非生物学的製剤によるループス標準治療を受けている活動性の全身性エリテマトーデス成人患者を対象としたBIIB059の有効性及び安全性を評価する多施設共同、無作為化、二重盲検、プラセボ対照、第III相臨床試験

治験

目的

【主要目的】疾患活動性の低下のためにループスのSOCを受けている活動性SLE患者を対象にBIIB059の有効性をプラセボと比較して実証する

【主な副次目的】以下の内容についてプラセボと比較して実証する

疾患活動性の低下のためにループスのSOCを受けている活動性SLE患者を対象に、BIIB059の有効性の早期発現について;関節症状の疾患活動性の低下のためにループスのSOCを受けている活動性SLE患者を対象に、BIIB059の臓器特異的有効性について;経口コルチコステロイド(OCS)投与量の漸減におけるBIIB059の効果について;皮膚症状の疾患活動性の低下のためにループスのSOCを受けている活動性SLE患者を対象に、BIIB059の臓器特異的有効性について;Week 52までの再燃の抑制のためにループスのSOCを受けている活動性SLE患者を対象に、BIIB059の有効性について

基本情報

募集ステータス
募集中


フェーズ3

参加条件

性別

男性・女性


年齢

18歳 以上上限なし


選択基準

-診断要件を満たす医師により、スクリーニングの少なくとも24週間前にSLEと診断され、スクリーニング時点で2019年EULAR/ACR SLE分類基準を満たしている。

-スクリーニング時(中央判定)及びランダム割付け時に改変SLEDAI-2Kスコア(脱毛症、発熱、ループス関連頭痛、及び器質性脳症候群を除く)が6ポイント以上である。

-スクリーニング時(中央判定)及びランダム割付け時の改変clinical SLEDAI-2Kスコアが4ポイント以上である(抗dsDNA抗体、補体C3及び/又はC4低値、脱毛症、発熱、ループス関連頭痛、器質性脳症候群を除く)。

-スクリーニング時(中央判定)及びランダム割付け時に、BILAG-2004グレードA項目が1器官系以上又はBILAG-2004グレードB項目が2器官系以上で認められる。

-スクリーニングの12週間以上前から以下のいずれかの非生物学的製剤によるループスのSOCを受けており、ランダム割付けの4週間以上前から一定用量で投与を受けている。

-抗マラリア薬の単剤投与

-抗マラリア薬とOCS及び/又は免疫抑制薬との併用投与

-OCS及び/又は免疫抑制薬による治療


除外基準

-ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の病歴がある、又はHIV検査の結果が陽性である。

-現在C型肝炎に感染している[C型肝炎ウイルス(HCV)抗体陽性かつHCV RNAが検出される場合と定義)。

-現在B型肝炎に感染している[B型肝炎表面抗原(HbsAg)及び/又は総HBc抗体陽性と定義する]。

-重度ヘルペス感染の既往歴を有する患者。

-コントロール不良のうっ血性心不全、又はNew York Heart Associationの心機能分類でIII度若しくはIV度のうっ血性心不全を有する患者。

-重度の活動性ループス腎炎を有し、治験責任医師等の見解において、治験実施計画書に規定されたSOCが十分ではないと判断され、シクロホスファミドの静脈内投与及び/又は高用量コルチコステロイドの静脈内パルス投与、又は治験実施計画書で許可されていないその他の治療法などのより積極的な治療が必要とされる患者、又はModification of Diet in Renal Disease(MDRD)の簡易式を用いて算出した尿蛋白/クレアチニン比が2.0超又は重度の慢性腎臓病(推定糸球体濾過率30 mL/min/1.73 m^2未満)の患者。

-CLEの治験評価に影響を及ぼす可能性のあるCLE以外の活動性皮膚疾患を有する患者。乾癬、皮膚筋炎、全身性強皮症、LE以外の皮膚ループス症状又は薬剤性ループスなどがあるが、これらに限定されない。

-SLEに関連しない、臨床的に意義のある血管炎症候群の既往歴がある又は現在診断されている患者。

-20 mg/日を超える経口プレドニゾン(又は同等の薬剤)を使用した患者。

治験内容

介入研究


主要結果評価方法

Week 52の時点でSRI-4反応を達成した被験者の割合。

複合的な評価項目であるSRI-4は以下の基準によって定義される:

