JBCRG-M08(AMBER trial)

臨床研究

目的

ホルモン受容体(HR)陽性HER2陰性進行転移乳癌の一次治療としてのアベマシクリブ、アロマターゼ

併用療法が6カ月以上継続中の症例において、ctDNA解析によるESR1変異の有無の評価に基づき薬を選択する治療戦略の有効性を探索的に評価する。

基本情報

募集ステータス募集中

対象疾患

フェーズ2

お問い合わせ情報

組織

大阪大学医学部附属病院


メールアドレス

yamamotomisa@gyne.med.osaka-u.ac.jp


電話番号

0668793354

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参加条件

性別

女性


年齢
18歳 以上上限なし

選択基準

一次登録(1)組織学的に

と診断されている。(2)ER陽性またはPgR陽性(IHCで1%以上の陽性細胞、またはAllred scoreで3点以上)であることが確認されている。(3) HER2陰性(IHC 0,1以下またはFISH/DISH陰性)であることが確認されている (FoundationOne®CDxが施行されている場合はERBB2 amplification陰性であること。)(4)進行もしくは転移乳癌と診断されている。※進行乳癌とは治癒切除不能な病変を有する状態、転移乳癌とはを有する状態とする。※一次治療としてのアロマターゼ+アベマシクリブ併用療法開始前に進行転移乳癌であることが画像上診断されていれば、登録時に ver1.1による測定可能病変または測定不能病変を有していなくても良い(病変を認めなくても良い)。(5)同意取得時の年齢が18歳以上である。(6)閉経後女性である。(7)パフォーマンスステータス(PS)がECOGの規準で0もしくは1である。(8)進行転移乳癌に対する一次治療としてアロマターゼ+アベマシクリブ併用療法が施行され、一次登録時点で両剤が6カ月以上12カ月未満に渡り継続されており、以下の(ア)~(ウ)の全て満たすこと。(ア)アベマシクリブは1回用量が150mg、100mg、50mgのいずれかで、1日2回服用していること。(イ)アロマターゼはレトロゾールもしくはアナストロゾールであること。(ウ)アロマターゼ+アベマシクリブ併用療法が以下のいずれかに該当する状態で開始されている。・診断時StageIV(de novo)の場合、薬物療法を受けていない。・術後再発の場合、再発後に薬物療法を受けていない。加えて、術後療法を実施していた場合、術後療法としての終了後1年以上経過してからの再発でありかつ術前・術後療法にCDK4/6(アベマシクリブまたはパルボシクリブ)を使用していない。(9)登録日前6週以内の画像評価で病勢進行がないと判断されている。(10)登録日前6週以内のCT検査でがないことが確認されている。(11)アロマターゼ+アベマシクリブ併用療法による非血液性毒性(脱毛を除く)が v5.0で Grade2以下にコントロールされている。(12)登録日から28日以内の血液検査において以下の基準を満たす。(※血液検査から遡って28日以内に輸血やG-CSF製剤を使用しているものは採用不可とする) ≧1,500/mm3**ただし、1,500/mm3未満であっても、1,000/mm3以上かつ過去6カ月間のアベマシクリブ投与経過より研究責任医師または研究分担医師が適格と判断した場合は、本研究への登録を可とする。②ヘモグロビン ≧8.0g/dL*(*評価前にエリスロポエチン製剤を使用した場合は、投与当日および翌日の治療開始を禁止する)数 ≧10x104/mm3(100 × 109/L )**ただし、数10x104/mm3(100 × 109/L )未満であっても、7.5x104/mm3(75 × 109/L )以上かつ過去6カ月間のアべマシクリブ投与経過より研究責任医師または研究分担医師が適格と判断した場合は、本研究への登録を可とする。④総 ≦1.5mg/dL*1*2*1ジルベール症候群と診断がついている場合は総≦3.0mg/dLとする。*2総1.5mg/dLより大きくても、2.0mg/dL以下かつ過去6カ月間のアベマシクリブ投与経過より研究責任医師または研究分担医師が適格と判断した場合は、本研究への登録を可とする。 (GOT) ≦120 IU/L (GPT) ≦120 IU/L血清クレアチニン ≦2.0 mg/dL**これを超える場合でも、一次登録日から遡って28日以内にシスタチンCを測定することにより腎機能が正常であると確認された場合は登録可とする。(13)を受けたことがある場合、その有害事象が v5.0でGrade1以下に回復していること(脱毛とGrade2の末梢神経障害は除く)。また、の最終投与から登録までは、wash out期間として少なくとも21日以上空いていること。(14)を受けたことがある場合、その急性の有害事象から完全に回復していること。また、放射線治療から登録までは、14日以上空いていること。(15)経口薬を嚥下可能であること。(16)患者本人から文書による参加の同意が得られている。二次登録(1)一次登録後もアロマターゼとアベマシクリブの両剤が継続できており、以降も継続される見込みである。(アベマシクリブは1回用量が150mg、100mg、50mgのいずれかで、1日2回服用していること)(2)一次登録後12週時の腫瘍評価で病勢進行がないことが確認されている。(3)パフォーマンスステータス(PS)がECOGの規準で0もしくは1である。(4)二次登録日から28日以内の血液検査において以下の基準を満たす。 ≧1,000/mm3 ②ヘモグロビン ≧8.0g/dL数 ≧7.5x104/mm3 ( 75 × 109/L )④総 ≦1.5mg/dL*1*2*1ジルベール症候群と診断がついている場合は総≦3.0mg/dLとする。*2総1.5mg/dLより大きくても、2.0mg/dL以下かつ一次登録からのアベマシクリブ投与経過より研究責任医師または研究分担医師が適格と判断した場合は、本研究への登録を可とする (GOT) ≦120 IU/L (GPT) ≦120 IU/L血清クレアチニン ≦2.0 mg/dL**これを超える場合でも、二次登録日から遡って28日以内にシスタチンCを測定することにより腎機能が正常であると確認された場合は登録可とする。


