HFpEF患者の運動耐容能に対するピモベンダンの効果

臨床研究

目的

右心機能障害(RV-PA uncoupling)を有する左室駆出率が保たれた心不全(HFpEF)症例に対して,ピモベンダン投与群が,プラセボ投与群と比較して運動耐容能の低下抑制もしくは向上の効果をもたらすか否かを検証すること。

基本情報

募集ステータス
募集中

対象疾患

情報なし

参加条件

性別

男性・女性


年齢

20歳 以上上限なし


選択基準

(1) 研究参加施設にフラミンガム診断基準に基づき非代償性心不全の診断で入院となった患者であること。(2) 非代償性心不全の安定後(主治医判断にて急性期離脱後1-3日経過時点以降)の同意取得時の評価において,a. m-Simpson法もしくはTeichholz法にてLVEFが50%以上であること。b. NT-proBNP 125 pg/mL以上であること(NT-proBNP測定においては,ECLIA法[電気化学発光法]を推奨する)。ただし心房細動下ではNT-proBNP 365 pg/mL以上であること。c. LAVI > 34 mL/m2 (心房細動下ではLAVI > 40 mL/m2),もしくはLVMI ≥ (男性)115 g/m2,(女性)95 g/m2 もしくはE/e’ > 9であること。d. TAPSE/PASP < 0.57 mm/mmHgであること。(TAPSEは右室に焦点を当てた心尖部四腔像[RV-focused apical four-chamber view]で計測する。PASPはIVC径から推定される右房圧に経三尖弁圧較差を加えて算出する。)(3) (1)の入院期間中に本研究への文書での参加同意が得られること。(4) 同意取得時の年齢が20歳以上(性別不問)の患者であること。


除外基準

(1) TAPSE/PASP計測不能例。(TAPSE, IVC描出不能例, 三尖弁逆流がごくわずかもしくは重度で適切な経三尖弁圧較差が計測できない症例など。)(2) 経口強心薬(ピモベンダン,ドカルパミン,デノパミン,ベスナリノン)服用中の症例。(3) 肺動脈拡張薬(プロスタグランジン誘導体,PDE5阻害薬,エンドセリン受容体拮抗薬,sGC刺激薬)服用中の症例。(4) 同意取得前90日以内の急性心筋梗塞発症例。(5) 重度の弁膜症(大動脈弁,僧帽弁の狭窄症・閉鎖不全症)合併例。(6) 心アミロイドーシス,肥大型心筋症診断確定例。(7) 過去にLVEFが40%以下であった時期のあることが確認されている症例。(8) 開心術後症例。(9) ヘモグロビン 8.0 g/dL未満の症例。(10) 維持透析症例。(11) ペースメーカ植込み症例。(12) 致死性不整脈(心室頻拍,心室細動)既往を有するもしくは植込み型除細動器(ICD)導入症例。(13) 心臓移植術後症例。(14) 6分間歩行距離計測不能症例(Clinical Frailty Scale ≥ 7)。(15) 観察期間中に待機的な血行再建術,ペースメーカ植込み術,カテーテルアブレーションが観察期間中に予定されている症例(16) その他,研究責任(分担)医師が不適当と考える症例

治験内容

介入研究


主要結果評価方法

試験薬投与後の6分間歩行距離の変化量(絶対値の差)(登録時と試験薬投与後30日)


第二結果評価方法

【有効性】(1)試験薬投与後30日時点までの全死亡もしくは心不全再入院の複合エンドポイント(2)試験薬投与後30日時点までの死亡 (全死亡・心臓死・非心臓死)(3)試験薬投与後30日時点までの以下フラミンガム診断基準)を満たす心不全再入院 -大項目2項目,あるいは大項目1項目および小項目を2項目以上有する者をうっ血性心不全とする。【大項目】(ア)発作性夜間呼吸困難あるいは起坐呼吸 (イ)頸静脈怒張 (ウ)ラ音聴取 (エ)心拡大(オ)急性肺水腫 (カ)III音奔馬調律 (キ)静脈圧上昇(>16cmH2O)(ク)循環時間≧25秒 (ケ)肝頸静脈逆流 (コ)5日間で4.5kg以上の治療による体重減少(心不全治療) 【小項目】(ア)足の浮腫 (イ)夜間の咳 (ウ)労作時呼吸困難 (エ)肝腫大 (オ)胸水貯留 (カ)肺活量最大値から1/3低下 (キ)頻脈(心拍数 ≧ 120 bpm) (ク)5日間で4.5kg以上の治療による体重減少(その他の治療) (4)NT -proBNPの同意取得時[Visit 1]から試験薬服薬開始後30日[Day30]の変化量([Day30-Visit 1]) およびその変化率([(Day30-Visit 1)/Visit 1])(5)心臓超音波指標(TAPSE/PASP6) , TAPSE, PASP, e’, E/e’, LVOT-VTI)の同意取得時[Visit 1]から試験薬服薬開始後30日[Day30]の変化量([Day30-Visit 1])およびその変化率([(Day30-Visit 1)/Visit 1])(6)ADL, QOL指標(KCCQ-CSS15),16),EQ5D-5L17),18),Barthel Index19))の同意取得時[Visit 1]から試験薬服薬開始後30日[Day30]の変化量([Day30-Visit 1]) およびその変化率([(Day30-Visit 1)/Visit 1])(7)試験薬服薬開始後30日の6分間歩行距離計測日の7日前から試験薬服薬開始後30日の前日まで1週間の,一日平均有効活動*時間(分)(*有効活動(non-sedentary physical activity [PA])は,PA count > 178.5 activity counts/minとなる活動を指す。)【安全性】(1)試験薬投与後30日時点までの心室性不整脈 (12誘導もしくはモニター心電図で記録された持続性心室頻拍(30秒以上持続するか,それ以内でも停止処置を必要とするもの,Torsades de Pointesを含む)もしくは心室細動)(2)試験 薬投与後30日時点までの肝機能障害(AST,ALT,γ-GTP上昇等)を伴う黄疸

利用する医薬品等

一般名称

ピモベンダン


販売名

ピモベンダン錠1.25 mg「TE」

組織情報