Lanadelumabという薬が、C1-INH正常の非ヒスタミン性血管性浮腫の急性発作を予防するかどうかを調べるための治験が行われる。この治験は、多くの施設で行われ、ランダムにプラセボと比較して効果や安全性を調べる二重盲検試験である。
男性・女性
12歳以上
上限なし
この治験は、血管性浮腫という病気に対する新しい治療法を調べるものです。治験の段階はフェーズ3で、治験に参加する人たちには新しい薬を投与します。治験の目的は、投与期間中に発生する血管性浮腫の発作の回数を減らすことです。治験の責任医師が、発作の回数や重症度を評価し、治験薬の効果を調べます。また、治験薬の副作用や安全性も調べます。治験に参加する人たちの生活の質も評価します。治験の結果は、新しい治療法の開発に役立ちます。
介入研究
1. 投与期間(Day 0~Day 182)において治験責任医師が確認した血管性浮腫発作の回数
評価期間:Day 0からDay 182
血管性浮腫発作と確定するためには、次の部位のうち1つ以上において発作と一致する症状又は徴候が認められなければならなかった。末梢血管性浮腫:四肢、顔面、頚部、体幹及び/又は泌尿生殖器領域の皮膚腫脹、腹部血管性浮腫:腹部膨満、悪心、嘔吐又は下痢を合併する又は合併しない腹痛、 喉頭血管性浮腫:上気道性喘鳴、呼吸困難、発声困難、嚥下困難、咽喉絞扼、又は舌、口蓋、口蓋垂、あるいは喉頭の腫脹。各被験者の発作発生率は、規定期間中に発生した発作回数を、被験者の規定期間中の寄与日数で除した値に28日を乗じて算出した。投与期間(Day 0~Day 182)において治験責任医師が確認した血管性浮腫発作の回数を評価する。
1. 投与期間(Day 0~Day 182)において無発作であった被験者数
評価期間:Day 0からDay 182
規定された期間中に治験責任医師による血管性浮腫発作が確認されなかった被験者を当該期間中において無発作であった被験者とした。対象解析期間の完了前に本試験を中止した被験者については、解析期間への観察された寄与に基づき、被験者を無発作又は発作ありに分類した。投与期間(Day 0~Day 182)において無発作であった被験者数を評価した。
2. 投与期間(Day 0~Day 182)において治験責任医師が確認した中等度又は重度血管性浮腫発作の回数
評価期間:Day 0からDay 182
血管性浮腫発作の重症度は次の尺度で判定した。1(軽度):一過性又は軽度の不快感、2(中等度):活動が軽度~中程度に制限され、一部介助が必要となることがある、3(重度):活動が大きく制限され、介助を必要とする。投与期間(Day 0~Day 182)において治験責任医師が確認した中等度又は重度血管性浮腫発作の回数を評価した。
3. 推定定常状態期間(Day 70~Day 182)において治験責任医師が確認した血管性浮腫発作の回数
評価期間:Day 70からDay 182
推定定常状態期間(Day 70~Day 182)において治験責任医師が確認した血管性浮腫発作の回数を評価した。
4. 推定定常状態期間(Day 70~Day 182)において無発作であった被験者数
評価期間:Day 70からDay 182
推定定常状態期間(Day 70~Day 182)において無発作であった被験者数を評価した。
5. 投与期間(Day 0~Day 182)において発生した発作の最大重症度
評価期間:Day 0からDay 182
投与期間(Day 0~Day 182)において発生した発作の最大重症度を評価した。血管性浮腫発作の重症度は、被験者ごとに以下の重症度カテゴリーに基づいて算出した:発作なし、軽度、中等度及び重度。
6. 推定定常状態期間(Day 70~Day 182)において治験責任医師が確認した中等度又は重度血管性浮腫発作の回数
評価期間:Day 70からDay 182
推定定常状態期間(Day 70~Day 182)において治験責任医師が確認した中等度又は重度血管性浮腫発作の回数を評価した。
7. 推定定常状態期間(Day 70~Day 182)において発生した発作の最大重症度
評価期間:Day 70からDay 182
推定定常状態期間(Day 70~Day 182)において発生した発作の最大重症度を評価した。
8. Day 0からDay 182における血管性浮腫発作の初回発生までの期間
評価期間:Day 0からDay 182
Day 0以降の血管性浮腫発作の初回発生までの期間を、有効性評価期間(Day 0からDay 182まで)におけるlanadelumabの初回投与日時から血管性浮腫発作の初回発生日時までとして算出した。
