中等症から重症の活動期クローン病の小児患者を対象とした,ウステキヌマブの非盲検静脈内投与による寛解導入療法,及びランダム化二重盲検皮下投与による寛解維持療法の有効性,安全性及び薬物動態を検討する第III相試験

目的

本治験の目的は,中等症から重症の活動期の小児クローン病患者を対象とし,clinical remissionの導入(グローバル)及び維持(米国)におけるウステキヌマブ投与の有効性を評価し,ウステキヌマブの安全性プロファイル及び曝露量[薬物動態(PK)]を評価することである。

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

クローン病


治験フェーズ

フェーズ3

参加条件

性別

男性・女性


年齢

2歳 以上18歳 未満


選択基準

- クローン病又は瘻孔性クローン病と診断され,活動性の大腸炎,回腸炎又は回結腸炎を過去に内視鏡検査及び組織学的検査で確認されている。

- 中等症から重症の活動期クローン病(ベースラインのPCDAIスコアが30を超えると定義)を有し,本治験のスクリーニング期間中に大腸内視鏡検査で活動性クローン病の所見[Simplified Endoscopic Score-Crohn’s Disease(SES-CD)スコアが3以上]が認められる。狭窄又は腸管前処置の不備により潰瘍を評価できない場合は,以下の基準のうち少なくとも1つを代わりに適用してもよい:C反応性タンパク質(CRP)異常(スクリーニング時に0.3 mg/dL又は3.0 mg/Lを超える)又はスクリーニング時の便中カルプロテクチンが250 mg/kg又は250 μg/g以上

- 経腸栄養療法を受けている場合,Week 0(Week I-0)の2週間以上前から一定の用法・用量で投与されていなければならない。

- 妊娠の可能性がある女性は,スクリーニング時及び治験薬投与前のWeek I-0の尿妊娠検査で陰性でなければならない。


除外基準

- クローン病の合併症(症候性狭窄若しくは狭窄,短腸症候群,又は手術が必要となることが予想されるその他の症状など)を有し,治療効果の評価のためのPCDAIの使用が妨げられる,又はウステキヌマブの薬効評価に影響を及ぼす可能性がある患者

- 潜在性又は活動性の肉芽腫性感染症(結核,ヒストプラスマ症,コクシジオイデス症を含む)の既往がある者,又はスクリーニング前に非結核性マイコバクテリア感染症に罹患した者

- 悪性腫瘍の存在又は既往のある方。悪性腫瘍には,リンパ腫を含むリンパ増殖性疾患,あるいはリンパ増殖性疾患の可能性を示唆する徴候及び症状[大きさ又は位置が異常なリンパ節症(例,頸部後三角部,鎖骨下,上顆部又は大動脈周囲のリンパ節),重要性不明の単クローン性免疫グロブリン血症,臨床的に意味のある肝腫大又は脾腫など]の存在又は既往を含む。

- 中等度又は重症の進行性又はコントロール不良の肝機能不全又は腎機能不全の病歴がある方,又は重大な心臓,血管,肺,胃腸,内分泌,神経,血液,精神(自殺傾向を含む)又は代謝障害を有する患者

- 予定している治験薬の初回投与前3カ月以内にほかの治験薬(ワクチンを含む)の投与を受けた又は侵襲的な治験機器を使用した,又は現在,治験に組み入れられている者。コロナウイルス性疾患2019(COVID-19)に対する治験ワクチンの接種は,自動的な除外基準ではない。

治験内容

研究のタイプ

企業治験介入研究


主要結果評価方法

- 寛解導入期Week 8にclinical remissionが認められた被験者数(Week 8)

寛解導入期にclinical remissionが認められた被験者数を評価する。Clinical remissionはPediatric Crohn’s Disease Activity Index(PCDAI)スコアが10ポイント以下と定義する。PCDAIは,小児クローン病患者の疾患活動性を評価するために用いられる指標であり,腹痛,排便回数,患者の機能,ヘマトクリット,赤血球沈降速度,アルブミン,体重,身長,腹部圧痛又は腫瘤,直腸周囲疾患及び腸管外症状を評価する。スコアの範囲は0から100であり,スコアが高いほど疾患活動性が高いことを示す。

- 有害事象(AE)発現例数(Week 74まで)

AEとは,医薬品(治験薬を含む)の使用と時間的に関連のある,あらゆる好ましくない,あるいは意図しない徴候(異常所見を含む),症状又は疾病のことであり,医薬品(治験薬を含む)との因果関係の有無は問わない。

- 重篤な有害事象(SAE)発現例数(Week 74まで)

SAEとは,投与量にかかわらず,あらゆる好ましくない医療上のできごとであり,死亡,死亡につながるおそれのある症例,入院又は入院期間の延長が必要なもの,永続的又は顕著な障害/機能不能に陥るもの,先天異常・先天性欠損をきたすもの,医薬品を介する感染因子伝播の疑いがあるもの,医学的に重要なものを指す。

- 治験薬の投与中止に至ったAE発現例数(Week 74まで)

治験薬の投与中止に至ったAEが認められた被験者数を報告する。

- 注目すべきAE発現例数(Week 74まで)

