潰瘍性大腸炎患者と健常者間の全消化管pHと運動性の比較
目的
本研究ではUC患者および健常者の全消化管pHと消化管運動性の比較を行うとともに,UCの罹患範囲や,便回数による消化管pHや消化管運動性の違いを検討する.この研究成果は,消化管pHや消化管運動性に影響を受けると考えられている5-ASA製剤による治療だけでなく,現在開発中のpH依存性コーティングを施したブデソニド製剤(ステロイド)など,今後本邦で新たに登場するであろう治療薬に対しても,個々の患者の消化管の状態に応じて,最適化できる可能性がある.
お問い合わせ情報
大阪医科薬科大学病院
masahiro.goto@ompu.ac.jp
072-683-1221
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参加条件
男性・女性
選択基準
1. UC患者および健常者共通の選択基準 (1) 20歳以上、79歳以下※注 本研究で用いるカプセルは,現在本邦で医療機器として承認されている小腸カプセル内視鏡(長さ26mm,直径11mm)とほぼ大きさは同じである.また、嚥下障害のある患者はだが,年齢による制限はないため、79歳を上限とした. (2)文書により同意取得が可能な者2. UC患者の選択基準 (1)左側大腸炎型または全大腸炎型のUCと診断された患者(活動期10名、期10名) (2)UCに対する治療内容は問わないなお,活動期はSCCAIスコアで計3点以上,期はSCCAIスコアで計2点以下とする.
除外基準
1. UC患者および健常者共通の除外基準(1) 腸管手術歴を有する者(虫垂切除を除く)(2) 腸閉塞の既往がある者(3) 腸管狭窄を有する者(4) 排便間隔が平均48時間を超える者(5) 嚥下が困難な患者(6) 検査開始7日以内に腸管運動に影響を与える薬剤(止痢剤、下剤、腸管運動促進薬など)を服用した者(7) 検査開始7日以内に胃酸分泌に影響を与える薬剤(H2受容体拮抗剤、プロトンポンプなど)を服用した者(8) 妊娠している、妊娠の可能性がある者(9) 研究責任医師もしくは研究分担医師が本研究に参加することが不適切と判断した者(10)ペースメーカーを装着している者
治験内容
介入研究
以下の項目におけるUC患者と健常者間の比較① 胃pH② 小腸pH ③ 大腸pH④ 胃通過時間⑤ 小腸通過時間⑥ 大腸通過時間
以下の項目におけるUC患者の活動期と寛解期群間の比較,SCCAIとの相関① 胃pH② 小腸pH ③ 大腸pH④ 胃通過時間⑤ 小腸通過時間⑥ 大腸通過時間⑦ pH7を初めて上回る部位 [胃,小腸 (proximal part),小腸 (middle part),小腸 (distal part),大腸]
利用する医薬品等
販売名
組織情報
大阪医科薬科大学病院
大阪府高槻市大学町2番7号
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