DMD患者に対して遺伝子治療の安全性と有効性を評価するための治験が行われる。参加者は無作為に遺伝子治療群かプラセボ群に割り振られ、2年目にプラセボ群の参加者も遺伝子治療を受ける。
この治験に参加できるのは、男性で4歳以上7歳以下のDMDと診断された患者です。また、治験に参加する前の3カ月以上、一定量のグルココルチコイドを投与していることが必要です。さらに、治験実施計画書で規定する基準に従い、歩行可能と判定された患者が対象です。一方、中和抗体が陽性である、遺伝子治療歴がある、治癒していない怪我がある、特定の臨床検査項目で異常があるなどの条件を満たす患者は、治験に参加できません。
この治験は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーという病気の治療法を開発するために行われています。治験のフェーズは3で、患者さんたちに新しい治療法を試してもらいます。主要な評価方法は、North Star 歩行評価(NSAA)という運動機能を測る評価で、患者さんたちの運動機能の変化を調べます。また、副次評価項目として、筋肉におけるミニジストロフィン発現量や血液中のCK量の変化、患者さんたちの技能や日常生活動作の能力の変化なども調べます。治験の目的は、デュシェンヌ型筋ジストロフィーの治療法を開発することで、患者さんたちの生活の質を向上させることです。
介入研究
主要評価項目
1. North Star 歩行評価(NSAA)の52週時点におけるベースラインからの変化量
NSAAはDMD小児の運動機能を総合的に測定するための評価であり,17項目から構成されます。
副次評価項目
1.筋肉におけるミニジストロフィン発現量の52週時点におけるベースラインからの変化量
ミニジストロフィン発現量は,筋生検検体の液体クロマトグラフィー/質量分析により測定されます。
2.筋肉におけるミニジストロフィン発現分布の52週時点におけるベースラインからの変化量
ミニジストロフィン発現分布は,筋生検検体の免疫蛍光染色により測定されます。
3.血清クレアチンキナーゼ(CK)の52週時点におけるベースラインからの変化量]
循環血液中のCK量の変化を評価します。
4.NSAAの評価項目に基づき,52週時点で得られた技能の数
NSAAの評価項目に基づき,個々の患者で得られた技能の数を算出します。
5.NSAAの評価項目に基づき,52週時点で改善または維持されていた技能の数
NSAAの評価項目に基づき,個々の患者で改善または維持されていた技能の数。
6.10メートル走行・歩行速度の52週時点におけるベースラインからの変化量
10メートル走行・歩行の完了に要した時間を元に速度を算出します。
7.床から起き上がる動作の速度の52週時点におけるベースラインからの変化量
床からの起き上がりに要した時間を元に速度を算出します。
8.Modified Pediatric Outcomes Data Collection Instrument (PODCI)移動および可動性コア尺度の52週時点におけるベースラインからの変化量
本評価は患者の歩く,立つ,日常生活動作を行う能力について,介護者および患者自身が評価するための質問から構成されます。
9.Modified Pediatric Outcomes Data Collection Instrument (PODCI)スポーツおよび身体機能コア尺度の52週時点におけるベースラインからの変化量
本評価は患者のレクリエーション活動を行う能力について,介護者および患者自身が評価するための質問から構成されます。
フェーズ3: 多くの実際の患者さんが対象
Fordadistrogene Movaparvovec
なし
ファイザーR&D合同会社
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