標準的な生物学的製剤である抗腫瘍壊死因子α製剤又は抗インターロイキン12/23製剤による治療に反応を示しているが寛解状態に至っていない活動期クローン病患者を対象とした,JNJ-64304500の上乗せ療法の安全性及び有効性を評価する,第2a相,ランダム化,二重盲検,プラセボ対照,並行群間,多施設共同,Proof-of-Concept試験

目的

標準的な生物学的製剤である抗腫瘍壊死因子α製剤又は抗インターロイキン12/23阻害薬による治療に反応を示しているが寛解状態に至っていない活動期クローン病患者を対象としたJNJ-64304500 の上乗せ療法の安全性及び有効性を評価する.

基本情報

募集ステータス
募集終了

対象疾患

クローン病


治験フェーズ

フェーズ2

参加条件

性別

男性・女性


年齢

18歳 以上65歳 以下


選択基準

- クローン病又は瘻孔を伴うクローン病に3カ月間以上罹患していることが臨床的に診断されている。

- 治験薬投与開始(0 週目)までに、標準治療(SOC)である 生物学的製剤投与を途切れなく12 週間以上(寛解導入投与を含む)続けており、治験期間中に、各自のSOC 生物学的製剤の投与を用量変更あるいは中断することなく、維持することに同意している。アダリムマブ(ヒュミラ又はHULIO,HYRIMOZ,IMRALDI,又はAMGEVITA などの同等のバイオシミラー)の投与(寛解維持用量40 mg を2週±4 日ごとにSC 投与)、又はウステキヌマブ(寛解維持用量90 mg を8 週±7 日ごとにSC 投与)。

- ベースライン時のCDAI スコアは180 以上,400 以下であり,活動期クローン病に罹患している。

- 大腸癌の家族歴、大腸癌リスク増加歴、年齢50 歳超、又はその他の既知のリスクを有する被験者は、大腸癌検査結果を更新する。

- 8 年以上にわたり広範な結腸炎、又は12 年以上にわたり結腸の左側に限局した疾患を有した被験者は、治験薬の初回投与前1 年以内に異形成の有無を評価するための結腸内視鏡検査、又はスクリーニング来院時に悪性腫瘍の有無を評価するための結腸内視鏡検査を受け、悪性腫瘍のエビデンスが認められない。

- 妊娠可能な女性の場合、スクリーニング時に、極めて感度の高い血清β-ヒト絨毛性ゴナドトロピン(β-hCG)妊娠検査が陰性であり、0 週目から治験期間中を通して、尿妊娠検査結果が陰性でなければならない。


除外基準

- 治験実施計画書に示されているようなクローン病の合併症を有する。

- 現在、膿瘍を有する又はその疑いがある場合。

- 併用薬又は前治療:3 種以上の既承認のadvanced therapy療法が以前にsuboptimal response、効果消失又は忍容性不良であったことが確認されている。

- 併用薬又は前治療:用量が一定していない、又は推奨用量を超えるコルチコステロイド及び5-アミノサリチル酸(5-ASA)化合物の投与は、許容されない。安定用量で投与を受けている(prednisone 換算で20 mg/日以下の経口コルチコステロイド、あるいは6 mg/日のブデソニド、2.5 mg/日のベクロメタゾンプロピオン酸エステル、又は1.5 g/日以下の5-ASA)患者、又は初回治験薬投与開始(0 週目)の2 週間以上前に投与を中止している患者は、許容できる。

- 併用薬又は前治療:以下のいずれかの処方薬又は治療を、規定された期間内に受けた、又は治験期間中に開始する予定がある。a. 治験薬初回投与前4 週以内における、既存の免疫調節薬[AZA,6-メルカプトプリン(MP),又はMTX]の投与。b. SOC 生物学的製剤の初回投与前の6 週未満又は当該薬剤の半減期の5 倍の期間(いずれか長いほうの期間)以内における、経口免疫調節薬[6-チオグアニン(6-TG),シクロスポリン,タクロリムス,シロリムス,又はミコフェノール酸モフェチル,トファシチニブ及びその他のヤヌスキナーゼ(JAK)阻害薬等(治験中のJAK 阻害薬を含む)]の投与。c. SOC 生物学的製剤の初回投与前の12 週以内又は当該薬剤の半減期の5 倍の期間(いずれか長いほうの期間)以内における、その他の全ての免疫調節生物製剤(治験中の生物製剤を含む)の投与。

- 感染症又は感染症の素因に関する基準:過去4 カ月以内に便培養検査あるいはClostridium difficile 毒素検査を含む腸内病原菌に関するその他検査で陽性の場合。ただし、再検査で陰性となり、かつ当該病原菌の感染が継続している徴候がない場合を除く。

- 臓器移植を受けている(スクリーニング前12 週より前に実施する必要があった角膜移植は除く)。

治験内容

研究のタイプ

企業治験介入研究


主要結果評価方法

・26週目までのAE及び治験薬投与後に発現した有害事象(TEAE)が認められた被験者数; 有害事象とは,医薬品(治験薬を含む)の使用と時間的に関連のある,あらゆる好ましくない,あるいは意図しない徴候(異常所見を含む),症状又は疾病のことであり,医薬品(治験薬を含む)との因果関係の有無は問わない。治験薬投与後に発現した有害事象とは,投与期間中に発現した,又は既存の症状がベースライン以降に悪化した有害事象である。