-SLEDAI-2Kのベースラインからの4ポイント以上の減少

-新たな臓器系への影響なし、すなわちベースラインと比較してBILAG-2004グレードAとなる新たな臓器系がない、かつBILAG-2004グレードBとなる新たな臓器系が1つ以下である

-ループス疾患活動性のベースラインからの悪化がない[3ポイントでの医師による全般評価- 視覚的アナログスケール(PGA-VAS)で増加が0.3ポイント未満と定義]

-治験実施計画書に規定されている薬物治療から変更がない


第二結果評価方法

-Week 24の時点でSRI-4反応を達成した被験者の割合。

-ベースライン時に4ヵ所以上の関節症状(腫脹と圧痛の両方)が認められ、Week 52に総活動性関節数のベースラインからの50%減少(Joint-50)反応を達成した被験者の割合。

関節は、腫脹及び圧痛の両方を有する関節と定義される。Joint-50とは、28-joint count assessmentにおける総活動性関節数のベースラインからの50%以上の減少と定義される。

-ベースライン時にOCSの用量が10 mg/日以上であった被験者のうち、Week 40時にOCSの用量が7.5 mg/日以下に漸減され、その状態がWeek 52時まで持続し、原疾患の悪化がWeek 40からWeek 52までに認められなかった被験者の割合。

疾患の悪化が認められない状態とは、Week 40からWeek 52において前回の来院以降に、新規のBILAG-2004グレードAが認められない、又は新規のBILAG-2004グレードBが2つ未満であることと定義する。

-ベースライン時のCLASI – 活動性(CLASI-A)スコアが10以上であり、Week 16時点で、CLASI活動性スコアのベースラインからの50%改善(CLASI-50)反応を達成した被験者の割合。

CLASI-Aスコア0~9で軽度、10~20で中等度、21~70で重度を示す。

-Week 52までの年間再燃率。

年間再燃率は、再燃の合計回数を再燃期間(日数)で割り、その比率を365.25倍して算出する。

-PGA-VASスコアのベースラインからの変化量(来院ごと)。

PGAは、治験責任医師等が実施する評価であり、両端をそれぞれ最大限値と最小限値で固定したVASによる測定で疾患活動性を定量評価する。治験責任医師等は、被験者の現在の疾患活動性を0(なし)~3(重度)のスコアで、相対的な重症度で、最も重症度の高いSLEの状態を基準に評価する。

-BILAGに基づくループス複合評価(BICLA)反応を達成した被験者の割合(来院ごと)。

BILAG疾患活動性指標は、多くの臓器系におけるSLE活動性を評価するツールである。各臓器系には、以下の定義にアルファベットのスコアを個別に割り当てる。

-BILAG-2004グレードA:疾患活動性が重度

-BILAG-2004グレードB:疾患活動性が中等度

-BILAG-2004グレードC:軽症

-BILAG-2004グレードD:罹患したことがあるが現在は罹患していない。

-BILAG-2004グレードE:罹患したことがない

BICLAは、以下のように定義される複合評価項目である:

BILAG-2004の改善(ベースライン時のBILAG-2004グレードAがすべてグレードB、C又はDに改善し、ベースライン時のBILAG-2004のグレードBがすべてグレードC又はDに改善することと定義);ベースラインと比較してSLEDAI-2K総スコアに悪化が認められない;ループス疾患活動性のベースラインからの悪化が認められない(3ポイントのPGA-VASで増加が0.3ポイント未満と定義);治験実施計画書に規定された投薬規制に対する変更がない

-SRI-4反応が発現してからWeek52までの時間。

-SRI-4、-5又は-6の反応を達成した被験者の割合(来院ごと)。

-Joint-50反応を達成した被験者の割合(来院ごと)。

-ベースライン時のCLASI-Aスコアが10以上であり、CLASI-20、-50、-70、又は-90反応を達成した被験者の割合(来院ごと)。

-ベースライン時のCLASI-Aスコアが10以上であり、CLASI-Aスコア1以下を達成した被験者の割合(来院ごと)。

-BILAGの定義を用いて重度再燃を定義した場合の、最初のBILAG-2004重度再燃までの期間。

BILAG-2004は、徴候及び症状リストの各項目を以下のスコアリングで評価する:4 = 新規、3 = 悪化、2 = 変化なし、1 = 改善、0 = 存在しない、ND = 実施せず。

