ベドリズマブ静注製剤の8週ごと(Q8W)投与による維持療法中に効果減弱 を認めた中等症から重症の潰瘍性大腸炎又はクローン病を有する日本人患者を対象に、ベドリズマブ静注製剤の4週ごと(Q4W)投与の有効性、安全性及び薬物動態を検討する、第3相非盲検試験

目的

本治験の被験薬はベドリズマブ静注製剤であり、中等症から重症の潰瘍性大腸炎(UC)又はクローン病(CD)を有する日本人患者を対象に、ベドリズマブのQ4W投与での症状の改善を検討する。

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

潰瘍性大腸炎、クローン病


治験フェーズ

フェーズ3

参加条件

性別

男性・女性


年齢

18歳 以上80歳 以下


選択基準

UCコホート

1. 中等症から重症のUCを有しており、以前に市販のベドリズマブ静注製剤による初期治療で改善を示したが、その後の市販のベドリズマブ静注製剤のQ8W投与による維持療法中に効果減弱を認めた者。

以前の「改善」は、以下の基準のいずれかを参考に、治験責任医師又は治験分担医師が判断する。

• 市販のベドリズマブ静注製剤による初期治療開始時と比べて、改変Mayoスコアが2ポイント以上及び25%以上減少し、かつ血便サブスコアが1ポイント以上減少する又は血便サブスコアが1以下である。

• 市販のベドリズマブ静注製剤による初期治療開始時と比べて、部分Mayoスコアが2ポイント以上及び25%以上減少し、かつ血便サブスコアが1ポイント以上減少する又は血便サブスコアが1以下である。

• 内視鏡検査で顕著な改善を認める(すなわちMayo内視鏡サブスコアが2ポイント以上減少する)。

「効果減弱」は、以下の基準のいずれかを参考に、治験責任医師又は治験分担医師が判断する。

• 市販のベドリズマブ静注製剤による維持療法開始時と比べて、改変Mayoスコアが2ポイント以上増加し、かつ血便サブスコアが1ポイント以上増加する又は血便サブスコアが2以上である。

• 市販のベドリズマブ静注製剤による維持療法開始時と比べて、部分Mayoスコアが2ポイント以上増加し、かつ血便サブスコアが1ポイント以上増加する又は血便サブスコアが2以上である。

• 内視鏡検査で顕著な悪化を認める(すなわちMayo内視鏡サブスコアが2ポイント以上増加する)。

2. ベースライン(治療期開始前10日以内)の改変Mayoスコアが5以上であり、ベースライン(治療期開始前10日以内)のMayo血便サブスコアが1以上、かつ内視鏡中央判定委員会が評価するMayo内視鏡サブスコアが1以上であることにより判定される活動性UCを有する者。

CDコホート

1. 中等症から重症のCDを有しており、以前に市販のベドリズマブ静注製剤による初期治療で改善を示したが、その後の市販のベドリズマブ静注製剤のQ8W投与による維持療法中に効果減弱を認めた者。

以前の「改善」は、以下の基準のいずれかを参考に、治験責任医師又は治験分担医師が判断する。

• 市販のベドリズマブ静注製剤による初期治療開始時と比べて、CDAIスコアが70ポイント以上減少する。

• 市販のベドリズマブ静注製剤による初期治療開始時と比べて、HBIスコアが3ポイント以上減少する。

「効果減弱」は、以下の基準のいずれかを参考に、治験責任医師又は治験分担医師が判断する。

• 市販のベドリズマブ静注製剤による維持療法開始時と比べて、CDAIスコアが70ポイント以上増加する。

• 市販のベドリズマブ静注製剤による維持療法開始時と比べて、HBIスコアが3ポイント以上増加する。

2. ベースライン(治療期開始前10日以内)のCDAIスコアが220以上であることにより判定される活動性CDを有する者。

3. スクリーニング期におけるC-反応性蛋白(CRP)値が3.0 mg/L(0.30 mg/dL) を超える者。


除外基準

1. 広範な大腸切除、大腸の亜全摘又は全摘を受けた者。

2. 基礎疾患治療のため、既承認の又は治験下にある非生物学的製剤(シクロスポリン、タクロリムス、トファシチニブ等。併用薬として規定される治療薬を除く)をスクリーニング期前30日以内、又はスクリーニング期から遡ってこれらの薬剤の半減期の5倍の期間内(いずれか長い期間)に投与された者。

3. ベドリズマブ製剤以外の治験薬、承認された生物学的製剤又はバイオ後続品を、スクリーニング期前60日以内又はスクリーニング期から遡ってこれらの薬剤の半減期の5倍の期間内(いずれか長い期間)に投与された者。

4. スクリーニング期前30日以内又はスクリーニング期に、臨床的に問題となる感染症[肺炎、腎盂腎炎、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)等]に罹患又は慢性感染が持続している者。

