この治験は、手術ができないまたは再発したPD-L1陽性トリプルネガティブ乳がんを持つ患者に対して、アテゾリズマブ/nab-パクリタキセル併用療法と局所放射線療法を併用した場合の安全性や有効性、免疫学的効果を評価するものです。
この治験に参加するための条件は、20歳以上の男性または女性で、手術不能または再発したトリプルネガティブ乳がん(HER2、ER、PRの発現がなく、PD-L1の発現がある)を持っていることです。また、化学療法または全身標的療法の施行歴が2回以内で、健康状態が良好で、治験に参加することが適切であることが必要です。ただし、過去に抗がん剤や抗体療法の治療を受けたことがある場合や、重篤な病気を持っている場合は参加できません。また、妊娠中の女性や授乳中の女性、避妊しない意思のある妊娠可能な女性も参加できません。
この治験は、手術ができないまたは再発したPD-L1陽性トリプルネガティブ乳がんの治療方法を研究するものです。治験のフェーズはフェーズ2で、介入研究と呼ばれる方法で行われます。治験の主な目的は、アテゾリズマブ/nab-パクリタキセル併用療法と局所放射線療法の併用時に発生する有害事象の割合を調べることです。治験の第二の目的は、治療の安全性、全生存期間、無増悪生存期間、奏効割合、病勢コントロール割合、局所制御割合、奏効期間を評価することです。治験に参加する患者さんは、治療の効果や副作用を調べるために、定められた有害事象が発生するかどうかを確認するために、定期的に検査を受ける必要があります。
介入研究
アテゾリズマブ/nab-パクリタキセル併用療法と局所放射線療法の併用時の事前に規定した興味のある有害事象:Pre-specified adverse event of interest(PAEI)の発現割合
<PAEI >
放射線照射完了後3か月以内に発現した以下の有害事象*
• Grade 3-4の血液,皮膚,肺関連以外の毒性
• ANC<1,000/μLを伴う38.5℃を超える発熱
• 5日を超えて継続する<500/μLの好中球数減少
• 血小板数<40,000/μLを伴う重大な出血,または血小板数<20,000/μL
• Grade 4の皮膚障害
• Gradeを問わない放射線照射範囲外の放射線肺臓炎の発症
• Grade 2のすべての肺事象で12週間以内にGrade 1以下に回復しないもの
• Grade 2の肺事象で一旦回復したがGrade 2の肺事象の再発(再燃)したもの
• Grade 3-4のすべての肺事象
Gradeを問わない脳炎または髄膜炎
安全性
全生存期間
無増悪生存期間
奏効割合
病勢コントロール割合
(放射線照射病巣)局所制御割合
奏効期間
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
アテゾリズマブ、パクリタキセル注射剤(アルブミン懸濁型)
テセントリク点滴静注840mg、アブラキサン点滴静注用100mg
福島県立医科大学附属病院
福島県福島県福島市光が丘1番地
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