この治験は、クローン病の小児患者を対象に、ベドリズマブという治療法が効果があるかどうかを評価することが目的です。
男性・女性
2歳以上
17歳以下
この治験は、クローン病という疾患に対する新しい治療法の効果を調査するものです。治験はフェーズ3の介入研究で、対象はクローン病を持つ患者です。 治験の主な評価方法は、患者の症状や病変の改善を測定するために行われます。具体的には、小児用の病気の活動度指標であるPCDAIスコアや、内視鏡検査の結果を示すSES-CDスコアを使用します。これらのスコアが改善されることで、治療効果があるかどうかを評価します。 また、治験中には患者の体重変化や成長の速度、副作用の発現なども評価されます。治験の結果は、新しい治療法がクローン病の患者にどのような効果をもたらすかを明らかにすることが期待されています。
介入研究
1. 54週目のPediatric Crohn's Disease Activity Index(PCDAI)スコアが10以下と定義された臨床的寛解を認めた被験者の割合
評価期間:54週
臨床的寛解はPediatric Crohn's Disease Activity Index(PCDAI)スコアが10以下と定義する。PCDAIは小児用に特別に設計されたものである。PCDAIには小児特有の項目、身長の成長速度及び3つの臨床検査パラメータ[ヘマトクリット(年齢及び性別で調整)、赤血球沈降速度(ESR)及びアルブミン]が含まれている。PCDAIスコアの範囲は0から100で、スコアが高いほど疾患活動性が高いことを示す。スコアが10未満の場合は非活動期、11~30の場合は軽症、30超の場合は中等症/重症であることを示す。12.5ポイントの減少を改善とみなす。
2. 54週目のクローン病の簡易版クローン病内視鏡所見スコア:Simple Endoscopic Score for Crohn's Disease(SES-CD)スコアに基づく内視鏡的改善を認めた被験者の割合
評価期間:54週
内視鏡的改善はSES-CDスコアがベースラインから50%以上低下した者と定義する。全体のSES-CDスコアの範囲は0から56であり、5つの部位(直腸、下行結腸、S状結腸、横行結腸、上行結腸、回腸)における4つの変数(潰瘍の大きさ[cm]、潰瘍面積、その他の病変面積[%]及び狭窄の有無)の合計である。各評価項目は重症度に基づいて0から3の範囲でスコア化され、0は「なし」又は「重度ではない」、3は「最も重度」であり、各評価項目のスコアの合計は狭窄の有無を除き、0から15の範囲となる。狭窄の程度のスコアが3(大腸内視鏡が通過できない)は、腸の各区分で一度しか観察できないため、狭窄の有無の範囲は0から11である。部位ごとのSES-CDスコアは、各部位の4つの評価項目の合計であり、0~12の範囲である(各評価項目スコアの範囲は0~3)。
1. 14週目のPCDAIスコア及びSES-CDスコアに基づく臨床的かつ内視鏡的寛解を認めた被験者の割合
評価期間:14週
臨床的かつ内視鏡的寛解とは臨床的かつ内視鏡的寛解を認めた者である。臨床的寛解はPCDAIスコアが10以下と定義する。内視鏡的寛解はSES-CDが4以下で、ベースラインから2ポイント以上減少が認められ、かつサブスコアで1超がないことと定義する。
2. 54週目のPCDAIスコア及びSES-CDスコアに基づく臨床的かつ内視鏡的寛解を認めた被験者の割合
評価期間:54週
臨床的かつ内視鏡的寛解とは臨床的かつ内視鏡的寛解を認めた者である。臨床的寛解はPCDAIスコアが10以下と定義する。内視鏡的寛解はSES-CDが4以下で、ベースラインから2ポイント以上減少が認められ、かつサブスコアで1超がないことと定義する。
3. 54週目の臨床的かつ内視鏡的持続寛解を認めた被験者の割合
評価期間:54週
臨床的かつ内視鏡的持続寛解とは、14週目及び54週目にPCDAIスコア及びSES-CDスコアに基づき臨床的かつ内視鏡的寛解を達成した者である。臨床的寛解はPCDAIスコアが10以下と定義する。内視鏡的寛解はSES-CDが4以下で、ベースラインから2ポイント以上減少が認められ、かつサブスコアで1超がないことと定義する。
4. 54週目のPCDAIスコアに基づくステロイドフリー寛解を認めた被験者の割合
評価期間:54週
ステロイドフリー寛解とは、54週目の少なくとも12週間以上前からステロイドの投与を中止し、54週目にPCDAIスコアに基づく臨床的寛解を達成した者である。臨床的寛解はPCDAIスコアが10以下と定義する。
5. 14週目のSES-CDスコアに基づく内視鏡的持続寛解を認めた被験者の割合
評価期間:14週
内視鏡的持続寛解とは、SES-CDが4以下で、ベースラインから2ポイント以上の減少が認められ、かつサブスコアで1超がない者である。