-SFIの定義を用いて重度再燃を定義した場合の、二重盲検プラセボ対照投与期間中の最初のSFI重度再燃までの期間。以下のいずれかに該当する場合、重度の再燃とする。

-SLEDAIスコアの12ポイントを超える上昇

-中枢神経系SLE;血管炎;腎炎;筋炎;血小板数60,000/mL未満;又は溶血性貧血(ヘモグロビン7 g/dL未満、又はヘモグロビン3 g/dL超の減少を伴う)が新規発現又は悪化し、プレドニゾンの用量倍増(0.5 mg/kg/日超への増量)又は入院を必要とする

-プレドニゾンの用量が0.5 mg/kg/日超に増加

-SLEの活動性亢進に対するシクロホスファミド、アザチオプリン、メトトレキサート又はミコフェノール酸の追加治療が必要

-SLEの活動性亢進による入院

-PGAスコアが2.5超に増加

-ベースライン時にOCSの用量が10 mg/日以上であった被験者のうち、Week 52の用量が7.5 mg/日以下に達した被験者の割合。

-LupusQOL、SF-36、FACIT-fatigue、PHQ-9、WAPAIによる健康関連の生活の質(HRQoL)、症状及びSLEへの影響に関してBIIB059とプラセボの差を評価する。

-LupusQoLは、ループスに特化した患者報告式のHRQoL質問票であり、8領域34項目からなる。

1. 身体的健康 2. 痛み 3. 人生設計4. 人間関係 5. その他の苦痛 6. 心理的健康 7. 身体のイメージ 8. 倦怠感

被験者は、「4 = 全くない」、「3 = たまにある」、「2 = よくある」、「1 = ほとんどいつもある」、「0 = いつもある」の5段階リッカート形式で回答する。8領域すべてについてサマリースコアを算出することができる。

-SF-36は、被験者が記入する36項目からなる尺度であり、8領域でHRQoLを調査する。

1.健康問題による身体活動の制限 2.身体的又は心理的問題による社会的活動の制限 3.身体的健康問題による日常役割活動の制限 4.身体の痛み 5.全般的な精神的健康 6.情緒的問題による日常役割活動の制限 7.活力 8.全体的健康感

全8つの尺度スコアは、0(健康状態が悪い)から100(質問票で測定できる最良の健康状態)までの範囲

-FACIT-Fatigueは、被験者が記入するHRQoL質問票であり、5つの広範なカテゴリーで被験者の疲労を評価する。

1. 身体的幸福感 2. 社会的・家族的幸福感 3. 情緒的幸福感 4. 機能的幸福感 5. その他の懸念

疲労の程度は、「0 = 全くない」、「1 = ほんの少しある」、「2 = 少しある」、「3 = かなりある」、「4 = 非常にある」の5段階尺度で評価する質問によって測定する。

-PHQ-9は、被験者が記入するHRQoL質問票であり、うつ病の存在及び重症度について評価する。また、PHQ-9は、成人におけるうつ病を測定するために使用するPROである。9つの質問からなる。PHQ-9は、全体的な重症度のスコアを0~27の範囲で示す(重症度スコア:0~4 = なし、5~9 = 軽度、10~14 = 中等度、15~19 = 中等度~重度、20~27 = 重度)。

-WPAI質問票は、労働生産性を含む生産性の損失を測定するために使用されるPROである。スコアが高いほど障害が大きく、生産性が低いことを示す。

-治療下で発現した有害事象(TEAE)及び重篤な有害事象(SAE)の発現率。

有害事象(AE)とは、治験薬が投与された患者又は被験者に生じたあらゆる好ましくない医療上の出来事であり、必ずしも当該治験薬の使用との間に因果関係があるわけではない。

TEAEとは、治験薬の初回投与から治験薬の最終投与後28日若しくはEOS日のいずれか早い方までの期間に発現又は重症度が悪化したAEと定義する。重篤な有害事象(SAE)とは、投与量にかかわらず生じたあらゆる好ましくない医療上の出来事のうち、以下のものをいう。

-死に至るもの

-被験者が死の危険にさらされていると、治験責任医師が判断するもの。

-入院又は入院期間の延長が必要となるもの

-永続的又は重大な障害・機能不全に陥るもの

-先天性欠損を来すもの

-その他の医学的に重要な事象と判断されるもの

-BIIB059に対する抗体の発現率。

利用する医薬品等

一般名称

BIIB059


販売名

なし