EGFR又はHER2遺伝子変異陽性の進行非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象としたDZD9008の安全性、忍容性、薬物動態及び抗腫瘍効果を評価する第I/II相非盲検多施設共同試験
目的
同じ対象疾患の治験
(75件)- ・オシメルチニブ及び化学療法後に進行したEGFR 遺伝子変異陽性進行又は転移性非小細胞肺癌患者におけるラゼルチニブ併用投与時のアミバンタマブ手動注入による皮下投与とアミバンタマブ静脈内投与又はOn Body Delivery System を用いたアミバンタマブ自動注入による皮下投与とを比較する,第3 相,非盲検,ランダム化試験
- ・RET融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌、甲状腺髄様癌、及びRET活性が亢進したその他の癌を含む進行固形癌患者を対象としたLOXO-292経口剤の第I/II相試験
- ・切除不能な局所進行Ⅲ期非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象にMK-7684A(MK-7684とMK-3475の配合剤)併用同時化学放射線療法後のMK-7684A投与を同時化学放射線療法後のデュルバルマブ投与と比較する非盲検第Ⅲ相試験
- ・脳転移を有する未治療進行・再発非小細胞肺癌に対するラムシルマブと エルロチニブ併用療法の有効性と安全性に関する第Ⅱ相試験(SPIRAL-BRAIN)
- ・既治療EGFR遺伝子変異陽性非扁平上皮非小細胞肺癌に対するカルボプラチン+ペメトレキセド+ペムブロリズマブ(MK-3475)+レンバチニブ(E7080/MK-7902)併用療法の第II相試験
参加条件
性別
男性・女性
年齢
20歳 以上上限なし
選択基準
1. 本治験の性質を理解することができ、治験固有の何らかの手順、検体採取及び解析が開始される前に、署名及び日付が記入された同意書を提出できる患者。
2. 18歳以上の患者[日本では20歳以上。地域の規制/治験審査委員会(IRB)の要求事項に従う]。
3. 組織学的又は細胞学的に確認された局所進行又は転移性NSCLC患者。中央検査機関による変異の確認及び/又はコンパニオン診断薬の開発のため、組入れ時に十分な量の腫瘍組織(保存腫瘍組織、又は保存組織が入手できない場合は新鮮生検検体)が入手できなければならない。
4. ICF署名時点においてEastern Cooperative Oncology Group(ECOG)のPerformance Statusが0~1で、過去2週間に悪化していない患者。
5. 12 週間以上の生存が見込まれる患者。
6. RECIST 1.1 に基づく測定可能病変を有している患者:1 つ以上の病変で、過去に放射線照射を受けたことがなく、コンピュータ断層撮影(CT)又は磁気共鳴画像法(MRI)で、ベースライン時に長径が10 mm以上(ただし、リンパ節の場合は短軸の径が15 mm以上)と正確に測定でき、繰返し測定に適した病変。
7. 脳転移(BM)を有する患者は、スクリーニング期間中の診察及び脳画像検査[磁気共鳴画像法(MRI)又はコンピュータ断層撮影(CT)スキャン]から、CNS を標的とした治療後に4 週間以上にわたり進行のエビデンスが認められないことが確認されるなど、BM が治療済みで安定しており、神経学的に無症状で、コルチコステロイドによる治療を必要としない場合のみ、組入れ可能である。BM に対して放射線治療又は手術を受けている場合、放射線治療又は手術に関連するAE がGrade 1 以下に回復したことを確実にするために、DZD9008 の初回投与までに一定期間(例えば4 週間以上)空ける必要がある。
8. 臨床検査値が以下の範囲にある患者。
• 好球中絶対数(ANC) ≥ 1.5 x 109/L
• 血小板 ≥ 100 x 109/L
• ヘモグロビン ≥ 9 g/dL
• 総ビリルビンが正常範囲上限(ULN)の1.5 倍以下(肝転移がない場合)又は