6. 54週目のSES-CDスコアに基づく内視鏡的持続寛解を認めた被験者の割合
評価期間:54週
内視鏡的持続寛解とは、SES-CDが4以下で、ベースラインから2ポイント以上の減少が認められ、かつサブスコアで1超がない者である。
7. 14週目のPCDAIスコアに基づく臨床的持続寛解を認めた被験者の割合
評価期間:14週
臨床的持続寛解とは14週目及び54週目に臨床的寛解を達成した者である。臨床的寛解はPCDAIスコアが10以下と定義する。
8. 54週目のPCDAIスコアに基づく臨床的持続寛解を認めた被験者の割合
評価期間:54週
臨床的持続寛解とは14週目及び54週目に臨床的寛解を達成した者である。臨床的寛解はPCDAIスコアが10以下と定義する。
9. ベドリズマブの血清中トラフ濃度の推移
評価期間:投与前及び投与後の複数の時点(54週まで)
10. 抗ベドリズマブ抗体(AVA)陽性を示した被験者の割合
評価期間:投与前(投与後54週まで)
11. AVA中和抗体価陽性を示した被験者の割合
評価期間:投与前(投与後54週まで)
12. 14週目のPCDAIスコアに基づく臨床的持続改善を認めた被験者の割合
評価期間:14週
臨床的持続改善とは、PCDAIが30未満であり、かつベースラインから15ポイント以上の減少が認められる者である。
13. 54週目のPCDAIスコアに基づく臨床的持続改善を認めた被験者の割合
評価期間:54週
臨床的持続改善とは、PCDAIが30未満であり、かつベースラインから15ポイント以上の減少が認められる者である。
14. 2、6、10、14、22、30、38、46及び54週目の臨床的寛解を認めた被験者の割合
評価期間:2、6、10、14、22、30、38、46及び54週
臨床的寛解はPCDAIスコアが10以下と定義する。PCDAIは小児用に特別に設計されたものである。
15. 2、6、10、14、22、30、38、46及び54週目のベースラインからの臨床的改善
評価期間:ベースライン、2、6、10、14、22、30、38、46及び54週
臨床的改善とはPCDAIが30未満かつPCDAIがベースラインから15ポイント以上の減少が認められた者である。
16. 有害事象、重篤な有害事象、特に注目すべき有害事象の発現した被験者の割合
評価期間:治験薬の初回投与後~投与日の各投与前から72週目まで
有害事象とは、医薬品(治験薬を含む)が投与された患者又は被験者に生じたあらゆる好ましくない医療上のできごとであり、必ずしも当該医薬品(治験薬を含む)の投与との因果関係が明らかなもののみを示すものではない。有害事象とは、医薬品(治験薬を含む)が投与された際に起こる、あらゆる好ましくない、
あるいは意図しない徴候、症状又は病気のことであり、当該医薬品(治験薬を含む)との因果関係の有無は問わない。重篤な有害事象とは、治験薬(投与量に係わらない)が投与された際に生じたあらゆる好ましくない医療上のできごとのうち、次のものをいう:死に至るもの、生命を脅かすもの、入院又は入院期間の延長が必要となるもの、永続的又は顕著な障害若しくは機能不全に陥るもの、先天異常をきたすもの、その他の医学的に重要な医学的事象である。特に注目すべき有害事象(重篤か否かは問わない)とは、当該治験薬又は治験特有の、科学的及び医学的に懸念される事象である。治験責任医師又は治験分担医師は、これを継続的に監視し、発現した際には速やかに連絡する。特に注目すべき有害事象は進行性多巣性白質脳症(PML)等の日和見感染、肝損傷、悪性腫瘍、注入に伴う反応及び過敏症を含む。
17. ベースラインからの体重変化
評価期間:ベースライン、54週まで
ベースラインからの体重変化は54週目までの各来院時の体重とベースライン時の差分で算出する。
18. 直線的発育速度zスコアのベースラインからの変化量
評価期間:ベースライン、54週まで
直線的発育速度zスコアのベースラインからの変化量は、(測定値 - 参考集団における中央値)/ 参考集団における標準偏差で算出する。
19. 54週目におけるTanner stageのベースラインからの変化量
評価期間:54週
Tanner stageとは、外部からわかる第一次性徴及び第二次性徴における性的発達の物理的測定値を評価するための尺度である。Tanner stageは、乳房(女性)及び外性器(男性)及び陰毛(両性)の発達を、5つのステージ(ステージI:思春期前/思春期前の特徴~ステージV:成熟/成人の特徴)で評価するものである。
フェーズ3: 多くの実際の患者さんが対象
MLN0002
エンタイビオ点滴静注用300mg
武田薬品工業株式会社
大阪府大阪市中央区道修町四丁目1番1号
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