本試験は転移性去勢抵抗性前立腺癌(mCRPC)患者を対象に、カピバセルチブとドセタキセル投与の有効性及び安全性をプラセボとドセタキセル投与と比較して評価する。全ての患者はステロイド併用下でのドセタキセル治療及びアンドロゲン除去療法を実施する。本試験の目的は、カピバセルチブとドセタキセル併用療法が、プラセボとドセタキセル投与りも全生存期間に関して優れていることを実証することである。全生存期間とは、無作為化から何らかの原因で死亡するまでの期間と定義する。

治験

目的

Treatment

基本情報

募集ステータス
募集中


フェーズ3

参加条件

性別

男性


年齢

18歳 以上130歳 以下


選択基準

- 神経内分泌癌又は小細胞癌を除く前立腺癌であることが組織学的に確認されている患者

- ランダム化前に1 つ以上の骨病変(骨スキャンで集積陽性のある1 病変と定義)及び/又は1 つ以上の軟部組織病変(測定可能又は測定不能)の明確なエビデンスにより転移が確認された患者

- 前立腺癌に対する治療として次世代ホルモン製剤(NHA)(アビラテロン、エンザルタミド、アパルタミド又はダロルタミド)の投与を3 カ月以上受け、NHA 治療中に病勢進行のエビデンス(放射線学的又はPSA 評価による)が認められている患者

- ADT 後及び該当する場合は抗アンドロゲン薬の中止後に、病勢進行を伴うmCRPC のエビデンスが得られた患者

- 血清テストステロン値が50 ng/dL 以下の患者

- ドセタキセル及びステロイド療法の対象となる患者

- 現在、LHRH アゴニスト、LHRH アンタゴニスト又は両側精巣摘除術によるADT を受けている患者

- Eastern Cooperative Oncology Group(ECOG)/世界保健機関(WHO)performance statusが0 又は1 であり、かつ、12 週間以上の生存が見込まれる患者

- 中央検査機関に提出するために、病理学的検査及び試料の最低限の要件を満たすホルマリン固定・パラフィン包埋(FFPE)腫瘍試料が得られることが確認されている患者

- 経口剤を嚥下し、経口投与を継続する能力及び意思がある患者

- 禁欲を継続すること(異性間性交を控えること)又は避妊法を使用することに同意し、かつ、精子提供を行わないことに同意した患者


除外基準

- 治験薬の投与開始前4 週間以内に広範囲照射(骨髄の30%以上に及ぶ)の放射線療法を受けた患者

- 治験薬の投与開始前4 週間以内に大手術(血管確保術、経尿道的前立腺切除術、両側精巣摘除術、又は内ステント留置術を除く)を受けた患者

- 脳転移又は脊髄圧迫のある患者(ただし、脊髄圧迫については、無症状、治療済みで安定しており、治験薬の投与開始前4 週間以内にステロイド治療を必要としない場合は組入れ可とする)

- 下記のいずれかの心機能に関する基準に該当する患者

1.スクリーニング時に3 回連続して測定した心電図データで算出した平均安静時QTcFが470 msec を超える患者

2.安静時心電図のリズム、伝導、形態に臨床的に重要な異常がある場合

3.QTc 延長又は不整脈誘発のリスクを高める要因を有する患者。例えば、心不全、低カリウム血症、トルサード・ド・ポワント発現の可能性、先天性QT 間隔延長症候群が認められる患者、QT 間隔延長症候群の家族歴、40 歳未満での予想外の突然死の家族歴を有する患者。

4.過去6 カ月に次に挙げる処置を受けたことがある、又は状態であった患者:冠動脈バイパス移植術、血管ステント、心筋梗塞、不安定狭心症、ニューヨーク心臓協会による心機能分類II 度以上のうっ血性心不全

5.コントロール不良な低血圧を有する患者(収縮期血圧が90 mmHg 未満、及び/又は拡張期血圧が50 mmHg 未満)

6.心エコー検査[心エコー検査を実施できない又は結果を確定できない場合は、マルチゲート収集法スキャン]で測定された心駆出率が実施医療機関の基準値範囲外又は50%未満(いずれか高い方)である患者

- 下記のいずれかに該当する、糖代謝の臨床的に重要な異常がみられる患者:

1.1 型糖尿病、又はインスリンの投与を必要とする2 型糖尿病の患者。

2.HbA1c 値が8.0%(63.9 mmol/mol)以上の患者。

- 下記のいずれかの臨床検査値に該当するような、骨髄機能及び臓器機能が不十分な患者:

