企業治験
EGFR遺伝子変異陽性の肺がん患者に対する新薬の第1/2段階の試験
AI 要約前の題名
EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がん患者における獲得耐性機構を標的とした第1/2相試験

目的
BLU-945という薬剤の治験が行われます。第1段階では、薬剤の安全性や適切な投与量を調べます。第2段階では、肺がん患者に対して、薬剤の効果を評価します。
AI 要約前の目標
第 1 相試験: • BLU-945 の単独投与時及びオシメルチニブとの併用投与時の MTD 及び RP2D の決定 • BLU-945 の単独投与時及びオシメルチニブとの併用投与時の 安全性及び忍容性の検討 第 2 相試験: • EGFR 遺伝子変異を有する NSCLC 患者を対象に、RP2Dでの BLU-945 の単独投与時及びオシメルチニブとの併用投与時の 抗腫瘍活性(ORR)を評価すること
参加条件
AI 要約前の参加条件
性別
男性・女性
年齢
20歳以上上限なし
選択基準
1. インフォームド・コンセントに署名した時の満年齢が20歳以上であること。
2. 活性化遺伝子変異(エクソン19欠失変異又は L858R変異)を有するNSCLCが病理学的に確認され、確定診断されていること。
3. T790M 変異に対して承認された TKI(オシメルチニブ)による治療歴が1回以上あり、さらに利用可能な標準治療を受けたことがあるか、その候補ではないこと。
a.第1相パート1B及び第2相グループ4:患者はオシメルチニブ投与中に病勢進行を認め、これまでに投与したオシメルチニブ80 mg QDにがあり、治験担当医師の判断で、オシメルチニブの継続投与が患者にとって最善の利益であるとみなされていること。オシメルチニブの投与を中止した患者で、先に受けたオシメルチニブ投与中止から治験でのオシメルチニブ再投与までの期間が6週間以内である場合は適格としてもよい。
4. 腫瘍組織(理想的には進行性病変からのもの)及び/又は中のctDNAを用いて、治験依頼者が承認した検査方法(NGSが望ましく、第2相試験では必須となる)により治験実施医療機関で腫瘍遺伝子変異プロファイルが決定されていること。第1相試験では、前回投与を受けた TKIによる病勢進行中又は進行後に採取することが望ましい。第2相試験では、前回投与を受けた TKIによる病勢進行中又は進行後に投与前の腫瘍検体を必ず採取しなければならない。
a.用量漸増試験(第1相パート1A及びパート1B):各用量レベルにおいて、本治験で注目すべき遺伝子変異を有する患者のために登録枠を予め確保することができる。
b. BLU-945単独投与拡大試験(第2相グループ1、グループ2、及びグループ3):患者は、以下のいずれかに該当する必要がある。/T790M/C797S遺伝子変異を有するNSCLC(グループ1)/T790Mを有するがE225C797Sは有さないNSCLC(グループ2)/C797Sを有するがT790Mは有さないNSCLC(グループ3)
c.BLU-945とオシメルチニブ併用投与拡大試験(第2相グループ4):本治験で注目すべき遺伝子変異を有する患者のために登録枠を予め確保できるが、そのうち、少なくとも12名分の登録枠は T790M/C797S遺伝子変異を有するNSCLC患者に割り付ける。
5. 治験薬投与前の腫瘍検体(保存検体又は治験薬投与前のによって得られた検体のいずれか)を中央解析用に提出していること。第1相試験では、投与前の腫瘍検体は、前回投与を受けた TKIによる病勢進行中又は進行後の進行病変から採取することが望ましい。 第2相試験では、前回投与を受けた TKIによる病勢進行中又は進行後に投与前の腫瘍検体を必ず採取しなければならない。適切な保存検体が利用できない患者で、が安全及び/又は医学的に実施可能と考えることができない場合は、メディカルモニターと協議した上で、患者を登録することができる。
6. 第2相拡大試験パート:患者は、治験担当医師が1.1で評価できる測定可能なを少なくとも 1 つ有すること。
7. 米国東海岸がん試験グループ(ECOG)のパフォーマンス・ステータス(PS)が0~1であること。
