この治験は、未治療のTP53変異陽性急性骨髄性白血病(AML)患者を対象に、magrolimab+アザシチジンとベネトクラクス+アザシチジンの有効性を比較し、全生存期間(OS)を評価することを目的としています。
この治験に参加するための条件は、18歳以上で男女どちらでも良く、AMLという病気があり、治療を受けたことがなく、特定の遺伝子変異があることが必要です。また、一定の身体検査の結果が条件を満たしていることも必要です。治験に参加する前に、患者は同意書に署名する必要があります。ただし、治験に参加できない場合もあります。例えば、妊娠中の女性や、他の治験に参加している人、重大な病気を持っている人などが該当します。
この治験は、急性骨髄性白血病の治療について研究するもので、介入研究のフェーズ3です。治験の目的は、治療法の有効性や安全性を調べることです。治験の主要な評価方法には、被験者の生存期間や治療の効果を測るための検査が含まれます。また、治験薬の副作用や有害事象も調べます。治験に参加する被験者は、治療の効果を確認するために、定期的に検査を受ける必要があります。
介入研究
1. 非集中治療が適切な被験者における全生存期間(OS)
OSは、ランダム化日からあらゆる原因による死亡日までを評価する。治験期間中に死亡が認められなかった被験者は、最後に生存が確認された日で打ち切りとする。
[評価期間:ランダム割付けから死亡又は治験終了(最長27ヵ月)のいずれか早い時点まで]
2. 全被験者の全生存期間
OSは、ランダム化日からあらゆる原因による死亡日までを評価する。治験期間中に死亡が認められなかった被験者は、最後に生存が確認された日で打ち切りとする。
[評価期間:ランダム割付けから死亡又は治験終了(最長27ヵ月)のいずれか早い時点まで]
3. 全被験者における無イベント生存期間(EFS)
EFSは、ランダム化日から完全寛解(CR)からの再発、治療不成功(定義:magrolimab+アザシチジン又はベネトクラクス+アザシチジンの投与6ヵ月以内、又は7+3化学療法の投与2ヵ月以内にCRを達成しない)又はあらゆる原因による死亡が最初に記録された日までの期間と定義する。治験中にこれらの事象のいずれかの発現が観察されなかった被験者は、最後の効果判定日で打ち切りとし、治験中に再発が認められなかったことが明確に記録される。無作為割付け日は、治療不成功が確認された被験者のイベント発生日とする。
[評価期間:ランダム割付けから治験終了まで(最長27ヵ月間)]
4.輸血非依存性変換率
赤血球輸血非依存への切替え率は、ベースライン時に赤血球輸血依存であったすべての被験者のうち、治験薬の初回投与日から治験薬の投与中止までのいずれかの時点で56日間以上赤血球輸血を受けていない被験者の割合とする。ベースライン時の赤血球輸血依存は、治験薬初回投与前28日以内に赤血球輸血又は全血輸血を受けた場合と定義する。
[評価期間:初回投与日から最終投与日まで(最長:24ヵ月)]
5. 全被験者における完全寛解(CR)率
CR率は、新たな抗AML療法又は幹細胞移植(SCT)を開始する前に、治験中に微小残存病変を伴わない完全寛解(CR MRD-)及び修正を加えたAMLに対するEuropean Leukemia Net 2017の勧告(ELN 2017 AML)に基づき治験責任(分担)医師が定義した陽性又は不明の微小残存病変を伴う完全寛解(CR MRD+/unk)を含むCRを達成した被験者の割合とする。
[評価期間:Magrolimab+アザシチジン併用投与の6ヵ月間;対照群:ベネトクラクス+アザシチジン群及び対照群の2ヵ月間:7+3化学療法群]
6. 全被験者における微小残存病変を伴わないCR(CR MRD-)率
CR MRD-率は、新たな抗AML療法又はSCTの開始前に治験中に、修正を加えたELN 2017 AMLに基づいて治験責任(分担)医師が定義したCR MRD-を達成した被験者の割合である。
[評価期間:Magrolimab+アザシチジン併用投与の6ヵ月間;対照群:ベネトクラクス+アザシチジン群及び対照群の2ヵ月間:7+3化学療法群]
8. 全被験者におけるEORTC QLQ-C30身体機能尺度のTUDD
EORTC QLQ-C 30 physical functioning scaleのTUDDは、ランダム化日から、スコアがベースラインより一貫して10ポイント以上悪化した又は死亡した日のいずれか早い方までの期間と定義する。身体機能尺度は、EORTC QLQ-C 30質問票の5つの機能尺度の1つである。線形変換後、スコアの範囲は0~100とする。機能尺度のスコアが高いほど、機能が良好で生活の質が高いことを意味する。スコアが意味のある明確な悪化に達しておらず、治験中に死亡が認められない被験者は、身体機能スケールの最終評価日で打ち切りとする。