1.絶対好中球数が1.5109/L 未満の患者

2.血小板数が100109/L 未満の患者

3.ヘモグロビンが9 g/dL 未満(5.59 mmol/L 未満)の患者

4.明らかな肝転移がない場合、アラニン・アミノトランスフェラーゼ(ALT)値又はアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)値が基準値上限の2.5 倍を超える患者。又は肝転移がある場合、基準値上限の5 倍を超える患者。。ALP 値上昇は、骨転移が認められ、かつその他の肝機能が適切であると治験責任(分担)医師が判断する場合には、除外対象とはならない。

5.総ビリルビン値が基準値上限の1.5 倍を超える(ジルベール症候群が確定している場合は、基準値上限の3 倍超とする)

6.慢性透析を必要とせず、Cockcroft-Gault 式(実体重に基づく)により算出したクレアチニンクリアランスが50 mL/min 未満の患者

- 治験責任(分担)医師の見解に基づき、治験参加は望ましくない、又は治験実施計画書の遵守を危うくすると治験責任(分担)医師が判断する疾患(コントロール不良の高血圧、腎移植及び活動性出血性疾患を含む、重度又はコントロール不良の全身性疾患等)の証拠のある患者

- カピバセルチブの吸収に著しく影響する可能性のある難治性の悪心及び嘔吐、吸収不良症候群、慢性胃腸疾患、製剤嚥下不能、大幅な腸切除等の既往、又はその他の症状を有する患者

- 治験薬が使用できない、結果の解釈に影響を及ぼす、合併症の高いリスクを負わせる可能性がある、又は同意取得に支障があると治験責任(分担)医師が判断するような、その他の疾患、身体所見、又は臨床検査所見を有する患者。認知症、異常な精神状態、又は精神疾患があり、理解力の問題等で治験参加への同意ができない状態であることが確認された患者

- 同種骨髄移植又は固形臓器移植を受けたことがある患者

- 別の原発性悪性腫瘍の既往がある者。ただし、根治目的で治療され、治験薬の投与開始前5 年以上活動性が確認されず、再発のリスクが低い悪性腫瘍は除く。根治的治療を受けた皮膚基底細胞癌及び皮膚扁平上皮癌は例外とする。

- 過去の抗癌治療に起因する毒性(CTCAE グレード2 以上)が持続している患者(ただし、脱毛症を除く)。不可逆的な毒性が認められる患者において、治験薬による増悪がないことが合理的に予想される場合は、メディカルモニターと協議の上、組み入れることができる(難聴等)。

- スクリーニング検査スクリーニング検査スクリーニング検査において活動性肝炎感染、C 型肝炎ウイルス抗体、B 型肝炎ウイルス表面抗原、B 型肝炎ウイルスコア抗体のいずれかが陽性である患者

- ヒト免疫不全ウイルス(HIV)検査が陽性[cluster of differentiation(CD)4 陽性T 細胞数が350 cells/uL未満]又は過去12 カ月以内に後天性免疫不全症候群の特徴を示す日和見感染の既往があることが判明している患者

- 活動性結核活動性結核活動性結核感染症(臨床的評価には、病歴、身体所見、X 線検査所見、又は実施医療機関の標準手順に従った結核検査が含まれる)の既往を有する患者

- 以下のいずれかの治療を受けたことがある患者:

1.CRPC に対する化学療法を受けた患者。転移性又は限局性HSPC に対する化学療法(ドセタキセルを含む)は、化学療法ランダム化の6 カ月以上前に終了し、治療終了後6 カ月以上経過してから前立腺癌の進行が認められた場合は除外対象としない。

2.AKT 阻害薬又はPI3K 阻害薬の投与を受けた患者

3.治験薬投与開始前30 日以内又は半減期の5 倍の期間のうち、いずれか長い期間中に、他の臨床試験で治験薬の投与を受けた患者

4.治験薬の投与開始前3 週間以内に他の免疫療法、免疫抑制剤(コルチコステロイドを除く)、又は抗癌剤(ADT を除く)の投与を受けた患者

5.治験薬の投与開始前2 週間(セント・ジョンズ・ワートは3 週間)以内にシトクロムP450(CYP)3A4 の強力な阻害剤若しくは誘導剤、又は治験薬の投与開始前1 週間以内にCYP3A4 阻害剤に対する感受性がある薬剤の投与を受けた患者

- 治験薬の初回投与から5半減期以内にQT間隔を延長させることが知られている薬物を使用した患者

- カピバセルチブ、ドセタキセル、又は類似の化学構造の薬剤若しくは同じクラスの薬剤の活性若しくは不活性添加物に対する過敏症の既往歴を有する患者

- 各国の添付文書に基づき、ドセタキセルの使用を禁止する制限又は禁忌がある患者

治験内容

介入研究


主要結果評価方法

全生存期間(期間:最長で約52か月)

全生存期間はランダム化から死因を問わない死亡日までの期間と定義する。


第二結果評価方法

利用する医薬品等

一般名称

AZD5363


販売名

なし