この治験の目的は、脳卒中後の失語症の患者の社会復帰率を上げるために、非侵襲的脳刺激療法を最適化するための生物学的根拠を見つけることです。具体的には、PETイメージングを用いて、失語症回復程度とAMPA受容体発現密度の相関を調べます。
この治験に参加できる人は、20歳以上86歳以下で、男性でも女性でも参加できます。ただし、初発脳卒中で失語症状が後遺している人に限ります。また、本人が自分で参加する意志があり、文書による同意が得られる人が対象です。ただし、失語症により自分で書くことができない場合は、代理人の署名による同意も可能です。 一方、以下の条件に該当する人は参加できません。レーブンカラー色彩マトリクス検査が18点以下の人、上肢・下肢・手指の少なくとも一つの領域のBrunstrome stageが4以下の人、血液生化学検査の結果が一定以上の値になっている人、脳卒中後にてんかんを発症した人、ペランパネルの内服が必要な人、人工透析を受けている人、頭部3T-MRI撮像が不可能な人、非侵襲的脳刺激治療を受ける予定がある人です。
この治験は、脳卒中や失語症の患者さんを対象に、言語聴覚療法前後の効果を調べるものです。主な評価方法は、WABというテストの得点変化と、脳の言語関連領域や相同領域の変化を調べることです。具体的には、PETやMRIを使って、脳の様々な領域の代謝や構造の変化を調べます。また、Voxelという単位で、脳の細かい部分まで調べることもあります。治験の目的は、言語聴覚療法の効果を客観的に評価し、治療法の改善につなげることです。
その他
約8週間の言語聴覚療法前後におけるWABの得点変化と言語関連領域およびその相同領域の各領野のΔ%SUV
(本研究では言語関連領域(LanRA)を障害側の中心前回、縁上回、角回、上・中側頭回、側頭葉後下部、下前頭回とし、相同領域(HomA)を健側の中心前回、縁上回、角回、上・中側頭回、側頭葉後下部、下前頭回とする)
1. WABの得点変化とLanRAおよびHomAの各領野の白質を参照としたΔSUVRの言語聴覚療法前後の差
2. WABの得点変化と1st PETのLanRAおよびHomAの各領野の%SUV
3. WABの得点変化と2nd PETのLanRAおよびHomAの各領野の%SUV
4. WABの得点変化と1st PETのLanRAおよびHomAの各領野の白質を参照としたSUVR
5. WABの得点変化と2nd PETのLanRAおよびHomAの各領野の白質を参照としたSUVR
6. 1st PET 時に撮像したMRI T1によるLanRAおよびHomAの各領野のVoxel based morphometryに
よる灰白質容積
7. 2nd PET時に撮像したMRI T1によるLanRAおよびHomAの各領野のVoxel based morphometryに
よる灰白質容積
8. 1st PET 時に撮像したMRI DTIによるLanRAおよびHomAに関連するFractional anisotropy value
9. 2nd PET時に撮像したMRI DTIによるLanRAおよびHomAに関連するFractional anisotropy value
10. 脳領域におけるΔ%SUVとWABの得点変化
11. 脳領域におけるΔSUVRとWABの得点変化
12. 1st PETの脳領域における%SUVとWABの得点変化
13. 2nd PETの脳領域における%SUVとWABの得点変化
14. 1st PETの脳領域における白質を参照としたSUVRとWABの得点変化
15. 2nd PETの脳領域における白質を参照としたSUVRとWABの得点変化
10-15の「脳領域」は上前頭回、中前頭回、下前頭回、直回、中心前回、前眼窩回後眼窩回外側眼窩回内側眼窩回、海馬、扁桃体、海馬傍回、紡錘状回、上側頭回(前部・後部)、中下側頭回、側頭葉後部、中心後回、上頭頂小葉、後外側頭頂葉、舌状回、楔部、外側後頭葉、島、帯状回(前部・後部)、前帯状皮質膝前部、前帯状回膝下部、尾状核、側坐核、被殻、視床、淡蒼球、黒質、小脳、脳幹、脳梁と定義する。
16. Voxel単位のΔ%SUVとWABの得点変化
17. Voxel単位の白質を参照としたΔSUVRとWABの得点変化
情報なし:
[11C]K-2
なし
公立大学法人横浜市立大学附属病院
神奈川県横浜市金沢区福浦3-9
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