[評価期間:各サイクルの1日目(最長24ヵ月);サイクル=28日]
9. 全被験者におけるCR率及び部分的血液学的回復を伴う完全寛解(CR+CRh)率
CR+CRh率は、新たな抗AML療法又はSCTの開始前に、治験中にCR(CR MRD-及びCR MRD+/unkを含む)又はCRh(血小板数及び好中球絶対数[ANC]の部分的回復を伴うCRと定義)を達成した被験者の割合である。
[評価期間:Magrolimab+アザシチジン併用投与の6ヵ月間;対照群:ベネトクラクス+アザシチジン群及び対照群の2ヵ月間:7+3化学療法群]
10. 完全寛解(DCR)期間
DCRは、CR(CR MRD-及びCR MRD+/unkを含む)の評価基準を最初に満たした時点から、AMLの再発又は死亡の初日(SCT後の評価を含む)まで測定する。治験中に再発又は死亡が確認されなかった被験者は、再発のエビデンスが認められなかった最後の効果判定日をもって打ち切りとする。
[評価期間:Magrolimab+アザシチジンで6ヵ月以内に達成した最初のCR;対照群:ベネトクラクス+アザシチジン群、対照群は2ヵ月間:試験終了まで7+3化学療法(最長27ヵ月間)]
11. CR+CRhの持続期間
CR+CRh期間は、CR(CR MRD-及びCR MRD+/unkを含む)又はCRhの評価基準を最初に満たした時点から、AMLの再発又は死亡の最初の日(SCT後の評価を含む)までとする。治験中に再発又は死亡が確認されなかった被験者は、再発のエビデンスが認められなかった最後の効果判定日をもって打ち切りとする。
[評価期間:Magrolimab+アザシチジンで6ヵ月以内に達成した最初のCR又はCRh;対照群:ベネトクラクス+アザシチジン群、対照群は2ヵ月間:試験終了まで7+3化学療法(最長27ヵ月間)]
12. 米国国立がん研究所有害事象共通用語規準Version 5.0に従ったグレード3以上の治験薬投与後に発現した有害事象(TEAE)を発現した被験者の割合
[評価期間:初回投与日から最終投与日(最長:24ヵ月)+70日]
13. NCI CTCAE Version 5.0に基づくグレード3以上の治験薬投与後に発現した臨床検査値異常
[評価期間:初回投与日から最終投与日(最長:24ヵ月)+70日]を発現した被験者の割合
14. 血清中本薬濃度
[評価期間:サイクル1の1日目の投与前72時間以内、サイクル1の8日目、サイクル2、3、5、7、10、13の1日目及び投与終了(EOT)時の投与前12時間以内EOT=最長24ヵ月(サイクル=28日)]
15. 抗Magrolimab抗体発現率
抗magrolimab抗体の発現率は、抗magrolimab抗体を有する被験者の割合と定義する。
[評価期間:サイクル1の1日目の投与前72時間以内、サイクル2、3、5、7、10、13の1日目の投与前12時間以内及び投与終了(EOT)EOT=最長24ヵ月(サイクル=28日)]
フェーズ3: 多くの実際の患者さんが対象
Magrolimab (GS-4721)、Venetoclax、Azacitidine、Cytarabine、Daunorubicin、Idarubicin、Cytarabine、Cytarabine
なし、Venclyxto 10/50/100 mg film-coated tablets (ドイツ)、Vidaza 25 mg/mL powder for suspension for injection (アイルランド)、Cytarabine 100 mg/ml Solution for Injection (アイルランド)、Cerubidin 20 mg Powder for Concentrate for Solution for Infusion (アイルランド)、Zavedos 10 mg Powder for Solution for Injection (アイルランド)、Cytarabine 1000mg/10mg、Cytarabine 2000mg/20mg
ギリアド・サイエンシズ株式会社
東京都千代田区丸の内1-9-2
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