
中等症から重症のクローン病患者を対象に、新しい治療薬Duvakitugの効果と安全性を評価するための国際共同の臨床試験が行われます。治験は無作為化や二重盲検、プラセボ対照などの方法で行われ、寛解導入の試験となります。
男性・女性
16歳以上
80歳以下
この治験は、クローン病という疾患に対する新しい治療法を調査するための研究です。治験はフェーズ3で行われており、米国や欧州などの規制当局の基準に基づいて行われています。 主な評価方法として、患者の症状や内視鏡検査結果などを評価するためのいくつかの指標が設定されています。例えば、症状の改善や疾患の活動度を示す指標であるCDAIスコアやSES-CDスコアなどが使用されます。 また、副次的な評価方法として、患者の生活の質や副作用の発現なども評価されます。これらの評価を通じて、新しい治療法がクローン病の患者にどのような効果をもたらすかを調査しています。治験の結果は、将来的にクローン病の治療法の改善につながる可能性があります。
介入研究
1. サブスタディ2:米国(US)/米国食品医薬品局(FDA)の複合主要評価項目:Week 12時点でクローン病活動性指数(CDAI)による臨床寛解を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
CDAIによる臨床寛解:CDAIスコアが150未満。CDAIは、症状、徴候及び臨床検査に基づく疾患活動性の尺度である。CDAIスケールのスコアは0~600の範囲であり、150未満のスコアは相対的な疾患の活動性低下(寛解)、150~219は軽度の疾患活動性、220~450は中等度から重度の疾患活動性、450を超えるスコアは非常に重度の疾患を示す。
2. サブスタディ2:US/FDAの複合主要評価項目:Week 12時点で内視鏡的反応(クローン病簡易内視鏡スコア[SES-CD])を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
内視鏡的反応は、中央検査機関の判定によるSES-CDのベースラインからの低下が50%以上(又は病変が回腸に限局し、ベースライン時のスコアが4以上の被験者では2ポイント以上の低下)と定義する。SES-CDは、疾患活動性を評価するための標準化された方法である。合計スコアは4つの内視鏡的項目スコアの合計で、0から56の範囲であり、スコアが高いほど疾患の重症度が高いことを示す。
3. サブスタディ2:欧州連合(EU)/欧州医薬品庁(EMA)の複合主要評価項目:Week 12時点で2項目の患者報告アウトカム(PRO-2)による臨床寛解を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
PRO-2による臨床寛解:1日あたりの平均排便回数(SF)が3以下でベースラインからの悪化が認められない、かつ1日あたりの平均腹痛(AP)が1以下でベースラインからの悪化が認められない。
4. サブスタディ2:EU/EMAの複合主要評価項目:Week 12時点で内視鏡的反応(SES-CD)を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
内視鏡的反応(SES-CD)については、主たる評価項目2参照。
1. サブスタディ2:Week 12時点でCDAIによる臨床反応を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
CDAIによる臨床反応は、CDAIスコアがベースラインから100ポイント以上の低下と定義する。
2. サブスタディ2:Week 12時点でCDAIによる臨床反応及び内視鏡的反応(SES-CD)を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
CDAIによる臨床反応については、副次的な評価項目1を、内視鏡的反応(SES-CD)については、主たる評価項目2を参照。
3. サブスタディ2:Week 12時点でSES-CDによる内視鏡的寛解を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
SES-CDによる内視鏡的寛解は、SES-CDが4ポイント以下(病変が回腸に限局している場合はSES-CDが2ポイント以下)かつベースラインからSES-CDのスコアが2ポイント以上減少し、かつSES-CDのどのサブスコアも1ポイントを超えないと定義する。
4. サブスタディ2:US/FDA:Week 12時点でPRO-2による臨床寛解を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
PRO-2による臨床寛解については、主たる評価項目3参照。
5. サブスタディ2:EU/EMA:Week 12時点でCDAIによる臨床寛解を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
CDAIによる臨床寛解については、主たる評価項目1参照。
