本研究では、神経疾患患者と健常者にリハビリテーション訓練と非侵襲的脳刺激法を組み合わせて脳の変化を測定し、患者と健常者の変化を比較して、損傷脳や病態脳の神経基盤を解明することを目的としています。
この治験に参加するための条件は、年齢が20歳以上90歳以下で、男性でも女性でも参加できます。神経疾患の患者さんは、脳梗塞やパーキンソン病などの病気を持っていて、治療を受けている人が対象です。また、健康な人も参加できますが、神経疾患の既往がないことが条件です。ただし、聴力障害がある人や心臓ペースメーカーを装着している人、金属を体内に保有している人などは参加できません。研究責任医師が不適当と判断した場合も参加できません。参加する前に、詳しく説明を受けて、自分自身で参加する意思があることを文書で同意する必要があります。
この治験は、神経疾患を対象にした介入研究です。主な評価方法は、脳刺激とシャム刺激による脳波の活動変化を比較することです。また、脳磁図やfMRI、TMSによる誘発電位などの検査も行います。障害機能評価には、運動障害、高次脳機能障害、言語障害、嚥下障害などが含まれます。さらに、神経可塑性関連因子の評価や活動量、摂取栄養量、眼球運動測定も行います。
介入研究
脳刺激介入とシャム刺激介入における脳波での活動変化の比較(脳波振幅の分析、周波数解析)
① 脳磁図による脳活動(パワースペクトル分析、コヒーレンス解析を行う)
② fMRI(課題施行時および静止時の脳血流変化を測定する)
③ TMSによる誘発電位(刺激部位および関連部位へTMSを行い誘発される脳波、もしくは筋電図を解析する)
④ 障害機能評価
1. 障害機能が運動障害の場合、測定項目は、筋力、筋電図による筋活動、既存の機能評価テスト(STEF、ペグボードなど)および3次元動作解析とする。
2. 高次脳機能障害の場合、既存の高次脳機能評価 (WAIS-Ⅲ、TMT-A, B、S-PAなど)とする。
3. 言語障害の場合、既存の言語障害評価テスト(WAB、SLTA、ASMDなど)とする。
4. 嚥下障害の場合、既存の嚥下機能評価 (MWST、藤島式嚥下グレードなど)、画像評価(VF、VE)、咽頭・食道内圧測定とする。
⑤神経可塑性関連因子の評価(採血によりマイオカイン濃度を測定する)
⑥活動量
⑦摂取栄養量
⑧眼球運動測定
情報なし:
利用する薬品情報はありません
北海道大学病院
北海道札幌市北区北14条西5丁目
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