8. 本試験の実施計画書や各国の規制に準拠した避妊法に同意していること。
除外基準
1. その他の既知のドライバー遺伝子変異を有する腫瘍。こうした変異には、 エ クソン 20の挿入、又はKRAS、BRAF V600E、NTRK1/2/3、HER2、ALK、ROS1、MET、又はRETの病理学的異常が含まれるが、これらに限定されない。
2. 混合型の組織型をとる NSCLC 又は組織学的形質転換(NSCLC から小細胞肺がん[SCLC]への転換及びSCLCからNSCLCへの転換、又は上皮から間葉への転換)を有する腫瘍
3. 以下の抗がん治療を受けている患者。
a. 治験薬の初回投与前7日以内の TKI 。注:第1相パート1B及び第2相グループ4の患者は、オシメルチニブの休薬期間を必要としない。
b. 治験薬の初回投与前28日以内のあらゆる免疫療法又は他の( 遺伝子標的抗体又は二重特異的抗体を含む)(免疫関連毒性は、BLU-945の投与開始前にグレード2未満に回復していなければならない)。
c. 治験薬の初回投与前14日又は半減期の5倍のいずれか短い方の期間内に受けたその他のあらゆる全身性抗がん剤治療。ただしいずれの場合も最低7日間は空ける。治験担当医師がこれを安全とみなし、患者にとって最善の利益の範囲内であると判断した場合、治験依頼者の事前の承認を得た上で、これらのウォッシュアウト期間内にBLU-945の投与を開始してもよい。
d. 治験薬の初回投与前14日以内に実施した広い照射野又は重要臓器に対する放射線治療(全脳又は脳定位手術的照射を含む)。治験薬の初回投与前7日以内に、重要臓器を含まない病巣部位(四肢など)へのを受けた患者。
4. 進行性の神経症状を伴う中枢神経系(CNS)転移/脊髄圧迫、又はCNS病変をコントロールするためにコルチコステロイドの増量を必要とする脊髄圧迫。患者がCNS病変の管理のためにコルチコステロイドを必要とする場合は、治療前の2週間は用量が安定していなければならない。無症候性のCNS及び髄膜病変は許容され、測定可能であればとして捉えるべきである。
5. 治験薬の初回投与前(すなわち、Cycle 1のDay 1[C1D1]又は)に実施した直近の検査で以下のいずれかの異常が認められた場合
a. 好中球絶対数(ANC)が1.0 × 10^9/L未満
b. 数が75 × 10^9/L未満
c. ヘモグロビンが8.0 g/dL以下(赤血球輸血とエリスロポエチンを用いて、8.0 g/dL以上にすることは可能であるが、これらの投与は治験薬の初回投与の少なくとも2週間以上前とする)
d. 肝転移がない場合は、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ()又はアラニンアミノトランスフェラーゼ()が基準値上限(ULN)の3倍超、肝転移がある場合はULNの5倍超
e. 総がULNの1.5倍超、ただしジルベール病がある場合はULNの3倍超
f. クリアランスの推定値(Cockroft-Gaultの式、付録1)又は実測値が40 mL/分未満
g. 国際標準比(INR)が2.3超、又はプロトロンビン時間(PT)の対照と比べて6秒超の延長、又は治験担当医師が的に重要かつ/又は出血リスクを増大させると考える患者固有のINR又はPTの異常
6. 既知の頭蓋内出血及び/又は出血素因
7. 以下の患者は除外する。
a. 的にの(ILD)及び治験薬投与開始前28日以内に認められた放射線肺臓炎
b. ILDの既往を有する患者
なお、治験薬投与開始前28日以上前に認められた放射線肺臓炎の既往を有する患者については、組み入れ時点において的に意義・問題がなければ(でない場合は)組入れ可とする。
8. 前治療によるAEが治験開始時点で回復しておらず有害事象共通用語規準()グレード2以上、又はまで回復していない患者。ただし、脱毛症及び疲労は除外する。またメディカルモニターと協議し承認を得れば、患者の安全性に対するリスクとならない他の毒性も除外する。
9. Fridericiaの式を用いて補正した安静時QT(QTcF)の平均値が4ミリ秒超、QT延長症候群又はTorsades de pointesの既往歴もしくはQT延長症候群の家族歴。
