遺伝性疾患である神経線維腫症2型患者に対して、新しいワクチンの効果と安全性を調査するための多施設共同の試験を行います。
男性・女性
12歳以上
79歳以下
この治験は、進行性前庭神経鞘腫を有する神経線維腫症2型(NF2)患者で行われています。治験の目的は、特定の遺伝子(HLA-A*24:02)を持つ患者に対して、新しい治療法の効果を調べることです。 治験はフェーズ2の介入研究であり、標的病変の腫瘍体積の変化を調査します。主な評価方法は、腫瘍の成長が進行するまでの期間を調べることです。また、標的病変の腫瘍体積の変化率や患者の生活の質、聴力、安全性なども評価されます。 治験の安全性も重要であり、有害事象や副作用の種類、頻度、重症度も評価されます。 さらに、探索的な評価項目として、平均聴力レベルも調査されます。治験の結果は、新しい治療法の有効性や安全性を評価するために役立ちます。
介入研究
標的病変の腫瘍体積の変化が進行(PD)に至るまでの期間
有効性評価項目
1) スクリーニング時と比較し、Visit 16時点の標的病変の腫瘍体積の変化が安定(SD)、やや有効(MR)、部分奏効(PR)のいずれかである被験者の割合(病勢コントロール率)
2) スクリーニング時と比較し、Visit 16時点の標的病変の腫瘍体積の変化がMR、PRのいずれかである被験者の割合
3) スクリーニング時を基準とした、治験期間中における標的病変および非標的病変の各腫瘍の腫瘍体積の変化率
4) スクリーニング時を基準とした、治験期間中における腫瘍体積(標的/非標的を区別しない前庭神経鞘腫の合計体積)の変化率
5) Visit 10時点、Visit 16時点での最高語音明瞭度(WRS)評価に基づく聴力10%以上の改善被験者(レスポンダー)の割合
6) スクリーニング時と比較し、Visit 16時点でのWRSの変化量
7) スクリーニング時と比較し、Visit 16時点の聴性脳幹反応(ABR)の閾値、各波形の潜時および各波間潜時の変化量
8) スクリーニング時と比較し、Visit 16時点の重心動揺検査(総動揺面積、動揺速度、動揺振幅、Romberg率)の各項目における変化率
9) スクリーニング時と比較しVisit 16時点の以下生活の質(QOL)・めまい・耳鳴り評価の変化量
・ 全般的なQOL評価[EuroQol 5 Dimension(EQ-5D-5L)]
・ 前庭神経鞘腫に特化したQOL評価[The Penn Acoustic Neuroma Quality-of-Life scale(PANQOL)]
・ めまい評価[Dizziness Handicap Inventory(DHI)]
・ 耳鳴り評価[Tinnitus Handicap Inventory(THI)]
10) スクリーニング時と比較しVisit 16時点の免疫反応[細胞傷害性T細胞(CTL)誘導能]変化
安全性評価項目
・ 有害事象・副作用の種類、頻度および重症度
探索的評価項目:
・ 平均聴力レベル(PTA)
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
OCV-101/OTS-102
未定
慶應義塾大学病院
東京都新宿区信濃町35
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