価されます。治験に参加する患者さんには、治験薬を投与し、定期的に検査を受けてもらいます。治験の目的は、新しい治療法の開発につながることです。
介入研究
ベースラインから24 週時までの肺血管抵抗係数(PVRI)の変化率。
24 週時のPVRI の変化率は100*(24 週時のPVRIをベースライン時のPVRIで除した値)として算出する。
・ベースラインから24週時までの肺血行動態パラメータである肺血管抵抗(PVR)の変化量
・ベースラインから24週時までの平均右心房圧(mRAP)の変化量
・ベースラインから24 週時までの肺血行動態パラメータである、平均肺動脈血圧(mPAP:2×拡張期肺動脈血圧+収縮期肺動脈血圧)を3で割ったものとして算出)の変化量。
・ベースラインから24 週時までの心係数(CI:心拍出量を体表面積で割ったものとして算出)の変化量。
・ベースラインから24週時までの心肺の肺血行動態を測定するパラメータである、心拍出量(CO:心拍ごとに心室から排出される血液の量。1回拍出量(1心拍あたりの各心室の拍出量)と1分あたりの心拍数の積として算出。)の変化量。
・ベースラインから24 週時までの肺血行動態を測定するパラメータである、全肺血管抵抗(TPR)の変化量。
・ベースラインから24 週時までの肺血行動態を測定するパラメータである、安静時の混合静脈血酸素飽和度(SvO2)の変化量。
・ベースラインから24 週時までの世界保健機関(WHO)機能分類(FC)の改善を、低リスク(I度、II度)、中リスク(III度)、及び高リスク(IV度)のカテゴリー別に評価。
・ベースラインから24 週時までのPanama FC の改善を、低リスク(I度、II度)、中リスク(III度)、及び高リスク(IV度)のカテゴリー別に評価。
・ベースラインから24 週時までの運動耐容能(6 分間歩行テスト[6MWT]により評価した6 分間歩行距離[6MWD])の変化量。6 分間歩行テストは、発達的に実施することができる6 歳以上の小児において、6 分間の歩行で被験者が移動できる距離を評価する、励まし型ではない検査。
・ベースラインから24 週時までの血漿中NT-proBNP濃度の定量を実施し、BNP 前駆体の N 端側フラグメント(NT-proBNP)の変化量。
・ベースラインから24 週時までの心エコー検査で評価した三尖弁輪の収縮期変動(TAPSE:右心室(RV)の縦方向の収縮機能を評価するための指標、三尖弁輪の外側が心尖に向かってどの程度収縮運動しているかを測定)の変化量。
・ベースラインから24 週時までの心エコー検査による左室 Eccentricity Index(LVEI:左室(LV)内径は乳頭筋の高さで傍胸骨短軸像を用いて、小数第1位までミリメートル(mm)単位で記録)の変化量。
・ベースラインから24 週時までのPedsQLTM 4.0 Generic Core Scales Short Form(SF-15)の変化量。PedsQL 4.0 SF-15は、全般的な身体、感情、社会及び学校の機能(15の質問)を評価するQOL評価の調査票であり、幼児(2~4歳)、若年小児(5~7歳)、小児(8~12歳)、青年(13~14歳)といった様々な年齢層に適合している。0=全くない、1=ほとんどなし、2=ときにあり、3=しばしばあり、4=ほぼ常にあるという0~4の尺度で評価。
・ベースラインから24 週時までの加速度測定で評価した身体活動の変化量。被験者の身体活動(カウント/分)を加速度計で評価。これは機能的能力、疾患重症度及び予後を評価するためのツールとして使用される。
・全ての評価時点(投与開始日~12週時まで)でのマシテンタン及びその活性代謝物(aprocitentan)の血漿中濃度を報告する。
・ベースラインから52週時までの運動耐容能(6 分間歩行テストにより評価した6 分間歩行距離)の変化量。
・ベースラインから52週時までのBorg CR10Scaleにより評価した労作時呼吸困難の変化量。労作時呼吸困難をBorg CR 10スケールにより評価する。この尺度は、被験者の呼吸困難感及び労作レベルの強さを評価するために使用され、範囲は 「かなり弱い」 すなわち1から 「非常に強い」 すなわち10までである。感覚又は感じが10よりも強い場合、「最大値」は、10よりも大きな数字例えば、12又はそれ以上を使用できる。( そのため,「絶対的最大値」のときにはドット「・」に印をする)。
・ベースラインから 52週時までの加速度測定で評価した身体活動の変化量。
・ベースラインから 52週時までのWHO FC の改善を評価。
・ベースラインから 52週時までのPanama FC の改善を評価。
・ベースラインから 52週時までの血漿NT-proBNP に対する変化率。
・ベースラインから 52週時までの心エコー検査で評価したTAPSE のベースラインからの変化率。
・ベースラインから 52週時までの心エコー検査で評価したLVEI のベースラインからの変化率。
・ベースラインから 52週時までのPedsQLTM 4.0 Generic Core Scales Short Form(SF-15)の変化量。
・最長3年間での有害事象(adverse event:治験薬を投与された被験者に生じたあらゆる好ましくない医療上の事象であり、必ずしも当該治験薬との明確な因果関係がある事象のみを指すわけではない)が発現した被験者数。
・最長3年間での重篤な有害事象(SAE:死に至る、生命を脅かす、入院又は入院期間の延長が必要となる、永続的又は顕著な障害・機能不全に陥る、被験者の出生児に先天異常・先天性欠損を来す、又は重要な医学的事象となる、あらゆる好ましくない医療上の出来事と定義)が発現した被験者数
・最長3年間でのマシテンタンの早期中止に至ったAEを発現した被験者の数。
・最長3年間での特に注目すべき有害事象(AESI:貧血/ヘモグロビン値低下、浮腫/体液貯留、肝機能障害/アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)及び/又はアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)増加、及び低血圧)が発現した被験者数。
・最長3年間での安全性に関する臨床検査値異常(血液生化学検査、血液学的検査及び尿検査を含む)が発現した被験者数。
・ベースラインから3年までの臨床検査値の変化(血液生化学検査、血液学的検査及び尿検査を含む)が認められた被験者数。
・ベースラインから3年までのバイタルサイン(拡張期血圧(DBP)、収縮期血圧(SBP)、脈拍数(PR)、身長、体重を含む)の変化が認められた被験者数。
・ベースラインから3年までの心電図(ECG)パラメータの変化が認められた被験者数。
フェーズ3: 多くの実際の患者さんが対象
Macitentan
なし
ヤンセンファーマ株式会社
東京都千代田区西神田3-5-2
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