10. New York Heart Association分類でグレードIII又はIVのうっ血性心不全を含む的に重大なコントロール不良の心血管疾患、例えば、過去6カ月以内に発症した心筋梗塞又は、コントロール不良の高血圧、QT延長を引き起こす可能性のある徐脈性不整脈(例:のII型の第2度心ブロック又は第3度の心ブロック)など的に重大なコントロール不良の不整脈。
11. 治験薬投与開始前2年以内に診断されたか、治療を必要とした別の悪性腫瘍(完全切除された非浸潤がんは除く)の病歴。ただし、以下の分類に含まれる悪性腫瘍の既往を有する患者は、治験依頼者と協議の上、適格とする。
a. 悪性腫瘍の既往があるが、2年以上前にすべての抗腫瘍治療を完了し、登録時に以前の悪性腫瘍による残存病変の所見が認められない患者
b. 肺がんではない別の併存疾患を有するが、的に安定しており、腫瘍を対象とする治療を必要としない患者(例として、完全切除された皮膚の基底細胞がんと有棘細胞がん、根治的治療を受けた前立腺がん、乳がん及び内視鏡的粘膜切除術又は内視鏡的粘膜下層剥離術により治癒した早期の胃がんなどが挙げられるが、これらに限定されない)
12. のコントロール不良な感染症(ウイルス性、細菌性、真菌性)又はの結核、B型肝炎、C型肝炎、AIDS関連疾患、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染している患者。HIV及び「治癒型」C型肝炎などの感染症がコントロールされ(発熱がない、全身性炎症反応症候群の所見がない)、抗ウイルス治療により安定している患者では、治験依頼者がベネフィット/リスクの点から妥当と判断し、許可した場合に適格となる。
13. 用量漸増(パート1A及び1B):治験薬の初回投与前14日以内に好中球又はの成長因子の補充を受けた患者。
14. 禁止薬剤又はハーブ療法による治療を必要としており、治験薬投与開始の2週間以上前に投与を中止できない患者。ただし治験担当医師がBLU-945 の投与が患者にとって安全であり、最善策と判断した場合、治験依頼者の事前の承認を得た上で、これらの治療薬中止後14日以内又は半減期の5倍以内にBLU-945の投与を開始してもよい。
15. 予定の来院、薬剤投与計画、検査、又は他の治験手順や治験時の制限事項を遵守する意思がない、又は遵守できない患者。
治験内容
この治験は、EGFR遺伝子変異陽性の非小細胞肺がんを対象にしています。治験はフェーズ1とフェーズ2に分かれています。フェーズ1では、BLU-945という薬剤を単独で投与した場合と、オシメルチニブという薬剤との併用投与時の最大許容用量を決定するための試験を行います。また、BLU-945の安全性や抗腫瘍活性に関するデータも収集します。フェーズ2では、BLU-945を単独で投与した場合と、オシメルチニブとの併用投与時の効果を評価し、最良効果として確認された患者の割合を調べます。治験中には、治験薬の安全性も評価されます。
AI 要約前の参加条件
介入研究
主要結果評価方法
第1相試験
a, BLU-945 単独投与時及びオシメルチニブとの併用投与時のMTD 決定:DLT率
b, BLU-945 単独投与時及びオシメルチニブとの併用投与時のRP2D決定:DLT、PK、PD、安全性並びに、予備的な抗腫瘍活性に関するデータ
c, BLU-945 単独投与時及びオシメルチニブとの併用投与時のBLU-945の全般的な安全性プロファイル:TEAEの種類、頻度、重症度、時期、治験薬との関連性、並びにバイタルサイン、ECG、及び安全性臨床検査値の変化により評価する。
第2相試験
a, BLU-945 単独投与時及びオシメルチニブとの併用投与時のORR:RECIST 1.1に従ってCR又はPRが最良効果として確認された患者の割合
第二結果評価方法
利用する医薬品等
一般名称
BLU-945
販売名
なし
組織情報
実施責任組織
Blueprint Medicines Corporation
東京都渋谷区神宮前一丁目5番8号
お問い合わせ情報
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