≤ 3 x ULN[ジルベール症候群(非抱合型高ビリルビン血症)又は肝転移がある場合]
• アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)及びアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST) ≤ 2.5 x ULN(肝転移がない場合)又は ≤ 5x ULN(肝転移がある場合)
• クレアチニン ≤ 1.5 x ULN、かつCockcroft-Gault 式による推算で算出若しくは測定したクレアチニンクリアランス ≥ 50mL/min
• 国際標準比(INR) ≤ 1.5 x ULN 及び活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)≤ 1.5 x ULN、血清アミラーゼ ≤ 1.5 x ULN 及び血清リパーゼ≤ 1.5 x ULN
9. 任意の遺伝子研究試験参加のためには、患者から遺伝子研究に関する同意を取得しなければならない。患者が自由意志による探索的研究及び/又は本治験の遺伝子学的研究への参加を辞退した場合でも、ペナルティを受けることも不利益を被ることもなく、本治験の他の部分から除外されることはない。
除外基準
1. 以下のいずれかによる治療を受けた患者
パートAの拡大コホート及びパートBの延長コホート:Poziotinib、TAK-788、CLN-081又はBTDX-189、若しくは他のEGFR/HER2エクソン20挿入変異小分子阻害剤による治療を受けたことのある患者は除外する。ゲフィチニブ、エルロチニブ、オシメルチニブ、アファチニブ、dacomitinbなどの他のEGFR TKIは、EGFR/HER2エクソン20挿入変異小分子阻害剤とはみなさず、これらの薬剤による過去の治療は許容される。ただし治験担当医師又は治療医師が投与期間中に客観的奏効及びその後の進行が認められたことを評価し、DZD9008の初回投与前に最低でも8日間のウォッシュアウト期間(半減期の約5倍)が必要である。
• DZD9008の初回投与前4週間以内に、抗EGFR抗体又は抗HER2抗体又はその他の抗体による治療を受けた患者。
• DZD9008の初回投与前14日以内に、過去の治療レジメン又は臨床試験で細胞傷害性化学療法、治験薬又は他の抗癌剤による治療を受けた患者。
• DZD9008の初回投与前4週間以内に、大手術(血管アクセスデバイスの留置を除く)を受けた患者。
• DZD9008の初回投与前1週間以内に、限定領域に緩和放射線療法を受けた患者。ただし、DZD9008の初回投与前4週間以内に完了する骨髄の30%を超える放射線治療又は広範囲照射の放射線治療は除く。
• CYP3Aの強力な阻害剤(DZD9008の初回投与前2週間以内)又は誘導剤(DZD9008の初回投与前3週間以内)として知られている薬剤を服用中の(又は使用を中止できない)患者。
• DZD9008の初回投与前4週間以内に、がん免疫療法[例えば免疫チェックポイント(PD-1、PD-L1、CTLA-4)阻害剤]を受けた患者。
• 何らかの治験薬を当該化合物の半減期の5倍以内の期間(又はDizal社の治験チームと協議)に投与した患者
• 1週間以内にハーブサプリメントを服用しており、使用を中止できない患者。
2. DZD9008の投与開始時点で、過去の治療による毒性が未回復であり、重症度が有害事象共通用語規準(CTCAE)のGrade 1よりも高い患者。ただし、脱毛症及び過去のプラチナ製剤療法に関連するGrade 2のニューロパチーは除く。
3. 脊髄圧迫又は軟膜・髄膜転移を有する患者。
4. 治験担当医師の判断により、治験参加が望ましくないとみなされる又は治験実施計画書から逸脱するおそれがある、コントロールされていない高血圧及び活動性出血素因などの重度又はコントロールされていない全身性疾患のエビデンスを有する患者、又はB型肝炎、C型肝炎、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)及びCOVID-19(疑われる被験者では、現地の慣行に基づいてCOVID-19抗原検査を実施する必要がある)などの活動性感染を有する患者。慢性症状に対するスクリーニングは必要とされない。
