活動性全身性エリテマトーデス(SLE)を持つ人を対象に、nipocalimabとプラセボの効果を評価するための治験を行います。
この治験に参加するための条件は、18歳以上65歳以下で、男性でも女性でも参加できます。SLEという病気を持っていて、特定の基準を満たしている人が対象です。また、治験実施計画書で認められている治療を受けている人が参加できます。ただし、重度の腎臓病や他の炎症性疾患がある人、抗感染症薬を最近服用した人、B細胞を標的とする薬剤を最近投与された人は参加できません。
この治験は、全身性エリテマトーデスという病気に対する治療法を調べるものです。治験のフェーズは2で、対象疾患は全身性エリテマトーデスです。治験の主要な結果評価方法には、Week 24でSLE Responder Index(SRI-4)composite responseを達成した被験者の割合があります。また、Week 24でCLASI活動性スコアの50%以上低下を達成した被験者の割合や、Week 24でSLEDAI-2 Kが4ポイント以上改善した被験者の割合なども評価されます。治験薬の投与後に発現した有害事象や重篤な有害事象、特に注目すべき有害事象なども調べられます。また、治験薬の血清中濃度推移や、nipocalimabに対する抗体を有する被験者数も報告されます。
介入研究
Week 24 で全身性エリテマトーデス(SLE )Responder Index(SRI-4)composite response を達成した被験者の割合。
Week24
SLE SRI-4 composite response はSLE疾患活動性指数が4ポイント以上改善したこと2000(SLEDAI-2 K)、 British Isles Lupus Assessment Group(BILAG)で悪化が認められなかったこと、Physician's Global Assessment of Disease Activity Score(PGA)で悪化が認められなかったこと、及び治験治療無効化基準を満たさなかったことからなる。
―ベースライン時に活動性の皮膚粘膜ループス症状(Cutaneous Lupus Erythematosus Disease Area and Severity Index(CLASI) 活動性スコア6点以上)がみられた被験者において,Week 24 でCLASI 活動性スコアの50%以上低下を達成した被験者の割合
Week24
ベースライン時にCLASI活動性スコアが6以上であった被験者において、 Week24にCLASI活動性スコアの50%以上の改善を達成した被験者の割合を報告する。皮膚ループス疾患活動性及び重症度はCLASIにより測定する。CLASIは、全身性病変の有無にかかわらず、皮膚エリテマトーデス患者の疾患活動性及び皮膚に生じた損傷を評価するための評価尺度である。CLASIは2つのスコアで構成される;1つ目は疾患の活動性を要約し、2つ目は疾患によって引き起こされた損傷の尺度である。
―ベースライン時に関節炎(ベースライン時に4つ以上の活動性関節を有する)を有し、 Week 24時点で活動性関節数が50%以上減少した被験者の割合
Week24
ベースライン時に関節炎(ベースライン時に4関節以上の活動性関節炎)を有し、Week24時に活動性関節の50%以上の減少を達成した被験者の割合を報告する。
―SLE疾患活動性指数2000(SLEDAI-2 K)が4ポイント以上改善した被験者のWeek24での割合
Week24
SLEDAI-2 Kが4ポイント以上改善した被験者の割合を報告する。SLEDAI-2 Kは確立され、バリデートされたSLE活動性指数である。これは、9種類の臓器系における重みづけのされた臨床所見24項目で構成されており、来院時又は過去30日間におけるSLE被験者の疾患活動性を測定する。来院時又は過去30日以内に症状を有している場合、医師が評価することによってスコア化され、重症度が高いほどスコアが高く、合計0~105点のSLEDAI-2 Kスコアを算出し、スコアが高いほど疾患活動性が高いことを示す。
―Week 24 でBritish Isles Lupus AssessmentGroup(BILAG)Composite Lupus Assessment
(BICLA)response を達成した被験者の割合。
Week24
Week24にBICLA反応(ベースラインと比較してSLEDAI-2 K又はPGAの悪化を伴わないBILAG-2004疾患活動性の改善)を達成した被験者の割合を報告する。
―Week 24以前の初回flare までの期間
Week24まで
week24までの最初の再燃までの期間。再燃は1つ以上の新規BILAG Aスコア又は2つ以上の新規BILAG Bスコアと定義する。
―Week 52でSRI-4 composite response を達成した被験者の割合。
Week52
Week52にSRI-4 composite responseを達成した被験者の割合を報告する。
―ベースラインで10 mg/日以上のprednisone又は同等量を投与され、投与Week6~16のグルココルチコイド(GC)漸減目標(投与week16~7.5 mg/日以下のプレドニゾン又は同等量)を達成し、かつ投与week24までその減量を維持した被験者の割合
Week24まで
ベースラインでprednisone換算10 mg/日以上を投与されており、Week 6~16のGC漸減目標(Week 16でprednisone換算7.5 mg/日以下)を達成し、その減少をWeek 24まで維持した被験者の割合を報告する。
―Week58までに治験薬投与後に発現した有害事象(TEAE)が認められた被験者の割合
Week58まで
有害事象(AE)とは、治験中に医薬品(治験薬を含む)が投与された被験者に生じた、あらゆる好ましくない医療上のできごとをいう。有害事象は必ずしも原薬・生物学的製剤の投与との因果関係が認められるもののみを指すわけではない。TEAEは治験薬の初回投与日以降に発現又は悪化したAEと定義する。
―Week 58 までに,治験薬投与後に発現した重篤な有害事象(SAE)が認められた被験者の割合
Week58まで
重篤な有害事象とは、投与量を問わず死に至るもの、生命を脅かすもの、入院又は入院期間の延長が必要となるもの、永続的又は顕著な障害・機能不全に陥るもの、先天異常・先天性欠損を来すもの、医薬品を介する感染因子伝播の疑いがあるものなど、あらゆる好ましくない医療上のできごとをいう。治験薬投与後に発現した重篤な有害事象とは、治験薬の初回投与日以降に発現又は悪化した重篤な有害事象と定義する。
―Week 58 までに,治験薬投与後に発現した特に注目すべき有害事象(AESI)が認められた被験者の割合。
Week58まで
特に注目すべき有害事象が認められた被験者の割合を報告する。重度の感染症、静脈内投与による抗感染症又は手術/侵襲的介入を必要とする感染症、アルブミンが20 g/L未満(2.0 g/dL未満)の低アルブミン血症はAESIとみなす。
ーWeek 58 までに,投与中止に至った治験薬投与後に発現したAE が認められた被験者の割合。
Week58まで
治験薬の投与中止に至った有害事象が認められた被験者の割合を報告する。
ー臨床検査値がベースラインからの経時的に変化した被験者数。
Week58まで
臨床検査値がベースラインからの経時的に変化した被験者数(血液学的検査、血液生化学的検査、尿検査及び脂質プロファイル)を報告する
ーバイタルサインパラメーターのベースラインからの経時的に変化した被験者数。
Week58まで
バイタルサインパラメーター(体温、脈拍数/心拍数、呼吸数、血圧)のベースラインからの経時的に変化した被験者数。
ーnipocalimabの血清中濃度推移
Week58まで
治験薬の投与を受けた被験者における血清中nipocalimab濃度の推移を報告する。
ーnipocalimabに対する抗体(抗薬物抗体[ADAs]及び中和抗体[Nabs])を有する被験者数
Week58まで
治験薬の投与を受けている被験者のうち、抗nipocalimab抗体(ADAs及びNab)を有する被験者の数を報告する。
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
Nipocalimab、プラセボ
なし、なし
ヤンセンファーマ株式会社
東京都千代田区西神田3-5-2
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