この治験の目的は、Selpercatinibという薬の最適な投与量を決定し、その薬の抗腫瘍活性を評価することです。また、日本での推奨用量を確認するために、日本の患者を対象に治験を行います。
この治験に参加するための条件は、18歳以上で男性でも女性でも構いません。第I相パートに参加する場合、がんが局所進行または転移している患者で、以前にMKIという治療を受けたことがあっても構いません。最初はRET遺伝子の変化が陽性である必要はありませんが、適切な検査でRET遺伝子の変化が確認された患者で、腫瘍が測定可能または測定不能である必要があります。また、治験薬を受ける前2週間に急激な悪化がなかった患者で、余命が3ヶ月以上と予想される患者、適切な血液学的状態、肝機能、腎機能を持つ患者が対象です。第II相パートに参加する場合、がんが局所進行または転移している患者で、RET遺伝子の変化が腫瘍中に確認された患者が対象です。また、放射線未照射の病変を持つ患者、過去14ヵ月以内に放射線学的検査でPDが認められた患者、他の選択的RET阻害薬を中止した患者などが対象です。ただし、治験依頼者の事前承認が必要な場合があります。治験に参加する前に、selpercatinibに対する耐性を引き起こす可能性がある発癌性ドライバー遺伝子変異を持つ患者や、他の治験薬や抗癌剤治療を受けた患者は除外されます。また、治験薬の初回投与前に大手術や放射線療法を受けた患者も除外されます。
この治験は、RET融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌、甲状腺髄様癌、およびRET活性が亢進したその他の進行固形癌を対象としています。治験のフェーズ1では、最大耐量(MTD)または第II相推奨用量(RP2D)を評価します。フェーズ2では、腫瘍の種類に応じた独立評価委員会(IRC)によるORRを評価します。また、治験の第二の結果評価方法には、TEAEやSAEの頻度、血漿中のselpercatinib濃度やPKパラメータ、ORR、抗腫瘍活性、CBR、PFS、OSなどが含まれます。
介入研究
第I相:
最大耐量(MTD)/第II相推奨用量(RP2D)
第II相:
腫瘍の種類に応じたRECIST 1.1又はRANOに基づく独立評価委員会(IRC)判定によるORR
第I相:
・TEAE及び重篤な有害事象(SAE)の頻度
・血漿中のselpercatinib濃度及びPKパラメータ
・腫瘍の種類に応じたRECIST 1.1又はRANOに基づくORR。
第II相:
・抗腫瘍活性/臨床的ベネフィットのパラメータ:ORR(治験責任医師の判定による)、腫瘍サイズのベースラインからの最良変化(IRC及び治験責任医師の判定による)、DOR(IRC及び治験責任医師判定による)、CNSのORR(IRCの判定による)、CNSのDOR(IRCの判定による)、何らかの効果及び最良効果発現までの期間(IRC及び治験責任医師の判定による)、CBR(IRC及び治験責任医師の判定による)、PFS(IRC及び治験責任医師の判定による)、OSなど。
・TEAE及びSAEの頻度
・血漿中のselpercatinib濃度及びPKパラメータ
フェーズ1: 健康な成人が対象
セルペルカチニブ
レットヴィモ
メドペイス・ジャパン株式会社
東京都渋谷区神宮前一丁目5番8号
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