この治験は、がん患者に新しい薬TAK-103を投与し、その安全性や適切な投与量を確認することを目的としています。
男性・女性
18歳以上
上限なし
この治験は、固形がんの治療について調べるものです。治験のフェーズ1では、治験薬の投与による副作用の発生率や、治験薬による治療の効果を評価します。副作用には、治験計画書に明記されたあらゆる事象で、治験薬による治療に少なくとも関連する可能性があるものが含まれます。また、治験薬投与後に発現した有害事象や、治験薬による治療によって生じた症状や病気の悪化の有無も評価します。治験の期間は3年間で、治験薬の投与前後の血液検査や、治療効果の評価などが行われます。治験の目的は、固形がんの治療に新しい治療法を提供することです。
介入研究
1. 用量制限毒性(DLTs)の発現率
評価期間:28日間
毒性は米国国立がん研究所(NCI)の有害事象共通用語規準 (CTCAE)第5.0版に基づき評価する。DLTとは、治験実施計画書に明記されたあらゆる事象で治験担当医師が治験薬による治療に少なくとも関連する可能性があると判断するもの。
2. 治験薬投与後に発現した有害事象(TEAE)の発現率
評価期間:1年間
有害事象(AE)とは、医薬品が投与された患者に生じたあらゆる好ましくない医療上のできごとであり、必ずしも当該医薬品の投与との因果関係が明らかなもののみを示すものではない。つまり有害事象とは、医薬品(治験薬を含む)の使用と時間的関連があり、当該医薬品の投与との因果関係の有無を問わない、あらゆる好ましくない、又は意図しない徴候(臨床検査値の異常を含む)、症状若しくは病気のことである。これには治験薬投与後に、新たに生じた事象、又は既存の医学的状態の悪化若しくは頻度の増加が含まれる。
3. 臨床上注目すべき有害事象の発現率
評価期間:1年間
臨床上注目すべき有害事象には重度の免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群(ICANS)、サイトカイン放出症候群(CRS)、血球貪食性リンパ組織球症(HLH)、マクロファージ活性化症候群(MAS)、及び腫瘍崩壊症候群(TLS)が含まれる。
1. RECIST 1.1を用いた治験担当医師の評価に基づく全奏効率(ORR)
評価期間:3年間
ORR は、RECIST 1.1及びiRECISTに基づき、治験期間中の全奏効率が完全奏効(CR/iCR)又は部分奏効(PR/iPR)であった被験者(治験担当医師の判断による)の割合と定義する。RECIST 1.1における治療効果基準は次の通り;完全奏効(CR):すべての標的病変の消失。部分奏効(PR):ベースラインの合計最長径(LD)を基準とした場合に、標的病変の合計LDが少なくとも30%減少する。疾患進行(PD):投与開始以降又は1つ以上の新規病変が発現してから記録された中で最小の合計LDを基準とした場合に、標的病変の合計LDが少なくとも20%増加する。疾患安定(SD):投与開始以降最小の合計LDを基準とした場合に、PRの条件を満たす十分な縮小も、PDの条件を満たす十分な増大もない。
2. 免疫関連製剤における固形がんの治療効果判定基準(iRECIST)を用いた治験担当医師の評価に基づくORR
評価期間:3年間
ORR は、RECIST 1.1及びiRECISTに基づき、治験期間中の全奏効率が完全奏効(CR/iCR)又は部分奏効(PR/iPR)であった被験者(治験担当医師の判断による)の割合と定義する。iRECISTにおける治療効果基準は次の通り;完全奏効(iCR)は、標的病変及び非標的病変が完全に消滅した場合を指す。すべてのリンパ節で病理所見が認められないこと(短径10 mm 未満)。部分奏効(iPR)は、標的病変の腫瘍量がベースライン時に比べて最大30%減少、又は非標的病変が1 つ以上みられるものの標的病変が完全寛解した場合を指す。安定(iSD)は、iCR又はiPRのいずれの基準にも合わないが、PDは認められていない場合を指す。
3. RECIST 1.1を用いた治験担当医師の評価に基づく病勢コントロール率(DCR)
評価期間:3年間
DCRは、RECIST 1.1及びiRECISTに基づき、治験期間中の全奏効率が安定(SD/iSD)以上であった被験者(治験担当医師の判断による)の割合と定義する。ここでのSD/iSD は、TAK-103投与後少なくとも24日(約4週間)継続する場合を指す。