注目すべきAE[治験薬の初回投与後に新たに確認された悪性腫瘍,活動性結核(TB)又は日和見感染]が認められた被験者数を報告する。

- 臨床検査値異常発現例数(Week 52まで)

臨床検査値(血液学的検査及び血液生化学検査など)に異常が認められた被験者数を報告する。

- IV点滴投与(寛解導入期)と時間的に関連のある反応発現例数(Week 8まで(寛解導入期))

寛解導入期のIV点滴投与と時間的に関連にある反応が認められた被験者数を報告する。

-SC投与(寛解維持期)における注射部位反応発現例数(Week 44まで(寛解維持期))

寛解維持期のSC投与における注射部位反応が認められた被験者数を報告する。

- 血清中ウステキヌマブ濃度(Week 52まで)

血清中ウステキヌマブ濃度を報告する。

-寛解維持期Week 44にclinical remissionが認められた被験者数

寛解維持期にclinical remissionが認められた被験者数を評価する。寛解導維持期のWeek 8(I-8)にclinical responseが認められた被験者を対象に評価する。Clinical remissionはPCDAIスコアが10ポイント以下と定義する。PCDAIは,小児クローン病患者の疾患活動性を評価するために用いられる指標であり,腹痛,排便回数,患者の機能,ヘマトクリット,赤血球沈降速度,アルブミン,体重,身長,腹部圧痛又は腫瘤,直腸周囲疾患及び腸管外症状を評価する。スコアの範囲は0から100であり,スコアが高いほど疾患活動性が高いことを示す。


第二結果評価方法

- Clinical remissionが認められた被験者数(Week 6(寛解導入期))

寛解導入期にclinical remissionが認められた被験者数を報告する。Clinical remissionはPCDAIスコア及びshort Pediatric Crohn’s Disease Activity Index(sPCDAI)スコアが10ポイント以下と定義する。

- Clinical responseが認められた被験者数(Week 8(寛解導入期))

寛解導入期にclinical responseが認められた被験者数を報告する。Clinical responseは,PCDAIスコアのベースラインからの減少が12.5ポイント以上で,かつPCDAI合計スコアが30以下と定義する。

- Clinical responseが認められた被験者数(Week 6(寛解導入期))

寛解導入期にclinical responseが認められた被験者数を報告する。

- 内視鏡的反応が認められた被験者数(Week 8(寛解維持期))

寛解維持期に内視鏡的反応が認められた被験者数を報告する。内視鏡的反応は,ベースライン時のSimplified Endoscopic Score-Crohn’s Disease(SES-CD)スコアが3以上であった被験者において,SES-CDスコアが50%以上減少又はSES-CDスコアが2以下と定義する。SES-CDスコアは,5つの回結腸セグメントにわたる4つの内視鏡検査の項目(潰瘍の有無/大きさ,潰瘍に覆われた粘膜面の割合,他の病変の影響を受けた粘膜面の割合及び極小化/狭窄の有無/種類)の評価に基づく。内視鏡検査の各項目はセグメントごとに0~3で評価し,総スコアはすべての項目のスコアの合計から算出する(範囲:0~60)。

- Clinical responseが認められた被験者数(Week 8(寛解維持期))

寛解維持期にclinical responseが認められた被験者数を報告する。

- Clinical remissionが認められた被験者数(Week 44(寛解維持期))

寛解維持期にclinical remissionが認められた被験者数を報告する。

- 内視鏡的反応が認められた被験者数(Week 44(寛解維持期))

寛解維持期に内視鏡的反応が認められた被験者数を報告する。

- Clinical responseが認められた被験者数(Week 44(寛解維持期))

寛解維持期にclinical responseが認められた被験者数を報告する。

- Corticosteroid-free clinical remissionが認められた被験者数(Week 44(寛解維持期))

寛解維持期にcorticosteroid-free clinical remissionが認められた被験者数を報告する。Corticosteroid-free clinical remissionとは,PCDAIスコアが10ポイント以下で,かつWeek M-44来院前の少なくとも90日間コルチコステロイドの投与を受けていないこととする。

- Corticosteroid-free clinical responseが認められた被験者数(Week 44(寛解維持期))

寛解維持期にcorticosteroid-free clinical responseが認められた被験者数を報告する。Corticosteroid-free clinical responseとは,PCDAIスコアがベースラインから12.5ポイント以上減少し,PCDAI合計スコアが30ポイント以下で,かつWeek M-44来院前の少なくとも90日間コルチコステロイド投与を受けていないこととする。

- 持続的寛解が認められた被験者数(Week 44(寛解維持期))

寛解維持期に持続的寛解が認められた被験者数を報告する。持続的寛解とは,Week M-8からWeek M-44までの全ての寛解維持期来院の80%以上でPCDAIスコアが10ポイント以下であり,Week M-44にclinical remissionが認められることとする。

利用する医薬品等

一般名称

ウステキヌマブ(遺伝子組換え)、ウステキヌマブ(遺伝子組換え)、プラセボ


販売名

Stelara Subcutaneous Injection(ベルギー、米国、スイス)、Stelara Intravenous Infusion(ベルギー、米国、スイス)、なし

組織情報

実施責任組織

ヤンセンファーマ株式会社


住所

東京都千代田区西神田3-5-2