6. サブスタディ2:Week 12時点で(ベースライン時に潰瘍が認められた被験者の部分集団を対象とした)内視鏡検査で潰瘍消失を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
内視鏡検査による潰瘍消失:ベースライン時のSES-CD潰瘍面積サブスコアが1以上であった被験者における中央検査機関の判定によるSES-CD潰瘍面積サブスコアが0。
7. サブスタディ2:Week 12時点の患者報告アウトカム測定情報システム(PROMIS)-Fatigue Short Form 7aのTスコアのベースラインからの変化量
[評価期間:ベースライン、Week 12]
PROMIS-Fatigue Short Form 7aは、7項目それぞれで5段階のリッカート尺度を用いるため、実測スコアの範囲は7~35となる。実測スコアをUSの標準基準に基づいて、平均50、標準偏差10のTスコアに変換する。Tスコアが高いほど疲労が高いことを示す。
8. サブスタディ2:Week 4時点でCDAIによる臨床反応を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 4]
CDAIによる臨床反応については、副次的な評価項目1参照。
9. サブスタディ2:US/FDA:Week 12時点で(ベースライン時に副腎皮質ステロイドを使用していた被験者の部分集団を対象とした)CDAIによる副腎皮質ステロイドフリー寛解を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
CDAIによる副腎皮質ステロイドフリー寛解:ベースライン時にCDのために副腎皮質ステロイドを使用していた被験者のうち、CDに対する副腎皮質ステロイドの使用を中止し、Week 12時点でCDAIによる臨床寛解(CDAIスコアが150未満)を達成した被験者の割合。
10. サブスタディ2:EU/EMA:Week 12時点で(ベースライン時に副腎皮質ステロイドを使用していた被験者の部分集団を対象とした)PRO-2による副腎皮質ステロイドフリー寛解を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
PRO-2による副腎皮質ステロイドフリー寛解:ベースライン時にCDのために副腎皮質ステロイドを使用していた被験者のうち、CDに対する副腎皮質ステロイドの使用を中止し、Week 12時点でPRO-2による臨床寛解(1日あたりの平均SFが3以下でベースラインからの悪化が認められない、かつ1日あたりの平均APが1以下でベースラインからの悪化が認められない)を達成した被験者の割合。
11. サブスタディ2:Week 12時点でCDAIによる臨床寛解及び内視鏡的寛解(SES-CD)を達成した被験者の割合
[評価期間:Week 12]
CDAIによる臨床寛解については、主たる評価項目1を、SES-CDによる内視鏡的寛解については、副次的な評価項目3を参照。
12. サブスタディ2:Week 12時点の炎症性腸疾患質問票(IBDQ)総スコアのベースラインからの変化量
[評価期間:ベースライン、Week 12]
IBDQは、4つの側面を調査する32項目で構成される:「腹部症状」(10項目)、「全身症状」(5項目)、「精神状態」(12項目)及び「社会活動」(5項目)。IBDQ総スコアの範囲は32~224であり、スコアが高いほど生活の質が良好であることを示す。
13. サブスタディ2:Week 12時点で数値評価尺度(NRS)により便意切迫感が認められなかった被験者の割合
[評価期間:Week 12]
便意切迫感のNRSは、CD患者における治療効果を評価するための、明確に定義された信頼性の高い評価ツールである。便意切迫感のNRSは、過去24時間以内に排便が必要になった急な又は突然の便意切迫感の重症度を測定する。このツールは11ポイントの尺度を利用して評価し、0は「切迫感なし」、10は「最悪の切迫感」を表す。
14. サブスタディ2:Week 12までにCD関連で入院した被験者の割合
[評価期間:ベースラインからWeek 12まで]
15. サブスタディ2:試験治療下で発現した有害事象(TEAE)、試験治療下で発現した特に注目すべき有害事象(TEAESI)、試験治療下で発現した重篤な有害事象(TESAE)及び治験薬の投与中止に至ったTEAEが認められた被験者数
[評価期間:ベースラインから治験薬の最終投与後45日まで]
16. サブスタディ2:血清中Duvakitug濃度
[評価期間:ベースラインからWeek 12まで]
17. サブスタディ2:試験治療下でDuvakitugに対して発現した抗薬物抗体(ADA)の発現率
[評価期間:ベースラインからWeek 12まで]
フェーズ3: 多くの実際の患者さんが対象
Duvakitug(SAR447189)、プラセボ
なし、なし
サノフィ株式会社
東京都新宿区西新宿三丁目20番2号 東京オペラシティタワー
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