5. ベドリズマブや関連化合物、又はベドリズマブ静注製剤のいずれかの添加物に不耐性又は過敏症の既往又は疑いがある者。

6. スクリーニング期に活動性大脳/髄膜疾患、又は進行性多巣性白質脳症(PML)の徴候/症状若しくはPMLの既往がある者。

治験内容

研究のタイプ

企業治験介入研究


主要結果評価方法

1 .UCコホートにおける改変Mayoスコアに基づき、12週目に改善を認めた被験者の割合

評価期間:12週

改善とは、ベースライン(0週目)と比べて改変Mayoスコアが2ポイント以上及び25%以上減少し、かつ血便サブスコアが1ポイント以上減少する又は血便サブスコアが1以下であると定義する。MayoスコアはUCの活動性を評価する指標で、改変Mayoスコアは次の3つのサブカテゴリ(排便回数、血便、Mayo内視鏡サブスコア[粘膜所見])に分かれており、それぞれ0~3のスコアが付けられる。スコアが高ければ高いほど症状が悪いことを示す。これらのスコアの和(スコアの範囲:0~9)も高ければ高いほど症状が悪いことを示す。

2. CDコホートにおける12週目に改善を認めた被験者の割合

評価期間:12週

改善とは、ベースライン(0週目)と比べてCDAIスコアが70ポイント以上減少すると定義する。CDAIでCDの臨床上の兆候や症状、つまり軟便または下痢の回数、腹痛の程度、主観的な一般状態、合併症状の有無、止瀉薬の使用、身体検査や臨床検査を評価する。CDAIのスコアの範囲は0~600で、スコアが高ければ高いほど症状が悪いことを示す。


第二結果評価方法

1. UCコホートにおける改変Mayoスコアに基づき、12週目に寛解を認めた被験者の割合

評価期間:12週

寛解とは、改変Mayoスコアが2以下かつすべてのサブスコアが1以下であると定義する。MayoスコアはUCの活動性を評価する指標で、改変Mayoスコアは次の3つのサブカテゴリ(排便回数、血便、Mayo内視鏡サブスコア[粘膜所見])に分かれており、それぞれ0~3のスコアが付けられる。スコアが高ければ高いほど症状が悪いことを示す。これらのスコアの和(スコアの範囲:0~9)も高ければ高いほど症状が悪いことを示す。

2. UCコホートにおける12週目に粘膜治癒を認めた被験者の割合

評価期間:12週

粘膜治癒とは、ベースライン時にMayo内視鏡サブスコアが2以上であった被験者において同サブスコアが1以下となると定義する。MayoスコアはUCの活動性を評価する指標である。

3. UCコホートにおける部分Mayoスコアに基づき、ステロイドフリー寛解を認めた被験者の割合

評価期間:52週

ステロイドフリー寛解とは、ベースライン時(0週目)に経口ステロイドを使用していたが52週目に使用を中止し、部分Mayoスコアに基づき寛解の状態であると定義する。寛解とは、部分Mayoスコアが2以下かつすべてのサブスコアが1以下であると定義する。 Mayoスコアは潰瘍性大腸炎の活動性を評価する指標で、部分Mayoスコアは次の3つのサブカテゴリ(排便回数、血便、医師による総合評価)に分かれており、それぞれ0~3のスコアが付けられる。スコアが高ければ高いほど症状が悪いことを示す。これらのスコアの和(スコアの範囲:0~9)も高ければ高いほど症状が悪いことを示す。

4. CDコホートにおける12週目に寛解を認めた被験者の割合

評価期間:12週

寛解とは、CDAIスコアが150以下であると定義する。CDAIでCDの臨床上の兆候や症状、つまり軟便または下痢の回数、腹痛の程度、主観的な一般状態、合併症状の有無、止瀉薬の使用、身体検査や臨床検査を評価する。CDAIのスコアの範囲は0~600で、スコアが高ければ高いほど症状が悪いことを示す。

5. CDコホートにおける12週目に著明改善を認めた被験者の割合

評価期間:12週

著明改善とは、ベースライン(0週目)と比べてCDAIスコアが100ポイント以上減少すると定義する。CDAIでCDの臨床上の兆候や症状、つまり軟便または下痢の回数、腹痛の程度、主観的な一般状態、合併症状の有無、止瀉薬の使用、身体検査や臨床検査を評価する。CDAIのスコアの範囲は0~600で、スコアが高ければ高いほど症状が悪いことを示す。

6. CDコホートにおけるステロイドフリー寛解を認めた被験者の割合

評価期間:52週

ステロイドフリー寛解とは、ベースライン時(0週目)に経口ステロイドを使用していたが52週目に使用を中止し、寛解の状態であると定義する。

利用する医薬品等

一般名称

ベドリズマブ


販売名

エンタイビオ点滴静注用

組織情報

実施責任組織

武田薬品工業株式会社


住所

大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号