中等度から重度の尋常性乾癬患者を対象としてBAT2306の有効性及び安全性をCosentyxと比較検討する試験
目的
中等度から重度の尋常性乾癬患者を対象として、BAT2306とCosentyxの有効性が同等であることを検証すること。
お問い合わせ情報
サイネオス・ヘルス・クリニカル株式会社
hideichiro.yamamoto@syneoshealth.com
06-7638-6683
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参加条件
男性・女性
選択基準
以下の全ての基準に合致する患者を本治験に組み入れる。1. 時の24週間以上前に尋常性乾癬と診断された18歳以上の男女2. 時及び時に以下の定義に該当する中等度から重度の尋常性乾癬が認められる患者a. PASIスコアが12以上b. IGAスコアが3以上(0~4の評価尺度に基づく)及びc. 慢性的な尋常性乾癬の病変面積が体表面積の10%以上3. 以下の治療で十分なコントロールが得られない、全身療法の対象と判断される慢性的な尋常性乾癬を有する患者a. 外用療法及び/又はb. 光線療法及び/又はc. 全身療法による治療歴4. 妊娠可能な女性患者及び妊娠可能な女性パートナーを持つ男性患者は、治験期間中及び治験薬の最終投与後20 週間以上継続して、効果の高い避妊法を行う意思がなければならない。異性間性交を行わない禁欲は、それが患者の通常の生活習慣であり、かつ治験薬の最終投与後20週間以上継続される場合には許容可能とする。閉経後(その他の医学的理由なく12箇月間以上月経がない状態)であるか、又は不妊手術(子宮摘出術、両側卵管摘出術及び両側卵巣摘出術)を受けている女性患者は、妊娠可能とみなされない。5. 妊娠可能な女性患者の場合は、時及び時に実施される妊娠検査の結果が陰性でなければならない。6. 同意書を提出する意思及び治験実施計画書の要件を遵守する意思がある患者
除外基準
以下の基準のいずれかに該当する患者は本治験から除外する。1. 時に、尋常性乾癬以外の病型の乾癬(乾癬性紅皮症、膿疱性乾癬、滴状乾癬、薬剤誘発性乾癬など)又は乾癬に対する治験薬の有効性評価に影響を及ぼす可能性があると考えられるその他の皮膚疾患(湿疹など)を合併している患者2. セクキヌマブ、セクキヌマブのバイオ後続品又はインターロイキン(IL)-17若しくはIL-17受容体を標的とする薬剤(イキセキズマブ、ブロダルマブなど)を過去に使用した患者3. 体重が120 kgを超える患者4. 乾癬又は関節症性乾癬の治療薬又は除外基準2に記載された薬剤以外に治験対象疾患に影響を及ぼす可能性があるモノクローナル抗体ベースの生物学的製剤を、来院前6箇月以内又はその薬剤の半減期の5倍以内のいずれか長い方の期間内に使用した患者5. 乾癬又は関節症性乾癬の治療薬として、モノクローナル抗体以外の生物学的製剤(エタネルセプトなど)を来院前12週間以内又はその薬剤の半減期の5倍以内のいずれか長い方の期間内に使用した患者6. 来院前2週間以内に乾癬の治療薬として[副腎皮質ステロイド、ビタミンD誘導体、レチノイド、又は漢方外用薬若しくは薬理学的作用を持たない外用薬(保湿剤又は皮膚軟化剤を除く)など]を使用した患者7. 来院前4週間以内に光線療法[UVA療法(経口ソラレンの有無を問わない)、UVB療法など]、又は乾癬若しくは関節症性乾癬の治療のための全身性ステロイド若しくは非生物学的製剤、又は治験対象疾患に影響を及ぼす可能性がある薬剤(メトトレキサート、アプレミラスト、アシトレチン、トファシチニブ、ウパダシチニブ、スルファサラジン又はシクロスポリンなど)を使用した患者8. 他の治験薬を来院前8週間以内又はその治験薬の半減期の5倍以内のいずれか長い方の期間内に使用した患者(モノクローナル抗体ベースの治験薬の場合は除外基準4を適用する)9. 