企業治験
ベドリズマブ静注製剤の4週ごとの投与が、維持療法中に効果が減弱した中等症から重症の潰瘍性大腸炎又はクローン病を持つ日本人患者において、有効性、安全性及び薬物動態を調べる第3相非盲検試験
目的
この治験は、日本人の中等症から重症の潰瘍性大腸炎またはクローン病を持つ患者を対象に、ベドリズマブ静注製剤の効果を調べるものである。具体的には、ベドリズマブを4週間ごとに投与することで症状の改善が見られるかどうかを調べる。
対象疾患
参加条件
この治験に参加するための条件は、18歳以上80歳以下で、男性でも女性でも参加できます。UCコホートの場合は、中等症から重症のUCを持ち、市販のベドリズマブ静注製剤による初期治療で改善を示したが、その後の市販のベドリズマブ静注製剤のQ8W投与による維持療法中に効果減弱を認めた人が参加できます。CDコホートの場合は、中等症から重症のCDを持ち、市販のベドリズマブ静注製剤による初期治療で改善を示したが、その後の市販のベドリズマブ静注製剤のQ8W投与による維持療法中に効果減弱を認めた人、またはベースラインのCDAIスコアが220以上であることにより判定される活動性CDを持つ人、またはスクリーニング期におけるC-反応性蛋白(CRP)値が3.0 mg/L(0.30 mg/dL)を超える人が参加できます。ただし、広範な大腸切除、大腸の亜全摘又は全摘を受けた人や、既承認の又は治験下にある非生物学的製剤を投与された人、感染症に罹患している人、ベドリズマブや関連化合物、又はベドリズマブ静注製剤のいずれかの添加物に不耐性又は過敏症の既往又は疑いがある人、活動性大脳/髄膜疾患、又は進行性多巣性白質脳症(PML)の徴候/症状若しくはPMLの既往がある人は参加できません。
治験内容
この治験は、潰瘍性大腸炎やクローン病という病気を対象にしています。治験のフェーズは3で、治験の主要な目的は、患者さんの症状を改善することです。治験の評価期間は12週間から52週間で、患者さんの症状を評価するために、MayoスコアやCDAIスコアという指標を使用します。これらのスコアが高いほど、症状が悪いことを示します。治験の目的は、患者さんの症状を改善し、ステロイドを使用しなくても寛解を維持できるようにすることです。
AI 要約前の参加条件
介入研究
主要結果評価方法
1 .UCコホートにおける改変Mayoスコアに基づき、12週目に改善を認めた被験者の割合
評価期間:12週
改善とは、ベースライン(0週目)と比べて改変Mayoスコアが2ポイント以上及び25%以上減少し、かつ血便サブスコアが1ポイント以上減少する又は血便サブスコアが1以下であると定義する。MayoスコアはUCの活動性を評価する指標で、改変Mayoスコアは次の3つのサブカテゴリ(排便回数、血便、Mayo内視鏡サブスコア[粘膜所見])に分かれており、それぞれ0~3のスコアが付けられる。スコアが高ければ高いほど症状が悪いことを示す。これらのスコアの和(スコアの範囲:0~9)も高ければ高いほど症状が悪いことを示す。
2. CDコホートにおける12週目に改善を認めた被験者の割合
評価期間:12週
改善とは、ベースライン(0週目)と比べてCDAIスコアが70ポイント以上減少すると定義する。CDAIでCDの臨床上の兆候や症状、つまり軟便または下痢の回数、腹痛の程度、主観的な一般状態、合併症状の有無、止瀉薬の使用、身体検査や臨床検査を評価する。CDAIのスコアの範囲は0~600で、スコアが高ければ高いほど症状が悪いことを示す。
第二結果評価方法
1. UCコホートにおける改変Mayoスコアに基づき、12週目に寛解を認めた被験者の割合
評価期間:12週
寛解とは、改変Mayoスコアが2以下かつすべてのサブスコアが1以下であると定義する。MayoスコアはUCの活動性を評価する指標で、改変Mayoスコアは次の3つのサブカテゴリ(排便回数、血便、Mayo内視鏡サブスコア[粘膜所見])に分かれており、それぞれ0~3のスコアが付けられる。スコアが高ければ高いほど症状が悪いことを示す。これらのスコアの和(スコアの範囲:0~9)も高ければ高いほど症状が悪いことを示す。
2. UCコホートにおける12週目に粘膜治癒を認めた被験者の割合
評価期間:12週
粘膜治癒とは、ベースライン時にMayo内視鏡サブスコアが2以上であった被験者において同サブスコアが1以下となると定義する。MayoスコアはUCの活動性を評価する指標である。
3. UCコホートにおける部分Mayoスコアに基づき、ステロイドフリー寛解を認めた被験者の割合
評価期間:52週
ステロイドフリー寛解とは、ベースライン時(0週目)に経口ステロイドを使用していたが52週目に使用を中止し、部分Mayoスコアに基づき寛解の状態であると定義する。寛解とは、部分Mayoスコアが2以下かつすべてのサブスコアが1以下であると定義する。 Mayoスコアは潰瘍性大腸炎の活動性を評価する指標で、部分Mayoスコアは次の3つのサブカテゴリ(排便回数、血便、医師による総合評価)に分かれており、それぞれ0~3のスコアが付けられる。スコアが高ければ高いほど症状が悪いことを示す。これらのスコアの和(スコアの範囲:0~9)も高ければ高いほど症状が悪いことを示す。
4. CDコホートにおける12週目に寛解を認めた被験者の割合
評価期間:12週
寛解とは、CDAIスコアが150以下であると定義する。CDAIでCDの臨床上の兆候や症状、つまり軟便または下痢の回数、腹痛の程度、主観的な一般状態、合併症状の有無、止瀉薬の使用、身体検査や臨床検査を評価する。CDAIのスコアの範囲は0~600で、スコアが高ければ高いほど症状が悪いことを示す。
5. CDコホートにおける12週目に著明改善を認めた被験者の割合
評価期間:12週
著明改善とは、ベースライン(0週目)と比べてCDAIスコアが100ポイント以上減少すると定義する。CDAIでCDの臨床上の兆候や症状、つまり軟便または下痢の回数、腹痛の程度、主観的な一般状態、合併症状の有無、止瀉薬の使用、身体検査や臨床検査を評価する。CDAIのスコアの範囲は0~600で、スコアが高ければ高いほど症状が悪いことを示す。
6. CDコホートにおけるステロイドフリー寛解を認めた被験者の割合
評価期間:52週
ステロイドフリー寛解とは、ベースライン時(0週目)に経口ステロイドを使用していたが52週目に使用を中止し、寛解の状態であると定義する。
治験フェーズ
フェーズ3: 多くの実際の患者さんが対象
利用する医薬品等
一般名称
ベドリズマブ
販売名
エンタイビオ点滴静注用
実施組織
武田薬品工業株式会社
大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号
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