手術前に化学療法を受けた患者に、手術前14日間に経口栄養剤を飲むことが、手術後の合併症や栄養状態にどのような影響を与えるかを調べる。
この治験に参加できる人は、20歳以上で男性でも女性でもOKです。ただし、食道がんの手術前に抗がん剤を受け、手術をする予定の患者さんだけが対象です。また、文書に同意してくれる患者さんに限ります。一方、経口摂取が難しい人や、イノラス配合経腸用液以外の栄養剤を飲んでいる人、以前に食道がんの手術を受けたことがある人、二期再建を予定している人、イノラス配合経腸用液が禁忌とされている人、または主治医が不適切と判断した人は参加できません。
この治験は、食道がんの治療方法を研究するもので、介入研究と呼ばれるタイプです。フェーズ2という段階で行われており、周術期の栄養状態や体重、体組成などの指標を評価し、ヒストリカルコントロールと比較します。また、術後の合併症や肺炎、在院日数、栄養剤内服量、下痢の発生率なども評価します。
介入研究
以下の評価項目に関して、ヒストリカルコントロールを対象とした比較を行う。
周術期の各種栄養指標
・ GPS:Glasgow Prognostic Score
・ mGPS:modified GPS
・ PNI:Prognostic Nutritional Index
・ CONUT score:Controlling Nutritional Status Score
・ NLR:Neutrophil/Lymphocyte Ratio
・ PLR:Platelet/Lymphocyte Ratio
・ LMR:Lymphocyte/Monocyte Ratio
・ CAR:CRP/Albumin Ration
・ Alb:Albumin
・ CRP:C-reactive Protein
・ Ch-E:Cholinesterase
・ T-cho:Total Cholesterol
・ 体重
・ 体組成
以下の評価項目に関して、ヒストリカルコントロールを対象とした比較を行う。
・ 術後肺炎発生割合(※Clavien-Dindo分類、全Grade)
・ 術後合併症発生割合(※Clavien-Dindo分類、Grade 2以上)
・ 術後在院日数
・ 栄養剤内服量
・ 下痢発生割合(CTCAE ver.5.0、全Grade)
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
イノラス配合経腸用液
イノラス配合経腸用液
名古屋大学大学院医学系研究科
愛知県名古屋市昭和区鶴舞町65番地
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