9. Day 70からDay 182における血管性浮腫発作の初回発生までの期間
評価期間:Day 70からDay 182
Day 70以降の血管性浮腫発作の初回発生までの期間を、有効性評価期間(Day 70からDay 182まで)におけるlanadelumabの初回投与日時から血管性浮腫発作の初回発生日時までとして算出した。
10. 各有効性評価期間において治験責任医師が確認した、4週間当たりの正規化した発作回数(NNA)につき、観察期間のNNAと比較して50%以上、70%以上、90%以上及び100%減少を達成した被験者数
評価期間:Day 0からDay 182
各有効性評価期間において治験責任医師が確認した、4週間当たりの正規化した発作回数(NNA)につき、観察期間のNNAと比較して50%以上、70%以上、90%以上及び100%減少を達成した被験者数を評価した。各グループは相互背反的なものではなく、割合の減少に基づき複数のグループに分類することがある。
11. 各有効性評価期間において、有効性評価期間のNNAが4週間当たり1.0未満を達成した被験者数
評価期間:Day 0からDay 182、Day 70からDay 182
各有効性評価期間中の治験責任医師が確認した正規化した発作回数(NNA)は血管性浮腫の1か月あたりの発作頻度と言えた。各有効性評価期間において、有効性評価期間のNNAが4週間当たり1.0未満を達成した被験者数を評価した。各グループは相互背反的なものではなく、割合の減少に基づき複数のグループに分類することがある。
12. 特に注目すべき有害事象(AESI)、重篤な有害事象(SAE)を含む、治験薬投与下で発現した有害事象(TEAE)の発現例数
評価期間:試験開始から追跡調査まで(Day 196まで)
TEAEとは、治験薬又は医薬品の投与開始時点以降に発生又は発症したあらゆる事象、あるいは治験薬又は医薬品への曝露後における既存の事象の重症度又は頻度の悪化と定義された。SAEとは、投与量にかかわらず、治験薬が投与された際に生じたあらゆる好ましくない徴候、症状又は転帰(治験薬との因果関係を問わない)のうち、次のものをいう:死に至るもの、生命を脅かすもの、治療のため入院又は入院期間の延長が必要となるもの、永続的又は顕著な障害・機能不全に陥るもの、先天異常/先天欠損を来すもの、重要な医学的事象であるもの。AESIは過敏症反応を含んだ。AESI、SAEを含む、TEAEの発現例数を評価した。治験実施計画書で事前に規定されているように、投与期間及び追跡調査期間についてTEAE、SAE及びAESIを収集し、適宜報告した。
13. Lanadelumabの血漿中濃度
評価期間:治験薬投与前及び投与後Day 0、4、14、28、56、84、112、140、168、182
14. 血漿中カリクレイン活性
評価期間:治験薬投与前及び投与後Day 4、14、28、56、84、112、140、168、182
Lanadelumabの薬力学的評価の為、血漿カリクレイン活性はバイオマーカーである切断型高分子キニノーゲン(cHMWK)値で測定した。
15. 血漿中の中和抗薬物抗体(ADA)又は非中和ADAの発生率
評価期間:治験薬投与前及び投与後Day 28、56、84、112、140、168、182
血漿中のADA又は非中和ADAの発生率を評価した。
16. 投与期間(Day 0からDay 182)における血管性浮腫患者の生活の質(AE-QoL)質問票の総スコア変化が認められた被験者数
評価期間:ベースラインからDay 182
AE-QoL質問票は自己記入式のバリデートされた評価ツールであり、再発性血管性浮腫患者の(HR)QoLを測定した。AE-QoLは疾患特有のQoLに関する17項目で構成され、AE-QoL総スコア及び4つのドメイン(機能、疲労/気分、恐怖心/羞恥心及び栄養)のスコアが得られた。17項目それぞれに0(全くなし)~4(高頻度)の5段階評価で回答する。合計スコア(全項目スコアの平均)を、0から100の範囲のパーセンテージスコアに線形変換してスケールを変更した。
フェーズ3: 多くの実際の患者さんが対象
ラナデルマブ(遺伝子組換え)
タクザイロ皮下注300mgシリンジ
武田薬品工業株式会社
大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号
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