初発膠芽腫に対するテモゾロミド併用放射線初期治療後のメトホルミン併用テモゾロミド維持療法に関する第I・II相試験(NCCH1502)

目的

初発膠芽腫患者に対するテモゾロミド併用放射線初期治療後のメトホルミン併用テモゾロミド維持療法の安全性を評価し、本療法におけるメトホルミンの推奨用量(Recommended dose:RD)を決定する(Phase I)。さらに、決定した推奨用量において症例数を追加し、安全性および有効性を評価する(Phase II)。 主要評価項目:Phase I部分:DLT発現割合、Phase II部分: 12ヵ月無増悪生存割合 副次評価項目:有害事象発現割合、6ヵ月無増悪生存割合、12ヵ月無増悪生存割合、12ヵ月生存割合、全生存期間、奏効割合、有害事象発生割合、プロトコール治療完遂割合

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

膠芽腫


治験フェーズ

フェーズ1

参加条件

性別

男性・女性


年齢

20歳 以上75歳 未満


選択基準

1) 手術摘出検体または生検検体の永久標本で、組織学的にWHO Grade IV膠芽腫(巨細胞膠芽腫、膠肉腫、上皮様膠芽腫を含む)(3.2.1 神経上皮性腫瘍参照)と診断されている。

2) 摘出術もしくは生検を除き、膠芽腫に対する治療歴がない(初発例である)。

ただし、初回の手術(摘出術または生検)から28日以内に残存病変に対して2回目の手術(摘出術)を行った場合は適格とする。

3) 臨床的に脳原発巣以外に転移巣を認めない(胸部XP以外の画像検査は必須としない)。

4) 術前MRIにて、腫瘍が小脳・脳幹発生でないことが確認されている。

5) 登録前MRIにて、多発病変や播種病変のいずれも認めない。

6) 術前、登録前ともに測定可能病変の有無は問わない。

7) 初期治療としてテモゾロミド併用放射線治療が行われている。放射線治療は50Gy以上。放射線治療と併用としてテモゾロミドを30日以上投与している。

8) テモゾロミド併用放射線治療の最終照射日から49日以内である。

9) 登録日の年齢が20歳以上75歳未満である。

10) KPS (Karnofsky performance status)(3.4 Karnofsky performance status参照)が70以上である。

11) 他のがん種に対する治療も含めて化学療法や放射線療法の既往がない。ただし、内分泌療法(乳癌に対するホルモン療法、前立腺癌に対するホルモン療法)既往は適格とする。

12) 下記のすべての条件を満たす。すべての検査項目は登録14日以内の最新の検査値を用いる。

①好中球数≧1,500/mm3

②ヘモグロビン≧8.0 g/dL

③血小板数≧10×104 / mm3

④AST(GOT)≦120 IU/L

⑤ALT(GPT)≦120 IU/L

⑥推算糸球体濾過量(eGFR)≧ 45mL/min/1.73m2 (但しメトホルミン2250mg/日投与予定例はeGFR≧ 60mL/min/1.73m2)

⑦ 空腹時血糖≧73mg/dL

⑧ HbA1c≦6.2%

13) 試験参加について患者本人から文書で同意が得られている。


除外基準

1)  活動性の重複がんを有する(同時性重複がん/多発がんおよび無病期間が5年以内の異時性重複がん/多発がん。ただし局所治療により治癒と判断されるCarcinoma in situ(上皮内癌)や粘膜内癌相当の病変は活動性の重複がん/多発がんに含めない)。

2) 全身的治療を要する感染症を有する。

3) 治療が必要な感染性髄膜炎を合併している。

4) 登録時に腋窩温で38℃以上の発熱を有する。

5) 妊娠中、妊娠の可能性がある、産後28日以内、授乳中のいずれかに該当する女性。

6) 精神病または精神症状を合併しており試験への参加が困難と判断される。

7) 脳腫瘍以外の疾患に対してステロイド剤またはその他の免疫抑制剤の継続的な全身投与(内服または静脈内)を受けている。脳腫瘍に対するステロイドの投与は許容する。

8) 乳酸アシドーシスの既往を有する。

9) ビグアナイド系薬剤に対し過敏症の既往を有する。

10) 血糖降下剤またはインスリンの継続的使用が必要な糖尿病を合併している。

11) 不安定狭心症(登録前3 週間以内に発症または発作が増悪している狭心症)を合併、または6ヶ月以内の心筋梗塞の既往を有する。

12) 胸部X線で診断される肺線維症、間質性肺炎、高度の肺気腫のいずれか、もしくは複数を合併している。

13) 薬物アレルギーにより、ガドリニウムが使用できない。

14) HIV抗体陽性である。

15) HBs抗原が陽性である。

16) その他、研究責任医師等が本試験の参加に不適当と考えた患者である

治験内容

研究のタイプ

特定臨床研究介入研究


主要結果評価方法

Phase I部分:用量制限毒性(Dose limiting toxicity: DLT)発現割合、Phase II部分: 12ヵ月無増悪生存割合


第二結果評価方法

6ヵ月無増悪生存割合、12ヵ月無増悪生存割合、12ヵ月生存割合、全生存期間、奏功割合、有害事象発生割合、プロトコール治療完遂割合

利用する医薬品等

一般名称

テモゾロミド、メトホルミン、テモゾロミド


販売名

テモゾロミド錠、メトグルコ錠250mg、テモダールカプセル等

組織情報

実施責任組織

国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院


住所

東京都東京都中央区築地5-1-1