5. 以下のいずれかの心臓関連の基準に該当する患者。
• 3回測定した心電図(ECG)で安静時補正QT間隔(QTc)の平均値が470 msecを超える。
• 安静時心電図の心拍リズム、伝導、波形に臨床的に重大な異常が認められる患者。例えば、完全左脚ブロック、第3度心ブロック、第2度心ブロック、PR間隔 > 250 msec。
• QTc延長のリスクを高める因子を有する患者。例えば、心不全、低カリウム血症、先天性QT延長症候群、QT延長症候群の家族歴、第1度近親者の40歳未満での原因不明の突然死の家族歴、又はQT間隔延長を引き起こすことが分かっている薬剤の併用。
• DZD9008の初回投与前6ヵ月以内の心房細動の既往歴を有する患者。ただし、過去の薬剤投与に関連し、回復している場合を除く。
6. パートBでは、積極的治療を要する2年以内の悪性腫瘍既往歴を有する患者。ただし、適切に治療された基底細胞皮膚癌、子宮頚部上皮内癌又はその他の癌で無病期間が2年間を超え、平均余命が2年超の場合を除く。
7. 間質性肺疾患、薬剤誘発性間質性肺疾患、ステロイドによる治療を要する放射線肺臓炎の既往歴を有する、又は活動期間質性肺疾患の臨床的エビデンスを有する患者。
8. 難治性の悪心及び嘔吐、慢性胃腸疾患、製剤の嚥下困難、又はDZD9008の適切な吸収を妨げる重大な腸切除歴を有する患者
9. DZD9008に含まれる活性若しくは不活性の賦形剤又はDZD9008と類似した化学構造若しくは薬効群に対する過敏症の既往歴を有する患者。
10. 妊娠又は授乳中である女性。
11. 本治験の計画及び実施に関与している患者(Dizal社のスタッフ又は治験実施医療機関のスタッフが該当する)。
12. 治験手順、制限及び要件を遵守しない可能性が高いため、治験に参加すべきでないと治験担当医師が判断した患者。
13. 出血性素因、すなわち血友病、フォン・ヴィレブランド病の既往歴が既知である患者。
14. ワルファリン、ヘパリンなどの抗凝固薬及び抗血小板薬を必要とする患者。
15. DZD9008の初回投与前6ヵ月以内の脳卒中又は頭蓋内出血の既往歴を有する患者。
16. さらに、以下の患者は探索的遺伝子研究から除外する:
• 同種骨髄移植の既往歴を有する患者。
• 遺伝子研究用検体の採取日前120 日以内に、白血球を除去していない全血輸血を受けた患者。
治験内容
利用する医薬品等
一般名称
DZD9008
販売名
未定
同じ対象疾患の治験
(75件)- ・オシメルチニブ及び化学療法後に進行したEGFR 遺伝子変異陽性進行又は転移性非小細胞肺癌患者におけるラゼルチニブ併用投与時のアミバンタマブ手動注入による皮下投与とアミバンタマブ静脈内投与又はOn Body Delivery System を用いたアミバンタマブ自動注入による皮下投与とを比較する,第3 相,非盲検,ランダム化試験
- ・RET融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌、甲状腺髄様癌、及びRET活性が亢進したその他の癌を含む進行固形癌患者を対象としたLOXO-292経口剤の第I/II相試験
- ・切除不能な局所進行Ⅲ期非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象にMK-7684A(MK-7684とMK-3475の配合剤)併用同時化学放射線療法後のMK-7684A投与を同時化学放射線療法後のデュルバルマブ投与と比較する非盲検第Ⅲ相試験
- ・脳転移を有する未治療進行・再発非小細胞肺癌に対するラムシルマブと エルロチニブ併用療法の有効性と安全性に関する第Ⅱ相試験(SPIRAL-BRAIN)
- ・既治療EGFR遺伝子変異陽性非扁平上皮非小細胞肺癌に対するカルボプラチン+ペメトレキセド+ペムブロリズマブ(MK-3475)+レンバチニブ(E7080/MK-7902)併用療法の第II相試験