健康な男性を対象に、新しい薬剤の安全性や効果を調べるために治験を行います。具体的には、マイクロポレーション装置を使ってALC919を皮膚から投与し、薬剤の動きや副作用を調べます。
この治験に参加するためには、男性で20歳以上50歳以下であることが必要です。また、健康な日本人で、スクリーニング検査時に体重が50kg以上85kg未満で、BMIが18.5以上25.0未満であること、治験の全てのスケジュールに参加でき、治験を完了できること、治験内容について十分な説明を受け、同意書に署名できることが必要です。ただし、治験薬貼付予定部位に皮膚疾患や異常がある場合、治験薬投与前に疾患を持っている場合、他の治験に参加している場合、薬物やアルコールの依存や乱用の既往がある場合、自殺念慮がある場合、HIVや肝炎ウイルスに感染している場合、アレルギーや過敏症の既往がある場合、避妊が困難な場合など、いくつかの除外基準があります。治験責任医師等が本治験の対象として不適当と判断した場合も参加できません。
この治験は、アルツハイマー病の治療薬の開発に関するものです。フェーズ1と呼ばれる段階で、治験薬の安全性や薬物動態を評価するために行われます。治験薬を投与した後、7日間の間に有害事象やバイタルサイン、臨床検査結果などを評価し、治験薬の安全性を確認します。また、治験薬の投与前後における血中の薬物濃度を評価し、薬物動態を調べます。治験に参加する患者さんたちは、アルツハイマー病を持っている人たちです。
介入研究
《安全性》
治験薬投与開始後(初回のマイクロポレーション後)から治験薬の最終投与後7日までの有害事象の有無、医学的に重要な変化(バイタルサイン)、及び臨床検査結果(血液学的検査、血液生化学的検査、尿検査)、皮膚所見等をベースライン(治験薬投与前又は投与前日)及び群間で比較して評価する。
《薬物動態》
ALC919の投与前後における血中p3-Alcbeta9-19濃度推移を評価する。また、p3-Alcbeta9-19の最高血漿濃度(Cmax)、最高血漿濃度到達時間(Tmax)、血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC)及び消失半減期(t1/2)を推定する。
フェーズ1: 健康な成人が対象
p3-Alcβ(9-19)酢酸塩貼付剤
なし
国立大学法人北海道大学病院
北海道札幌市北区北14条西5丁目
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