来院前4週間以内に乾癬の治療に用いられる全身作用の漢方薬又は伝統医薬を使用した患者10. 尋常性乾癬以外に、患者の安全性又は治験関連の評価に影響を及ぼす可能性のある、慢性炎症性疾患又は自己免疫疾患を有する患者。関節症性乾癬を合併する患者は組入れ可能とする。11. 治験薬の有効成分若しくは添加物のいずれかにアレルギーの既往がある患者、又はラテックスに対する過敏症の既往がある患者12. 来院後から治験期間中に生ワクチンの接種を予定している患者(治験期間中は生ワクチンの接種を受けないことに同意しなければならない)、又は来院前2週間以内に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対するワクチンを接種した患者13. 来院前4週間以内又は期間中にCOVID-19に一致する徴候若しくは症状(発熱、乾性咳嗽、呼吸困難、咽喉痛、疲労など)を認めるか、又は適切な検査によりCOVID-19と診断された患者。確定したCOVID-19の回復の定義は、適切なCOVID-19の検査の結果が陰性であること、又は症状を認める患者の場合その症状の回復から4週間以上経過していること、若しくは無症状患者の場合、COVID-19の検査結果が陽性と判明してから4週間以上無症状であることとする。14. 感染症(ヒストプラスマ症、コクシジオイデス症、ブラストミセス症など)の既往がある患者15. 時に感染症の合併、来院前8週間以内の抗生物質の静脈内投与及び/若しくは入院を要する感染症の既往、又は来院前2週間以内の抗生物質の経口投与を要する感染症の既往がある患者。軽微な真菌感染症の場合は組入れ可能とする。16. 治験担当医師が本治験に適さないと的に判断した再発性の細菌、真菌又はウイルス感染症(再発性/播種性帯状疱疹を含む)を合併している患者17. 潜在性又は活動性結核結核感染症(TB)に関連する以下の基準のいずれかに該当する患者a. TBの合併又は既往を有するb. 既往及び/又は時の身体検査に基づき、TBを示唆する徴候又は症状を認めるc. 時のインターフェロン(INF)-γ遊離検査(IGRA)の結果が陽性である。初回IGRA結果が判定不能である場合は、再検査を1回実施できることとする。再検査の結果が判定不能(又は陽性)である場合は、本治験から除外する。IGRA結果が陽性であっても、例外として、(i)治験薬初回投与前の5年以内に潜在性TBの適切な標準治療を完了した記録があることをTB専門医/呼吸器科医が確認し、以降のTB感染のリスクが増大しておらず、TBを裏付けるX線所見若しくは身体検査所見が認められない患者、又は(ii)潜在性TBの検査結果が陽性の患者のうち、治験薬初回投与の4週間以上前から結核発病予防のための治療を受け、各国のガイドラインに従い予防的治療を完了する意思がある患者は組入れ可能とする。18. 時に以下の検査値異常のいずれかを認める患者a. 基準値上限(ULN)の1.5倍超のアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ及び/又はアラニンアミノトランスフェラーゼに該当する肝機能検査値異常(初回の検査結果が除外基準に該当する場合は、肝疾患の既往がなければ、再検査を1回実施できることとする)b. Gilbert症候群の既往がない限り、総がULNの1.5倍超(初回検査の結果が除外基準に該当する場合は、肝疾患の既往がなければ、再検査を1回実施できることとする)c. ULNの1.5倍以上の血清クレアチニン値に該当する腎機能検査値異常d. 総白血球数3,000/μL以下、好中球絶対数2,000/μL以下、数100,000/μL未満又はヘモグロビン8.5 g/dL未満19. 