4. iRECISTを用いた治験担当医師の評価に基づくDCR
評価期間:3年間
DCRは、RECIST 1.1及びiRECISTに基づき、治験期間中の全奏効率が安定(SD/iSD)以上であった被験者(治験担当医師の判断による)の割合と定義する。ここでのSD/iSD は、TAK-103投与後少なくとも24日(約4週間)継続する場合を指す。
5. RECIST 1.1を用いた治験担当医師の評価に基づく奏効期間(DOR)
評価期間:3年間
DORは、RECIST 1.1及びiRECISTに基づき、PR/iPR又はそれ以上の効果が最初に確認された日から、PDが最初に確認された日までの期間と定義する。
6. iRECISTを用いた治験担当医師の評価に基づくDOR
評価期間:3年間
DORは、RECIST 1.1及びiRECISTに基づき、PR/iPR又はそれ以上の効果が最初に確認された日から、PDが最初に確認された日までの期間と定義する。
7. RECIST 1.1を用いた治験担当医師の評価に基づく無増悪期間(TTP)
評価期間:3年間
TTPは、RECIST 1.1及びiRECISTに基づき、TAK-103投与日から、治験担当医師によってPDが最初に確認された日までの期間と定義する。
8. iRECISTを用いた治験担当医師の評価に基づくTTP
評価期間:3年間
TTPは、RECIST 1.1及びiRECISTに基づき、TAK-103投与日から、治験担当医師によってPDが最初に確認された日までの期間と定義する。
9. RECIST 1.1を用いた治験担当医師の評価に基づく無増悪生存期間(PFS)
評価期間:3年間
PFSは、RECIST 1.1及びiRECISTに基づき、TAK-103投与日から、PD又は死因を問わない死亡のいずれかが最初に発生した日までの期間と定義する。
10. iRECISTを用いた治験担当医師の評価に基づくPFS
評価期間:3年間
PFSは、RECIST 1.1及びiRECISTに基づき、TAK-103投与日から、PD又は死因を問わない死亡のいずれかが最初に発生した日までの期間と定義する。
11. 全生存期間(OS)
評価期間:3年間
OSは、TAK-103投与日から、死因を問わない死亡日までの期間と定義する。
12. CARコピー数により評価したCmax:単回投与後の末梢血薬物最大濃度
評価期間:13カ月、治験製品投与前及び点滴静脈内投与後の各時点(Day 1, 2, 4, 8, 11, 15, 18, 22, 29, Months 3, 4, 5, 7, 10, 13)
13. CARコピー数により評価したTmax:最大末梢血濃度が最初に観測される時間
評価期間:13カ月、治験製品投与前及び点滴静脈内投与後の各時点(Day 1, 2, 4, 8, 11, 15, 18, 22, 29, Months 3, 4, 5, 7, 10, 13)
14. CARコピー数により評価したClast:最後に観察された定量可能な末梢血濃度
評価期間:13カ月、治験製品投与前及び点滴静脈内投与後の各時点(Day 1, 2, 4, 8, 11, 15, 18, 22, 29, Months 3, 4, 5, 7, 10, 13)
15. CARコピー数により評価したTlast:持続性:定量可能な末梢血濃度が最後に観察された時間(日)
評価期間:13カ月、治験製品投与前及び点滴静脈内投与後の各時点(Day 1, 2, 4, 8, 11, 15, 18, 22, 29, Months 3, 4, 5, 7, 10, 13)
16. CARコピー数により評価したAUC:血中濃度-時間曲線下面積
評価期間:13カ月、治験製品投与前及び点滴静脈内投与後の各時点(Day 1, 2, 4, 8, 11, 15, 18, 22, 29, Months 3, 4, 5, 7, 10, 13)
17. 増殖性レトロウイルス(RCR)検査結果が陽性であった被験者数と割合
評価期間:3年間
フェーズ1: 健康な成人が対象
利用する薬品情報はありません
武田薬品工業株式会社
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