除外基準

一次登録(1)

/肺臓炎(放射性肺臓炎も含む)の合併を有する。(2)の有無に関わらず中枢神経系への転移または癌性髄膜炎を有する。(3)乳癌以外の(同時性もしくは無病期間が一次登録日から遡って2年以内の異時性)を有する。ただし、無病期間が一次登録日から遡って2年未満であっても放射線治療により完全となった臨床0期、I期の喉頭癌、完全切除された、以下の病理病期のがんのように5年相対生存率が95%以上相当のがんの既往はに含めない。・胃癌「(一般型)」:0期-I期、結腸癌():0期-I期、直腸癌():0期-I期、食道癌(癌、腺癌、類基底細胞癌):0期、子宮体癌・(類内膜、粘液性):I期、子宮頸癌(癌):0期、甲状(乳頭癌、濾胞癌):I期、II期、III期、腎癌(淡明細胞癌、嫌色素細胞癌):I期、その他の相当の病変・病期分類は原則としてUICC TNM 第7 版またはそれに準ずる癌取扱い規約に従う。(4)同時性もしくは無病期間が一次登録日から遡って5年未満のホルモン受容体陽性HER2陰性以外の乳癌の既往がある(根治切除された非浸潤癌を除く)。(5)全身的治療を要する感染症を伴う。(6)またはまたはHIVへの感染が判明している。 感染は、または、HBs抗原陰性かつHBc抗体陽性又は陽性で-DNA定量が検出感度以上の場合とする。ただし、これらはスクリーニング検査検査での確認は必須とはしない。なお、については検査の時期を問わないが陰性が確認されていることが望ましい。(7)NYHA分類クラスII~IVの心不全、虚血性心疾患、治療を有する不整脈(発作性上室性頻脈及び安静時100 bpm以下のを除く)を合併する、または既往を有する。(8)治療を要する脳血管障害、心血管障害、(心血管系の異常による失神、心室頻拍・心室細動といったを含む)、血栓、突然の心肺停止を合併する、または既往を有する。(9)コントロール不良の糖尿病(随時血糖値300 mg/dl以上、またはHbA1c 8.0%以上)を合併する。(10)コントロール不良の高血圧(収縮期血圧160 mmHg以上、または拡張期血圧100 mmHg以上)を合併する。(11)安静時呼吸困難症状を有する。(12)排液を必要とする胸水、腹水、心嚢水のいずれかを有する。(13)妊娠の意志がある女性、妊婦または授乳婦である。(14)患者がアベマシクリブの継続を望んでいない。(15)登録から14日以内にの高い観血的処置を受けた。(16)他の治験薬投与を、登録前30日以内もしくは当該薬剤の血中半減期の5倍以内のいずれかの期間内に受けていた。(17)他の研究に参加している、もしくは参加予定である。(18)レトロゾール、アナストロゾール、フルベストラント、アベマシクリブのいずれかに対し過敏症の既往歴がある。(ただし、レトロゾールとアナストロゾールのうち、使用予定がない方の薬剤への過敏症既往の場合は除く)(19)研究責任医師または研究分担医師により本研究への参加が不適切と考えられる重篤なやコントロールされていないがある。例*)安静時に酸素が必要となるような高度な呼吸不全、高度な腎機能障害(クリアランスが30 ml/ 分以下)、過去の手術により臓器切除の既往がある(対象臓器は、胃、小腸)、クローン病や潰瘍性大腸炎の合併、登録時Grade2以上の下痢*これらの例でも研究責任医師または研究分担医師が不適切ではないと判断された場合は除外されない。(20)研究責任医師または研究分担医師が本研究への参加が不適切であると判断している。二次登録(1)全身的治療を要する感染症を伴う。(2)患者がアベマシクリブの使用継続を望んでいない。(3)研究責任医師または研究分担医師が本研究の継続が不適切であると判断している。

治験内容

介入研究


主要結果評価方法

二次登録からの2年PFS割合(全 arm)


第二結果評価方法

(1)二次登録からの2年PFS割合(各arm):Key Secondary End Point(2)FUL+ABEでのctDNAのESR1変異消失割合:Key Secondary End Point(3)二次登録からのPFS(全arm、各arm)(4)FUL+ABE開始からのPFS(arm FUL+ABE、arm Re-AI+ABE、両arm)(5)Re-AI+ABEのPFS(arm Re-AI+ABE)(6)全生存期間(OS)(全arm、各arm)(7)奏効割合、病勢制御割合(全arm、各arm)(8)安全性(9)プロトコール治療遵守割合

利用する医薬品等

一般名称

アベマシクリブ、アナストロゾール、フルベストラント、レトロゾール


販売名

ベージニオ錠 50mg、100mg、150mg、アリミデックス錠 1mg 等、フェソロデックス筋注250mg、フェマーラ錠 2.5mg 等

組織情報

実施責任組織

大阪大学医学部附属病院


住所

大阪府吹田市山田丘2-15

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