M7824という薬剤を、PD-L1高発現の進行NSCLC(肺がん)の患者さんに投与する治験があります。この治験では、M7824がペムブロリズマブと比較してどのような効果があるかを調べることが目的です。
この治験に参加できる人は、18歳以上で男性でも女性でも構いません。進行NSCLCという肺がんの診断を受けたことがあり、全身療法を受けたことがない人が対象です。ただし、過去に受けた治療の副作用が軽い場合や、治療が6ヵ月以上前に完了している場合は参加できます。また、特定の検査でPD-L1発現が高いことが確認された人や、3ヵ月以上生存が見込まれる人も参加できます。一方、EGFR感作変異やALK転座などの特定の腫瘍を持っている人や、治験薬に対する過敏症反応がある人、過去3年以内に他のがんを患った人は参加できません。その他の除外基準に該当しない人は参加できます。
この治験は、非小細胞肺癌の治療について研究するもので、介入研究と呼ばれるタイプの研究です。治験フェーズはフェーズ2で、治療の有効性と安全性を評価するために行われます。治験の主要な結果評価方法は、がん臨床試験の治療効果判定ガイドラインに基づいて、独立判定委員会が判定した最良総合評価や無増悪生存期間などがあります。また、治験の第二の結果評価方法には、安全性、有効性、薬物動態、薬力学などが含まれます。治験に参加する患者さんの安全性を確保しながら、治療の効果を評価するために、様々な評価方法が行われます。
介入研究
有効性
・がん臨床試験の治療効果判定ガイドライン(RECIST 第1.1版)に基づき独立判定委員会が判定した最良総合評価(BOR)[期間:無作為化から、未確定BORの予定された最終評価までの期間、26ヵ月時点と予測される。]
・がん臨床試験の治療効果判定ガイドライン(RECIST 第1.1版)に基づき独立判定委員会が判定した無増悪生存期間(PFS)[期間:無作為化から、予定されたPFSの最終評価までの期間、37ヵ月時点と予測される。]
安全性
有効性
薬物動態
薬力学
・米国国立がん研究所‐有害事象共通用語規準(NCI-CTCAE)第5.0版に基づく治験治療下で発現した有害事象(TEAE)及び治験薬と関連ありと判定されたAEの発現。[期間:無作為化から最終安全性追跡調査来院まで、約47ヵ月時点と予測される。]
・全生存(OS)[期間:無作為化から最長49ヵ月時点まで]
・がん臨床試験の治療効果判定ガイドライン(RECIST 第1.1版)に基づき治験責任医師が判定した最良総合評価(BOR)[期間:無作為化から、未確定BORの予定された最終評価までの期間、26ヵ月時点と予測される。]
・がん臨床試験の治療効果判定ガイドライン(RECIST 第1.1版)に基づき治験責任医師が判定した無増悪生存期間(PFS)[期間:無作為化から、予定されたPFSの最終評価までの期間、37ヵ月時点と予測される。]
・がん臨床試験の治療効果判定ガイドライン(RECIST 第1.1版)に基づき独立判定委員会が判定した完全奏効(CR)または部分奏効(PR)からの奏効期間[期間:CRまたはPRから、予定評価項目までの期間、37ヵ月時点と予測される。]
・M7284の投与終了時濃度(Ceoi)[期間:投与期間中のWeek 1、3、5、7及び以降6週ごとの投与前検体、並びに投与期間中の6週ごとの、投与後30分以内の検体及び治験安全性追跡調査来院時まで(治験薬最終投与後の28日時点まで、最長47ヵ月時点まで評価する。)]
・M7284の投与間隔終了時濃度(C trough)[期間:投与期間中のWeek 1、3、5、7及び以降6週ごとの投与前検体、並びに投与期間中の6週ごとの、投与後30分以内の検体及び治験安全性追跡調査来院時まで(治験薬最終投与後の28日時点まで、最長47ヵ月時点まで評価する。)]
・抗薬物抗体濃度で測定した免疫原性[期間:無作為化から治験安全性追跡調査来院までの期間(治験薬最終投与の28日後まで、最長47ヵ月時点まで評価する。)]
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
M7824、ペムブロリズマブ
メルクバイオファーマ株式会社
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