中等症から重症の成人クローン病患者を対象とした新しい薬SAR441566の効果と安全性を調査するための国際共同の第II相治験が行われます。治験は多施設で行われ、ランダム化や二重盲検、プラセボ対照などの方法が使用されます。
男性・女性
18歳以上
75歳以下
この治験は、クローン病という疾患を対象に行われています。治験のタイプは介入研究で、フェーズ2の段階にあります。治験の主な目的は、特定の治療法がどれだけ効果的かを調査することです。 治験では、被験者の症状や疾患の進行具合を評価するためにさまざまな方法が使われます。例えば、内視鏡的奏効や臨床的寛解などの指標が使われます。これらの指標は、疾患の状態や治療効果を客観的に評価するために使用されます。 治験の結果は、治療法の有効性や安全性を評価するために重要です。被験者の症状や生活の質を改善するために、新しい治療法がどれだけ効果的かを明らかにすることが目的です。治験の結果は、将来の治療法の開発や患者さんの治療に役立つ情報となります。
介入研究
1. 内視鏡的奏効を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
内視鏡的奏効は、中央判定によるSES-CDのベースラインから50%以上の減少と定義する。
SES-CDは、回腸大腸内視鏡検査中に評価される5つの腸のセグメント(回腸、右結腸、横行結腸、S状結腸及び左結腸、直腸)における4つの内視鏡的項目(潰瘍の大きさ、潰瘍化した表面、影響を受けた表面及び狭窄)を、それぞれ0(なし)から3の尺度で評価する。合計スコアは4つの内視鏡的項目スコアの合計で、0~56の範囲であり、スコアが高いほど疾患がより重度であることを示す。
1. CDAIに基づく臨床的寛解を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
CDAIの臨床的寛解は、CDAIスコアが150未満と定義する。
CDAIは、7日間にわたって評価される被験者の症状(AP、SF及び全般的な健康状態)、合併症の有無(関節炎/関節痛、虹彩炎/ぶどう膜炎、結節性紅斑/壊疽性膿皮症/アフタ性口内炎、裂肛/瘻孔/膿瘍、その他の瘻孔及び発熱)、止瀉薬の使用、腹部腫瘤の有無、ヘマトクリット値及び体重を含む複合的な指標である。これらの項目は個別にスコア化されて、重み付けされ、全体スコアに均等に寄与しない。CDAIは、8項目の重み付けされた個別スコアを合計して算出される。CDAIはおおよそ0~600の範囲であり、スコアが高いほど疾患がより重症であることを示す。
2. 患者報告アウトカム(PRO-2)寛解を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
PRO-2寛解は、毎日のAPスコアの重み付けのないCDAI項目が1以下、及び毎日の平均SFスコアの重み付けのないCDAI項目が3以下(すなわち、APが1以下、SFが3以下)でベースラインからの悪化がないことと定義する。
3. 臨床的寛解及び内視鏡的奏効の両方を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
臨床的寛解及び内視鏡的奏効は、CDAIが150未満及び中央判定によるSES-CDのベースラインから50%以上の減少に基づく。
4. 中央判定によるSES-CDに基づく内視鏡的寛解を達成した被験者の割合
[評価期間:ベースラインからWeek 12]
内視鏡的寛解は、中央判定によるSES-CDが4ポイント以下(孤発性回腸疾患ではSES-CDが2ポイント以下)及びSES-CDがベースラインから2ポイント以上減少し、1ポイントを超えるSES-CDサブスコアがないことと定義する。
5. CDAIの臨床的奏効を達成した被験者の割合
[評価期間:ベースラインからWeek 12]
CDAIの臨床的奏効は、CDAIのベースラインからの減少が100ポイント以上と定義する。
6. 炎症性腸疾患質問票(IBDQ)での寛解を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
IBDQでの寛解は、IBDQ合計スコアが170ポイント以上と定義する。
IBDQは、炎症性腸疾患患者の健康関連生活の質(HRQoL)を評価するために使用される。腸管及び全身症状、感情及び社会的機能を評価する32の質問で構成される。各質問に1(最悪)から7(最良)のスケールで回答する。総スコアは32~224の範囲であり、スコアが高いほどHRQoLが良好であることを示す。
7. IBDQでの奏効を達成した被験者の割合
[評価期間:ベースラインからWeek 12]
IBDQでの奏効は、Week 12のIBDQスコアがベースラインと比較して27ポイント以上改善することと定義する。
8. IBDQスコアのベースラインからの変化量
[評価期間:ベースラインからWeek 12]
IBDQ総スコアは32~224の範囲であり、スコアが高いほどHRQoLが良好であることを示す。ベースラインからの正の変化は改善を示す。
9. 特定の来院時のSAR441566投与前の血漿中濃度
[評価期間:Week 104まで]
10. 特定の来院時のSAR441566投与後の血漿中濃度
[評価期間:Week 104まで]
11. 治験薬投与下で発現した有害事象(TEAE)が認められた被験者数
[評価期間:Week 52まで]
DB寛解導入期間及び寛解維持期間中の重篤な日和見感染症、乾癬様皮膚病変又はその他の免疫介在性現象を含む全てのTEAE。
12. TEAEが認められた被験者数
[評価期間:Week 12からWeek 104]
DBME期間及びOL期間中の重篤な日和見感染症、乾癬様皮膚病変又はその他の免疫介在性現象を含む全てのTEAE。
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
SAR441566、プラセボ
なし、なし
サノフィ株式会社
東京都新宿区西新宿三丁目20番2号 東京オペラシティタワー
治験の詳細を確認し、患者の方に合致しているかを診断してください
ご確認後、連絡が適切だと判断された場合は上記のお問い合わせ情報から担当の方にご連絡ください
Kibou は治験の募集・情報提供をすることを目的としたプラットフォームです。 治験情報の提供や、被験者の募集について詳しい資料の請求はお問い合わせフォームからお問い合わせください。