本研究は、治療抵抗性うつ病患者にケタミンもしくはプラセボを投与し、その治療前後でうつ病の重症度を評価し、ケタミンの有効性を評価することを目的としています。また、ケタミンの効果や有害事象、作用発現部位の同定の可能性を探索し、他の神経系の変化を評価することも行います。
この治験に参加できる人は、20歳以上60歳未満の男女で、うつ病の診断を受けている人です。また、抗うつ薬を2種類以上、承認用量で6週間以上使用しても反応が不十分であること、うつ病評価尺度の総点が22点以上であること、そして研究参加について本人から同意が得られていることが条件です。ただし、過去にエスケタミンまたはケタミンの投与を受けたことがある人や、妊娠中、授乳中、または妊娠を希望している人、てんかんや脳血管障害の既往がある人、高血圧や心臓病の既往がある人、またはその他の治験に参加している人は参加できません。
この治験は、治療抵抗性うつ病の治療方法を研究するものです。治療抵抗性うつ病とは、通常の治療法が効果を示さないうつ病のことです。治験では、新しい治療法を試して、うつ病の症状の重症度を評価します。評価方法には、気分症状の重症度を測るための尺度や、強迫症状や認知機能の程度を評価するための尺度があります。また、治療に伴って起こる可能性のある有害事象も評価します。
介入研究
Montgomery Asbergうつ病評価尺度(Montgomery-Åsberg Depression Rating Scale, MADRS)を用いて評価した気分症状の重症度
・ 24項目ハミルトンうつ病評価尺度(24-item Hamilton Depression Rating Scale, HDRS)を用いて評価した気分症状の重症度
・ 簡易抑うつ症状尺度(Quick Inventory of Depressive Symptomatology Self-Report, QIDS-SR)を用いて評価した気分症状の重症度
・ エール・ブラウン強迫観念・強迫行為尺度(Y-BOCS)を用いて評価した強迫症状の重症度
・ 日本語版神経心理検査Repeatable Battery for the Assessment of Neuropsychological Status (RBANS) を用いて評価した認知機能の程度
・ ベック希死念慮尺度(Beck Suicide Scale for Suicide Ideation: BSS)を用いて評価した希死念慮の程度
・ ケタミン投与に伴う有害事象
情報なし:
[11C]K-2、ケタミン塩酸塩
未定、ケタラール静注用50mg
慶應義塾大学病院
東京都東京都新宿区信濃町35
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