・26週目までの治験薬投与後に発現した重篤な有害事象(SAE)が認められた被験者数; 治験薬投与後に発現した有害事象とは,投与期間中に発現した,又は既存の症状がベースライン以降に悪化した有害事象である。重篤な有害事象とは,投与量にかかわらず,あらゆる好ましくない医療上のできごとをいう:死亡;死亡につながるおそれのある症例;入院又は入院期間の延長が必要なもの;永続的又は顕著な障害/機能不能に陥るもの;先天異常・先天性欠損をきたすもの;医薬品(治験薬を含む)を介する感染因子伝播の疑いがあるもの;医学的に重要なもの。

・26週目までの器官別大分類別に発現割合が閾値である5%以上のTEAE が認められた被験者数; 器官別大分類別に発現割合が閾値である5%以上のTEAEが認められた被験者数を記録する。

・26週目までの感染症,重篤な感染症及び抗菌薬の投与が必要な感染症が認められた被験者数; 感染症,重篤な感染症及び抗菌薬の投与が必要な感染症が認められた被験者数を記録する。

・26週目までのバイタルサインに意義のある異常所見が認められた被験者数; バイタルサインに意義のある異常所見が認められた被験者数を記録する。

・26週目までの臨床検査値に意義のある異常所見が認められた被験者数; 臨床検査値に意義のある異常所見が認められた被験者数を記録する。

・26週目までの投与中止に至るAEが認められた被験者数; 投与中止に至るAEが認められた被験者数を記録する。

・12週目のCDAIスコアにおけるベースラインからの変化量; 12週目のCDAIスコアにおけるベースラインからの変化量を記録する。CDAIでは,8変数(クローン病に関連する腸管外の症状,腹部腫瘤,体重,ヘマトクリット,液状便及び超軟便の合計回数,腹痛/腹部仙痛,及び 全般的な健康状態)についての情報を集積することにより、スコアが0~およそ600ポイントの範囲で表され、評価する。後半の4変数は,7日間の状態を点数化し,被験者が日誌に記録する。経時的なCDAIの減少は、疾患活動性の改善を示す。


第二結果評価方法

・12週目にclinical responseを達成した被験者の割合; CDAIスコアを指標としたclinical response(CDAIのベースラインからの低下が50点以上,70点以上,100点以上及び150点以上など)を達成した被験者の割合を記録する。

・12週目にclinical remissionを達成した被験者の割合; CDAIスコアを指標としたclinical remission(CDAI<150)を達成した被験者の割合を記録する。

・12週目におけるSimple Endoscopic Score for Crohn's Disease(SES-CD)のベースラインからの変化量; 12週目におけるSimple Endoscopic Score for Crohn's Disease(SES-CD)のベースラインからの変化量を記録する。SES-CDスコアは5つの回腸結腸区域を通じた4つの内視鏡的評価項目に基づく(潰瘍の有無/大きさ,潰瘍で覆われる粘膜表面の割合,ほかの病変を認める粘膜表面の割合,狭小化/狭窄の存在/種類)。各内視鏡的評価項目は各区域について0~3点で採点し,全体の合計SES-CDスコアは,全ての項目スコアの和から求められる(範囲は0~56)。

・12週目にendoscopic responseを達成した被験者の割合; SES-CDがベースラインから少なくとも50%改善することと定義されるendoscopic responseを達成した被験者の割合。

・12週目にendoscopic remissionを達成した被験者の割合; SES-CDが2点以下であることと定義されるendoscopic remissionを達成した被験者の割合。

・12週目にベースラインからベースライン後の全来院までの腹痛(AP)の変化量; 0~10点のNumerical Rating Scale(NRS)に基づくベースラインからの腹痛(AP)変化量を記録する。0点は「APなし」を,10点は「考えられる限り最悪のAP」を示し,スコアが高いほど疼痛の重症度及び強度が高いことを示す。

・12週目に患者報告アウトカム(PRO)-2 remissionを達成した被験者の割合; 1日平均APスコア(CDAIスコアのAP項目)が1点以下かつ1日平均排便頻度(SF)スコアが3点以下(すなわち,AP≤1かつSF≤3)と定義される患者報告アウトカム(PRO)-2 remissionを達成した被験者の割合。

・26週目までの血清中JNJ-64304500濃度; 血清中JNJ-64304500濃度を記録する。

・26週目までの抗JNJ-64304500抗体を有する被験者数; JNJ‑64304500に結合し陽性と判定された試料の抗体価を記録する。

・26週目までのJNJ-64304500に対する中和抗体を有する被験者数; JNJ-64304500投与を少なくとも1回受け、JNJ-64304500に対する中和抗体を有する被験者数を要約する。

・ベースラインおよび26週目までのCRPのPDバイオマーカー濃度のベースラインからの変化量のプラセボとの比較; CRPのPDバイオマーカー濃度のベースラインからの変化量のプラセボとの比較を記録する。

・ベースラインおよび26週目までの便中カルプロテクチンのPDバイオマーカー濃度のベースラインからの変化量のプラセボとの比較; 便中カルプロテクチンのPDバイオマーカー濃度のベースラインからの変化量のプラセボとの比較を記録する。

・ベースラインおよび26週目までの便中ラクトフェリンのPDバイオマーカー濃度のベースラインからの変化量のプラセボとの比較; 便中ラクトフェリンのPDバイオマーカー濃度のベースラインからの変化量のプラセボとの比較を記録する。

利用する医薬品等

一般名称

tesnatilimab


販売名

なし

組織情報

実施責任組織

ヤンセンファーマ株式会社


住所

東京都千代田区西神田3-5-2