中等症から重症の活動期クローン病患者を対象に、新しい薬TAK-279の効果と安全性を評価するための第2b相の治験が行われます。治験は複数の施設で行われ、無作為化や二重盲検、プラセボ対照などの方法が使われます。
男性・女性
18歳以上
75歳以下
この治験は、クローン病を対象としたフェーズ2の介入研究です。治験の主な目的は、患者の内視鏡的改善や臨床的寛解を評価することです。内視鏡的改善は、内視鏡検査での特定の変数の改善を示し、臨床的寛解は症状の改善を示します。また、患者の生活の質や疲労度なども評価されます。治験の結果は、クローン病の治療方法の向上に役立つことが期待されています。
介入研究
1. Week 12時点でのSimple Endoscopic Score for Crohn's Disease (SES-CD)に基づく内視鏡的改善を達成した被験者の割合
評価期間:Week 12
内視鏡的改善はSES-CDがベースラインから50%超の減少(又は限局性回腸炎を有する被験者では、SES-CDが4以下又はベースラインから2ポイント以上減少)と定義する。SES-CDは内視鏡検査の4つの変数を評価する(潰瘍の大きさ、潰瘍面積、その他の病変面積、狭窄の有無)。
1. Week 12時点でのCD Activity Index(CDAI)に基づく臨床的寛解を達成した被験者の割合
評価期間:Week 12
臨床的寛解は150ポイント未満のCDAIスコアと定義する。
2. Week 12時点でのCDAIに基づく臨床的改善を認めた被験者の割合
評価期間:Week 12
臨床的改善はCDAIスコアがベースラインから100ポイント以上減少と定義する。
3. Week 12時点でのSES-CDに基づく内視鏡的寛解を達成した被験者の割合
評価期間:Week 12
SES-CDに基づく内視鏡的寛解は、SES-CDスコアが4以下又は回腸炎では2以下、サブスコアが1を超えないことと定義する。
4. Week 12時点での患者報告アウトカム(PRO2)2項目に基づく臨床的寛解を達成した被験者の割合
評価期間:Week 12
PRO2に基づく臨床的寛解は、CDAIの1日平均の水様便又は泥状便の排便回数(SF)スコアが2.8以下でベースラインより悪化せず、1日平均APスコアが1以下でベースラインより悪化していないことと定義する。
5. Week 12時点でのPRO2に基づく臨床的改善を認めた被験者の割合
評価期間:Week 12
PRO2に基づく臨床的改善は、1日平均の水様便又は泥状便のSFが30%以上減少及び/又は平均APスコアがベースラインから30%以上減少と定義する。
6. Week 12時点で便意切迫(BU)感なしとした被験者の割合
評価期間:Week 12
被験者に過去24時間以内に緊急の排便があったか(失禁を避けるためトイレに駆け込む必要性を感じたか)を尋ねる、毎日入力する患者日誌の1項目を用いてBUを評価する。「Yes(はい)」又は「No(いいえ)」の回答選択肢は数値としてコード化される。
7. Week 12時点での炎症性腸疾患質問票(IBDQ)の合計スコアが170以上であった被験者の割合
評価期間:Week 12
IBDQは腹部症状、情緒、全身症状及び社会活動の4つの領域に関する32の質問から成る。領域において、各質問を7ポイントのリッカート尺度で評価する。各ドメインスコアは8つの回答の合計である。回答の範囲は1~7であり、1は最も悪い症状、7は最も良い症状を示す。IBDQ総スコアの範囲は32~224であり、スコアが高いほど生活の質が高いことを示す。
8. Week 12時点でのIBDQのHRQoL合計スコアのベースラインからの変化量
評価期間:Week 12
IBDQは腹部症状、情緒、全身症状及び社会活動の4つの領域に関する32の質問から成る。領域において、各質問を7ポイントのリッカート尺度で評価する。各ドメインスコアは8つの回答の合計である。回答の範囲は1~7であり、1は最も悪い症状、7は最も良い症状を示す。IBDQ総スコアの範囲は32~224であり、スコアが高いほど生活の質が高いことを示す。
9. Week 12時点でのFunctional Assessment of Chronic Illness Therapy-Fatigue(FACIT-Fatigue)スコアのベースラインからの変化量
評価期間:Week 12
FACIT-Fatigue質問票は疲労に関する13の質問から成る。FACIT-Fatigue質問票の13項目に対する回答を5段階のリッカート尺度を用いて評価する(0=全くない、1=少しある、2=いくらかある、3=かなりある、4=非常にある)。総スコアの範囲は0~52である。スコアが高いほど疲労度が低いことを示す。
フェーズ2: 少数の軽度な患者さんが対象
TAK-279
なし
武田薬品工業株式会社
大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号
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