膝関節置換術施行患者における関節液中の生理活性物質と術前後の膝関節痛の関係の調査
臨床研究
目的
変形性膝関節症患者では膝関節に慢性痛が生じ、運動機能の低下も相まって人工関節置換術など手術療法が必要となる。手術前後の疼痛は患者の生活の質に大きく影響するが、関節変形の程度と疼痛強度は必ずしも一致せず、疼痛の客観的評価は困難であった。近年、膝関節内の炎症反応が疼痛強度に影響することが指摘されている。膝関節液中の生理活性物質は、膝関節内の炎症反応を反映する。本研究は、膝関節症患者の関節液ならびに血液に含まれる生理活性物質を調査し、膝関節痛や関節変形の程度、膝関節症罹患歴との関係を明らかにすることを目的とする。
参加条件
性別
男性・女性
年齢
20歳 以上上限なし
選択基準
①承認日〜2024年3月31日に受診した、変形性膝関節症について人工膝関節置換術を受ける20歳以上の患者
②自由意思による研究参加の同意を本人から文書で取得可能な患者
③同側の再手術、対側の手術後を含む
除外基準
質問票への回答が困難な患者
主治医および担当医が不適切と判断した患者
手術創感染など、手術創の状態や疼痛に影響を及ぼす場合は除く
治験内容
観察研究
主要結果評価方法
手術時に採取された関節液に含まれる生理活性物質の濃度
第二結果評価方法
手術時に採取された血液に含まれる生理活性物質の濃度
質問票結果と術前・術後の痛みの強さ並びに性状との関係
関節液および血液中の生理活性物質の濃度と術前・術後の痛みの強さ並びに性状との関係