この治験の目的は、一次性進行型多発性硬化症(PPMS)患者において、新しい薬SAR442168が障害進行を遅らせる効果があるかどうかをプラセボと比較して評価することです。また、SAR442168の安全性や忍容性、効果や安全性との関連性、薬理学的な効果も評価します。
この治験に参加するための条件は、18歳以上55歳以下で、男性でも女性でも参加できます。ただし、多発性硬化症(MS)と診断され、スクリーニング時の総合障害度評価尺度(EDSS)スコアが2.0以上6.5以下であることが必要です。また、避妊方法が規制要件に合致していること、妊娠や授乳をしていないこと、あるいは妊娠可能な女性であっても許容可能な避妊方法を使用することに同意することが必要です。一方、除外される条件として、余命が短いなど、試験参加に悪影響を及ぼすような状態の被験者や、HIV感染歴、移植、進行性多巣性白質脳症(PML)、活動性B型肝炎又はC型肝炎、活動性又は潜伏期の結核(TB)、又は他の活動性感染症が認められる被験者などがあります。また、MRI検査が禁忌の被験者も除外されます。
この治験は、一次性進行型多発性硬化症という病気に対して行われます。治験フェーズはフェーズ3で、治験の主な目的は、障害進行の持続を確認することです。評価期間は約48か月で、患者さんの病気の進行を評価するために、様々な検査が行われます。治験の安全性と忍容性も評価されます。治験に参加する患者さんは、治験の期間中、定期的に検査を受ける必要があります。
介入研究
1. 3か月間複合持続が確認された障害進行(cCDP)[評価期間:約60か月]
3か月間cCDPが発現するまでの時間は、以下を3か月以上持続する増加と定義する:ベースラインのEDSSスコアが5.5以下の場合、EDSSスコアのベースラインからの1.0以上の増加、又はベースラインのEDSSスコアが5.5超の場合、EDSSスコアのベースラインからの0.5以上の増加、又はT25-FWのベースラインからの20%以上の増加、又は9-HPTのベースラインからの20%以上の増加
1. 6か月間の持続が確認された障害進行(CDP)[評価期間:約60か月]
総合障害度評価尺度(EDSS)スコア評価で6か月間CDPが発現するまでの時間
2. 6か月間複合持続が確認された障害進行(cCDP)[評価期間:約60か月]
6か月以上の持続が確認された9-HPTの20%増加までの時間
3. MRIでのT2強調画像の変化[評価期間:スクリーニング時のMRIから約60か月]
MRIで検出されたT2強調画像による、ベースライン後、治験終了(EOS)来院(同日を含む)までの全ての規定来院時に認められた個々の新規及び/又は拡大病変の合計数
4. 確認された障害改善(CDI)発現までの時間[評価期間:約60か月まで]
6か月以上の持続が確認されたEDSSスコアのベースラインからの1.0以上の減少と定義する。
5. 脳容積(BV)における変化率[評価期間:6か月から約60か月]
脳MRIスキャンで検出されたBVのEOS時における6か月からの変化率
6. Symbol Digit Modalities Test(SDMT)評価での認知機能の変化量[評価期間:ベースラインから約60か月]
SDMT評価での認知機能のEOS時におけるベースラインからの変化量
7. California Verbal Learning Test-II(CVLT-II)評価での認知機能の変化量[評価期間:ベースラインから約60か月]
CVLT-II評価での認知機能のEOS時におけるベースラインからの変化量
8. 多発性硬化症患者の生活の質の変化量[評価期間:ベースラインから約60か月]
Multiple Sclerosis Quality of Life-54(MSQoL-54)質問票スコアのEOS時におけるベースラインからの変化量
9. 安全性及び忍容性[評価期間:スクリーニングから約60か月]
有害事象(AE)、重篤なAE、投与中止に至ったAE、特に注目すべき有害事象(AESI)を発現した被験者数
10. PK母集団[評価期間:Months 6, 9及び12 ]
Months 6, 9及び12におけるSAR442168の血漿中濃度(母集団PK評価)
11. 血漿中ニューロフィラメントL鎖(NfL)濃度の変化量[評価期間:ベースラインから約60か月]
NfL濃度のEOS時におけるベースラインからの変化量
12. リンパ球表現型サブセットの変化量[評価期間:ベースラインから約60か月]
被験者の部分集団における全血中のリンパ球表現型サブセットのEOS時におけるベースラインからの変化量
13. 血清中免疫グロブリン濃度の変化量[評価期間:ベースラインから約60か月]
血清中免疫グロブリン濃度のEOS時におけるベースラインからの変化量
14. 血清中キチナーゼ様タンパク質1(Chi3L1)濃度の変化量[評価期間:ベースラインから約60か月]
血清中Chi3L1濃度のEOS時におけるベースラインからの変化量
フェーズ3: 多くの実際の患者さんが対象
SAR442168 (Tolebrutininb)、プラセボ
なし、なし
サノフィ株式会社
東京都新宿区西新宿三丁目20番2号 東京オペラシティタワー
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