学的検査でヒト免疫不全ウイルス(HIV)、B型肝炎又はC型肝炎の結果が陽性と判定された患者a. B型肝炎表面抗原陽性の患者は本治験から除外する。b. B型肝炎コア抗体及び/又はB型肝炎表面抗体が陽性の場合、B型肝炎ウイルス()DNAの検査を実施する。・ DNAが陰性の場合は、本治験への組み入れを可能とする。・ DNAが陽性の場合は、本治験から除外する。20. 来院前12週間以内又は期間中に実施した胸部X線撮影(X線検査又はコンピュータ断層撮影法)で悪性腫瘍、肺感染症又はTBを示唆する異常の所見が認めれた患者21. コントロール不良の高血圧(収縮期血圧が160 mmHg以上及び/又は拡張期血圧が100 mmHg以上)、うっ血性心不全(ニューヨーク心臓協会によるがIII又はIV度)、来院前12箇月以内に生じた、心筋梗塞若しくはの既往歴、コントロール不良の糖尿病、又は腎疾患若しくは肝疾患など(これらに限らない)の重大な医学的問題を認める患者22. 時期を問わず、悪性腫瘍又はリンパ増殖性疾患の既往又は合併(治療により完治した悪性黒色腫以外の皮膚がん又は切除された子宮頸部上皮内癌を除く)がある患者23. 臓器/組織移植又は幹細胞移植を受けた患者24. 治験担当医師が許容できないリスクが生じると判断する代謝性疾患、血液疾患、腎疾患、肝疾患、肺疾患、神経学的疾患、内分泌疾患、心疾患、感染症又は消化器疾患を合併している患者25. 炎症性腸疾患の既往又は合併がある患者26. 脱髄疾患(脊髄炎を含む)又は脱髄疾患を示唆する神経症状の既往又は合併がある患者27. 来院前12週間以内に大手術を受けたか、又は治験期間中に大手術を予定している患者28. 治験期間中にUVへの曝露(日光浴及び/又は日焼け装置の使用など)を制限する意思がない患者29. 来院前12箇月以内に的に重大な薬物乱用又はアルコール乱用の既往があると治験担当医師が判断した患者30. 妊婦又は授乳婦の患者31. その他、治験担当医師が本治験に適さないと判断した患者32. 別の治験薬又は治験機器の治験に参加しているか、又は治験期間中に別の試験への参加を予定している患者
治験内容
介入研究
主要有効性評価項目は、以下のとおり、申請する規制当局により異なる。・EMA及びPMDAなどのFDA及びNMPA以外の規制当局:ベースラインから8週時までの乾癬面積・重症度指標(PASI)スコアの変化率・FDA及びNMPA:ベースラインから12週時までのPASIスコアの変化率
利用する医薬品等
セクキヌマブ(BAT2306)、セクキヌマブ
販売名
なし、Cosentyx (EU)
組織情報
サイネオス・ヘルス・クリニカル株式会社
東京都港区港南1-2-70 品川シーズンテラス27階
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同じ対象疾患の治験
(5件)- ・中等症から重症の局面型皮疹を有する乾癬の小児患者を対象とした、デュークラバシチニブ(BMS-986165)の薬物動態、有効性及び安全性を評価する多施設共同、ランダム化、二重盲検、プラセボ対照第III相試験
- ・12 歳以上の軽症から中等症のアトピー性皮膚炎患者または軽症から重症の尋常性乾癬(局面型乾癬)患者を対象として複数用量の PF-07038124 軟膏を 12 週間塗布したときの有効性,安全性,忍容性および薬物動態を検討する無作為化,二重盲検,基剤対照,並行群間比較,第 2B 相試験(治験実施計画書番号:C3941005)
- ・尋常性乾癬,関節症性乾癬及び膿疱性乾癬を有する小児患者におけるコセンティクス皮下注投与時の安全性及び有効性を検討する特定使用成績調査
- ・乾癬患者における制御性T細胞サブセット及び樹状細胞サブセットに対するグセルクマブの効果